エンドレスエイト『∞=8』~超能力者の少年少女、世界を救うため暗躍する~

空花凪紗~永劫涅槃=虚空の先へ~

第1話 出逢い

 私は生まれた時から人の頭の上に数字が見えた。また、その数字はオーラのような色を持っている。それは1から6までの数字だった。ほとんどが1か2で、3は100人に一人、4は10000人に一人くらい。5は生きてきた中で数人しか見たことがない。6は私のおじいちゃんの一人だけだった。


 数字が大きくなるほどオーラは神々しくなる。数字が1の人はほとんど光を放たない。おじいちゃんのオーラは黄金色をしていた。


 私は頭上に浮かぶ数字が何の数字なのか気にはなったが、他の人には見えていない様なので家族にも親友にも黙ったままだ。


 唯一6という数字を持っているおじいちゃんは病気で入院している。医者によるともう先は長くないようだ。


 私は今、おじいちゃんの病室でおじいちゃんと二人きりだ。


「真菜」

「なに、おじいちゃん」

「お前だけには言っておきたいことがある。聞いてくれるか?」

「うん。聞くよ」

「驚くかもしれないが、私は超能力者なんだ」

「超能力?」

「嗚呼、実は私には人には無い特別な能力があってね。直接見た人が超能力者なのか、またその特殊能力が何かが分かるんだ」

「ほんとう?」

「嗚呼、真菜に嘘をついてどうなる」

「それもそうか」

「でな。超能力者はかなり少ない人数だが世界にいる。大体世界で1000人居るか居ないかくらいなんだ」

「うんうん。それで?」


 私はおじいちゃんの話に興味津々だった。早くもっと超能力者について知りたい。もしかして私の見える数字も超能力なのではないだろうか。そう考えているとおじいちゃんが真剣な顔をして私に告げた。


「言いたいことが一つ、お願いが二つある」

「わかった」

「まず、言いたいことだが。真菜、お前は超能力者だ」


 やはり! やはり私は超能力者なんだ!


「それって?」

「お前の能力はな、『監視者オーバーシアー』だ。見た人の輪廻の回数、つまりその人の人生が何回目なのかを知ることが出来る能力らしい」

「オーバーシアー?」

「嗚呼。そこでお願いが二つある。先ず一つ目は私の輪廻の数を教えてくれということだ」

「うん。いいよ。おじいちゃんは6回だって」

「そうかそうか。ちなみに今まで見てきた中で一番高い数字はなんだった?」

「おじいちゃんの6だよ! 7以上は見たことがない」

「そうであるか。わかった。では次のお願いだ。私の特殊能力は超能力者を看破し、その能力も知ることが出来るというもの。そこで私は数々の能力者と会い、そして超能力者たちによる国際的な組織を創った」

「組織?」

「嗚呼。そこで真菜に頼みがある。私の後を引き継いではくれまいか?」

「えぇぇー! 私が!?」

「そうだとも。いきなり最初からリーダーをお願いする訳では無い。だが、特殊能力がある者は皆、何回も輪廻を繰り返しているのではないかと私は推測している。是非私の仲間に会って彼らに輪廻の回数を教えて上げてくれ」

「でも、できないよ、そんなの」

「頼む。実はもう既にその一人をここに呼んでいるんだ。入ってくれ」


 その時、コンコン、とドアがノックされた。


「入っていいぞ」

「失礼します」


 入って来たのは白髪ボブの中性的な顔立ちをした男性だった。女性のような顔立ちに可憐さを感じたが、スーツを着ていたため男性と判断した。スーツと革靴であるという点以外はまるで美少女だった。歳も大学生の私と変わらないくらいだった。


「初めまして、浅霧真菜さん。私は神代諒と言います」

「まって」


 名乗りを上げた神代諒のオーラを見て私は驚いてしまった。虹色に光り輝くオーラは眩しすぎた。しかもそれだけでは無い。彼の頭の上の数字、それは8だった。今までで最高記録だ。


「あなた何者なの?」

「僕かい? ただの人間だよ。今はね」

「今は?」


 そこでおじいちゃんが説明をしてくれた。


「彼は真菜と同じ大学、輪世田大学政治経済学部3年の神代諒くんだ。彼の能力を知りたいかい?」

「教えてくれるの?」

「嗚呼。彼の能力は『仏』だ」

「仏?」

「そう、仏。真菜よ、教えて欲しい。彼の輪廻の回数を」

「神代さんの数字は8です……」

「やはり! 君の言っていた通りだね、神代くん」

「はい。私は8回目の人生を生きています。そして8回目の人生を終えると神に還るそうです。いいえ、これでは正しくありませんね。この世界は仏を生み出すための輪廻。8回目の人生で悟りを開くと仏、またの名は『 『カミビト』になる。私のようにね」

「神代くんの能力は『仏』だけではない。『時流超越』という能力も持っている」

「時を止めれるの?」

「そうさ。見てて」


 すると神代さんは突如目の前から消えた。そして私は肩を叩かれる。振り返るとそこには神代さんがいた。


「この力はあまり使いたくはないんだけどね」


 神代さんは困った顔をした。おじいちゃんは続ける。


「神代くんはね、最初『時流超越』だけを持っていたんだ。だが、ある時彼は悟りを開いたんだ。それこそ時流を止めて久遠の時を生きて思索に耽ったそうだ」

「ええ。そういうこともありましたね」

「すごいですね」


 私は感嘆の声を漏らす。


「タイムスリップも出来るんですか?」


 私は気になって質問した。なぜなら時を遡ることが出来るのなら宝くじも当て放題だからだ。


「できるよ。でも滅多にしないかな。時間の流れを変えることは危険も伴う。だから人を救うみたいな時しか使わない。そして、時の流れを操れる人は愛で生きている。愛がタイムマシンの鍵みたいなものなんだよ」

「そうなんですね。すごい……」


 私が感心して美少年、神代諒さんを見ていると、おじいちゃんが声を発した。


「真菜。是非、神代くんと共に世界を救ってくれないか?」





 ※作者より

 『エンドレスエイト』第一話をお読みくださりありがとうございます。


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