地下アイドルと、筋肉マン(マッチョな男性)の出会いから恋の成就までを描いたこの物語。
美女と野獣の組み合わせは、恋愛モノではある意味定番。
そこをどう肉付けして魅せるかが、キュンの要素や面白味だと思います。
可愛らしく純粋な彼女に、どストレートに惚れていく彼。
応援してあげたい!
でも、相手はアイドル。
そんな相手に本気で恋しても、上手くいくのか…??
どちらの気持ちも純粋で、そして彼女が意外にちょっぴり積極的なのも素敵。
最後は「いや〜ん、やられた〜!」とゴロゴロ転がりたくなるハッピーエンド。
甘いの大好きな皆さ〜ん、こちらにオススメ作品がございますよ〜!
とってもピュアな恋愛で、思わぬ甘々さに心を打たれました。
本作では、とあるきっかけで「強烈な推し」を得てしまった一人のマッチョマンの物語が描かれています。
斉藤光星(さいとう・こうせい)はある時にアイドルグループ「テティス」に属する港と知り合い、彼女のコンサートを観に行くことに。
あまり流行っているとは言い難い彼女たちのコンサート。でも、光星は港に一目惚れしてしまう。
「LOVE」の感情を抱いても叶うとは言いづらいファンとアイドルの関係。そんな中で「推し」という言葉で収まりきれないほどの「好き」の感情を持つに至ってしまう。
距離感に悩む二人。港は光星が「ムキムキマッチョ」なのを他のメンバーから指摘されると、そういう表現を使われることに複雑な気持ちも覚える。
筋肉男が熱烈な恋をする、というと「俺物語!」の剛田猛男の存在なども思い出しますが、それに通ずる純粋さを持った主人公の光星。読めば読むほど彼のことを応援したくなってきます。
果たして、二人の関係はどうなるか!
ややこしい部分一切なし、地下アイドルとガチ恋勢のお話です。
地下アイドルという界隈は何かと闇深くてギスいお話が付き物だったりしますが、このお話にはそういう黒い要素は一切ありません。
なので、濃いめのお話が好きな人にはあっさりしすぎているように感じるかもしれません。
ただ、これほどまでにドストレートに、真っ正直な作品も中々ありません。
愚直とすら言えるほど直情的で、これほどわかりやすい作品は他になかなか見つからないでしょう。
そしてちょっぴり入るワンポイントのサメ君、かわいい。
複雑な話に疲れ気味の方は、是非とも真っ直ぐすぎるこの作品で少しリフレッシュしてみてください。