卒業旅行

ジョージ・グレンと彼の友人達は無事に学校を卒業をした記念に。そしてこれからそれぞれの進路がバラバラになってしまう前の思い出作りに卒業旅行を計画していた。


「それで…どこに行くの?博物館?遊園地?スポーツの試合を見に行くのもいいけど」


エンターテインメント的な楽しみ方を提案するのはテリーケインズ。金髪で大人しそうな見た目をした女性である。


「海なんてどうだよ!海岸沿いでBBQ!夜は俺たちでパーリナイ!」


豪快に笑うのは金髪で乱暴そうな見た目をした青年のマイクカービー。


「思い出作りなら滅多に行けないところがいいと思うけど…ほら、海外とか。」


茶髪にメガネ…それに白衣といういかにも利口そうな見た目をしているのはワトソンエイベル。


「それはいいアイディアね!貧しい国々の人達がどんな暮らしをしているのか、彼らをどう助けられるのかを見ましょう!」


甲高い猫なで声で提案をしたチリチリのパーマの女性はスーザン・フォレット。


「つまんなー!それよりマイクの提案みたいに…キャンプに行くのはどうかな?」


スーザンの提案を突っぱねるようにして提案したのは彼らの中では1番のエンターテイナー、オリーキンケインド。


「そう焦ってここで決めるようなものでもないと思うよ?…後でメールで相談しても…」


5人の話を聞いてそう提案したのは目元まで届く長く茶色い前髪が特徴的な女性のニコルアインズ。

彼女の意見に賛同した6人は帰宅後メールでのやり取りをして…東南アジアへキャンプに行くことになった。


マイク「めちゃくちゃあちーなおい!」


ワトソン「赤道のすぐ近くだからね。…水分補給は怠らないで。」


旅行当日。

ジョージ達は東南アジアの国のひとつ。無数の島から成ったインドネシアへと来ていた。

赤道がすぐ近くを通っており非常に温暖な此処ならキャンプできそうな所もすぐに見つけられるというアイディアだったのだが…


オリー「東南アジアってあまり治安が良くないのかな?油断してたらすぐ盗難被害に逢いそう…」


スーザン「彼らも生きるのに必死なの!食べ物やお金の少しぐらいは施してあげるべきよ!」


テリー「そういうスーザンはお金とかあげたの?」


気温の高さからくる苛立ちや人の多さから起こる盗難などの被害からキャンプ所ではなく揉め事が起こり始めた。

そんな彼らを窘めるかのように手を叩く音が鳴る。


ジョージ「はいはい!とりあえずキャンプできそうな場所に行くよ!」


彼等を纏めて移動を促すジョージに多くのメンバーが頷く中、スーザンは彼に荷物を押し付けてきた。

力なら自分よりもマイクの方が強いのにという言葉は彼女の一睨みで喉の奥へと引っ込んでいってしまった。


テリー「海ー!」


小数時間後、目的地だった海に到着した一行はジョージとニコルにキャンプの準備を任せて、海で泳いだり浜辺を歩いたりと思い思いの時間を過ごし始めた。

その中でオリーが乗り捨てられたようなボートを見つけて乗ってみようと提案。

マイクやワトソンと共に沖へ出ると少ししたところで島を見つける。


ワトソン「こんなところに島があったなんて…」


マイク「上陸してみようぜ!未発見の島かもしれねぇ!」


オリー「えー!みんなも連れてきて一緒に見てみようよ!」


ワトソン「賛成だ。…集団できた方がいいかもしれない。」


マイク「じゃあ帰ったらみんなにも自慢しようぜ!」


謎の島を見つけた彼等はボートへと戻るとそのまま元きた航路を引き返していく。

ワトソンはその時にマップを開いて見たが…


ワトソン「可笑しい…やっぱりあそこに島なんでないはずなのに……」


島があったと思われる場所は海で示されていた。


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ロストアイランド アマチュア小説家(不定期更新) @amateur0417

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