俳句『バレンタインデー』

画像来てセーフとおくるバレンタインデー

画像来てセーフとおくるバレンタインデー

23:00あたりから、メッセージアプリを気にしていた。

23:58……59。

……来た！　

彼女からの、手作りチョコレートの画像だ。

『……チョコレート、バレンタインデーに間に合ったよね？　次に会えたとき、新しいの作って、渡すからね！』

続いて、メッセージも届いた。

ありがとう、嬉しいよ。

『23:59。セーフだよ。ありがとう！』

こちらからの返事は24:00になってしまったかも知れないけど、チョコレート、ちゃんと間に合ったからね。

ありがとう。

彼女、地元大？　じゃあ遠距離恋愛なの？　大丈夫？

大学の友達には、そんなふうにいろいろ言われるけど。

大丈夫。

地元にいる彼女は、会えないバレンタインデーにも、こんなにも、思いを届けてくれている。

バイトのシフト、増やそう。

月一の帰省、二カ月で三回に増やせるくらいに。

バレンタインデーにぎりぎり間に合った、手作りチョコレートの画像。

ホワイトデーにも会いたいけれど、もしも、会えなかったりしたら、僕もこれ、真似してみようかな？

……こんなふうに手作りとか、できるかは分からないけれど。

俳句『バレンタインデー』。

最後の句は季語、『バレンタインデー』。

そして、距離は離れてはいても、な、幸せな恋人たちを詠みました。

おくる、には、送る、と贈る、を掛けております。

今回もご覧頂きましたこと、誠にありがとうございました。