親友の彼氏が別の女子を寝取ったので私が可哀想な彼女を貰います

楽(がく)

第一章 私の親友

彼氏の裏切りは絶対に許さない

第1話 瀬奈と千秋

私、清水瀬奈(しみずせな)には大切な人がいる。

いじめっ子の女子から救ってくれた私の大切なヒーローである。

名前を女子の千羽千秋(せんばちあき)という。

私は女子だけど。

いつしかそんな千秋に惹かれていった。


千秋は彼氏が居た。

彼氏の名前は佐藤剛(さとうつよし)と言った。

千秋と剛はとても仲が良さそうで...私の付け入る隙など無かった。

だからそれがもどかしかったけど。

応援するなら良いと思って見ていた。


あの日までは。



「...え」


女子達の噂話を聞いて絶句した。

何故かといえば千秋の彼氏の佐藤剛が他の女子と浮気したという。

まさかの事に私は目の前が急速に真っ暗になっていった。

そして佐藤剛は...何だか悪評が目立っている。


「...」


私は直ぐに千秋の元に向かった。

女子トイレから出て来た千秋は屋上に向かって歩く。

それから屋上前の階段で「どうして」と呟き泣いていた。

その事は...事実であるかの様に、である。

私は怒りを露わにする。


「ありえない...」


ポニテにしているその髪形を崩し。

私は黒の長髪を靡かせる。

信じられないぐらい汚らわしい。

そう考えながら私は眉を顰めてから平然を装って屋上に歩みだす。


「だ、誰...って。瀬奈...」

「うん。千秋?どうしたの?私は息抜きでここに来たんだけど」

「...」


千秋は相当な美少女だ。

可憐と言える感じの...女子。

顔立ちも小さく身長もそこそこにある。

私も可愛い方だけど千秋はもっと可愛い。

こんな女の子を裏切るなんて。


「...瀬奈...どうして...その髪形はどうしたの?」

「うん?そんな事より千秋こそどうしたの?」

「私は...」

「うん」

「...内緒にしてくれる?」

「...うん。どうしたの?」

「浮気された。...剛に」


私はイラッとしながらも「そうなんだ。知らなかった...そうなんだ」という感じで平然を装う。

あくまでイライラしたら知っていたのも同然。

私はイライラしない。

千秋の為だもの。


「浮気したんだね」

「...うん。...私の何が気に入らなかったんだろう」

「...ねえ千秋」


その可憐な顔を両手で挟む。

それから私はそのまま千秋を見つめる。

千秋は「!?」という感じで私を見ている。

私は「そんな奴はもう捨てよう。千秋が不安」と言う。

そして私は千秋の手を握る。


「ちょ、ちょ...何をしているの?瀬奈!?」

「うん?何をって?私は...千秋が不安なの」

「ま、待って。これじゃ...」

「うん。何?」


そして私は赤くなる千秋を見る。

千秋に顔を近づけてから耳に息を吹きかけてみた。

すると千秋は身体をビクッと震わせた。


「待って!?」

「アハハ。ごめんごめん」


私は、今はこれぐらいで、と思いながら千秋から離れる。

それから私は千秋を見る。

千秋は「...!?!?!」という感じで耳を押さえていた。

私は「ちょっと冗談が過ぎたね。ゴメンね。励ましたくて」と言う。


「...も、もう。冗談が過ぎるよぉ」

「...アハハ。ゴメンね」


だけど私は...千秋を。

そう思いながら私は笑みの奥に...腹黒い感情を感じながら千秋を見る。

すっごい興奮した。

今の千秋の顔が...私の何かを掻き立てる。


「ささ。...佐藤の事なんか忘れて。立って。次の時間が始まるよ?」

「そ、そうだね。...剛はもう忘れよう」

「...だね。アハハ」


佐藤剛が...他の女子を寝取ったなら。

私が...千秋を貰っても良いよね?

寝取り返しても良いよね?

私は...千秋が心から大切だし。

そう考えながら私は舌なめずりを千秋にバレない様にしてから...そのまま千秋と一緒に駆け出して行った。



次の時間は移動教室で終わった。

それから私は教科書を持ってから千秋に近付く。

千秋はニコッとしながら私を見てくる。


「瀬奈。戻ろうか」

「その前に飲み物買いに行かない?」

「え?...良いけど...」

「...私が奢るから、ね?」


そして私達は廊下に出てから一階に有る自販機コーナーに向かう。

それから私は自販機で10月で寒いのもありお汁粉を買った。

千秋は暖かい紅茶。

私は一口飲んでから千秋に向く。

千秋はゆっくり飲んでいた。


「ねえ。千秋。私にも一口頂戴?」

「え?これ?良いよ」

「代わりにって言ってなんだけどお汁粉飲む?」

「もう。紅茶にお汁粉は合わないけど...でも瀬奈だしね」


それから私は千秋から紅茶を貰い飲んだ。

間接キス。

これは刺激が...やっば。

そう思いながら私は隣に居る千秋をチラ見する。

千秋はこくこくとお汁粉を飲む。


「...美味しいねこれ。流石...伊藤〇だね」

「...だね」


私は冷めない身体の熱を感じながら千秋に紅茶を渡す。

それから私達は飲み終わってから教室に帰る。

佐藤剛がゴミ屑なら。

私が...絶対に千秋を幸せにする。

そう思える感じだった。

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