私的レピュー類

( ˘ω˘)幽霊部員

001︰【アニメレビュー】裏世界ピクニック_★2

※注意

 原作未読のアニメのみのレビューです。

 アニメ作品としてのレビューであって、原作とは切り離してのアニメ単品としてのレビューです。

 重ね重ね原作とは無関係のレビューと注意を入れているのは参考に見た原作のレビューは高評価でしたが、自分がアニメを視聴しての感想は原作レビューと乖離が著しい為です。

 又、レビューに際してネタバレを多分に含みます。


◆端的に言えば酷評です。

 その為、このアニメが好きな方・ネタバレが嫌な方は読まない事を推奨します。


◆娯楽として見た総評、5段階評価

最終評価_10/5=★2

ホラー_2

百合_1

キャラ_2

表現_2

シナリオ構成_3


◇◇◇


【はじめに】

このレビューに至る経緯ですが、


1.アニメ好き

2.レビューしてみようかな

3.U-NEXTを開く

4.オカルト好きだし、じゃんるはそっちで

5.見てない奴、どれやろ?

6.裏世界ピクニック発見

7.名前知っとるな、都市伝説ええよね

8.よし、見るか


であって、事前知識や他の人のレビュー等は見ずに始めました。


初レビューだし、真面目に見るかと思い1話を見ました。

「うん、好みじゃないな」と思いました。


ですが、レビューするかと言う存外強い気持ちに負けて、このレビューを書いております。


熱量の9割は主人公1に対する不評、お気持ち、所謂酷評です。


◆レビューするのに際し、一般的な思考との乖離から怖さや気持ち悪さを感じていたが、書いている内に一周して嫌いな相手の事をここまで書けないのではないかと気付いてしまった。ともすれば、可愛さ余って憎さ百倍と言う言葉がある訳で、筆者の酷評した気持ちは愛情から来ている可能性が微レ存?


酷評するのを前提に見た訳ではありません。

その点だけは理解して、結果として酷評となった感想を見て頂ければ幸いです。


※長いので流し見程度を推奨します。

 また個人的な感想ですので、是非本アニメを見て頂き御自身での感想を持って頂ければと思います。



◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇



レビュー作品

【アニメ】裏世界ピクニック︰全12話/監督_佐藤卓哉


OP:醜い生き物 / CHiCO with HoneyWorks

ED:you & me / 佐藤ミキ



01︰くねくねハンティング

02︰八尺様サバイバル

03︰巨頭の村

04︰時間、空間、おっさん

05︰ステーション・フェブラリー

06︰ミート・トレイン

07︰果ての浜辺のリゾートナイト

08︰猫の忍者に襲われる

09︰サンヌキさんとカラテカさん

10︰エレベーターで焼肉に行く方法

11︰きさらぎ駅米軍救出大作戦

12︰空魚と鳥子


主要キャラ

主人公1︰紙越空魚(かみこしそらを)/cv_花守ゆみり

主人公2︰仁科鳥子(にしなとりこ)/cv_茅野愛衣

 ※便宜上、最初に登場する空魚を主人公1とする。


小桜(こざくら)/cv_日高里菜

閏間冴月(うるまさつき)/cv_声無しで登場

瀬戸茜理(せとあかり)/cv_冨田美憂

市川夏妃(いちかわなつみ)/cv_島袋美由利


◆ぽいんと

 主要キャラで唯一、人間味のあるキャラは小桜。

 筆者が好きなキャラは小桜。

 ※空魚の可能性がレビューを通し見え始めました。



あらすじA_(ホラー作品として)

 都市伝説やネット上で噂される存在が跋扈する裏世界。

 現実世界から特定の手段で行き来できる裏世界を、一人になれる空間だと喜んでいた空魚。ある日裏世界で初めて人間である鳥子と出会う。

 裏世界で冴月を探す鳥子に巻き込まれる形で、怪異に立ち向かって行く事になるが──。


あらすしB_(百合作品として)

 複雑な家庭環境により、他人と関わらずに生きることを選択してきた空魚。逃避の先で辿り着いた怪異が跋扈する裏世界。そこでと鳥子と巡り合い、積極的な彼女に押されながらも惹かれていく。

 鳥子に巻き込まれる形で、一緒に裏世界をピクニックする事になるのだが──。

 


◆総括

・ホラー・百合ジャンル共に初心者向けアニメ。

・良い意味で取っ付きやすいけど、悪い意味で薄味。

・主要キャラが少なく話の流れがわかりやすい。

・登場する怪異は有名所が多い為、このアニメをきっかけに調べるとオカルトにステータスが伸びる。

・両ジャンル多少なりとも見ているのであれば、敢えて見る必要はないアニメ。

・ではあるが、もしかすると、人間の感情の機微を綺麗に整理せず、常識を知識として理解していても自分には無関係を体現する倫理のない他人の存在を自分と同等の生物と認識していない生まれながらの犯罪者的な思考の狂人が、不器用に、純粋に、鳥子によって徐々に普通の人間としての倫理を育んでいく。と言った作品として捉えれば、映像だけでは読み取れない深い内容が描かれている神作品なのではないか。

 単純にAIが人間味を帯びる以上に難しく、0か1かで判断出来ない一貫性のない、好きだけど嫌いと言う感情が二律背反では無い事を訴える様な、表面上は綺麗でも裏では仄暗い何かが侵食している様な、物語上の怪異よりも純度の高いホラーが垣間見える、人間だと思って見ていた存在が人間を模していただけの何かだった事に気付いてしまった様な恐怖。これを感じる事ができれば面白いかは別にして、印象に残るアニメにはなるだろう。


 筆者の考えるこのアニメの楽しみ方は一般的な常識や倫理を保ったまま【紙越空魚】の台詞や行動を分解し、【紙越空魚】個人が世界の全てであると仮定して、その世界に干渉し影響を与える特別な存在【仁科鳥子】と、干渉はするも世界に影響を与えない【小桜】達に対する扱いの差、反応の差、対応の差、価値の差を感じ、それを視聴者である自分にフィードバックして、今までの人生で築き上げた自分の倫理や常識をもって【紙越空魚】を理解できるか、打ち倒せるかを試す【紙越空魚】vs【自分】の舞台に立つ事である。

・結論︰神アニメではなく視聴者参加型の神ゲー



◆評価ぽいんと

・ホラー

 複数の怪異が纏まって存在する世界は面白くて高評価。

 有名所を扱う事でオカルト系の作品の敷居を下げているのも高評価。

 色んな背景がある怪異に対して解決が物理的な討伐と言うのは、オカルトを扱う上で安易すぎる解決法で低評価。

・百合

 百合とは女性間に発生する人間関係の一種である。

 人間関係とは積み重ねであって、単純な言葉一つで構築できるものでは無い。

 徐々に互いが歩み寄った結果が百合と呼ばれる関係に発展するのだが、本作品では百合にする為の浮いたセリフが目立つ。

 単純に説得力がなくて雑に思える。

・キャラ

 評価詳細は後述。

 空魚が裏世界に関わる動機が弱すぎて低評価。

 鳥子が裏世界に関わる動機は明確で高評価。

 小桜の扱いについてが、本レビューで最も許し難い。

・表現

 設定と表現が噛み合ってない部分が多々ある。

 明確な描写のない怪異に対しても映像作品である以上、形として見せているのは高評価。

 文章を映像化するにあたり十全に変換出来ない事を承知しているつもりではあるが、人間関係の構築が歪に見える。

・シナリオ構成

 全体を見れば切りの良い終わりで、作品としては纏まっている。

 レビューの際に最低限の情報を埋めるためにwikiを参照しているが、1クールに纏める為に原作の話を削っているのは致し方なし。

 米軍の話は分割して最後に回収しているのは、話をまとめる上で綺麗に終わっており高評価。



◆よかったところ

1.小桜の存在

 (アニメ的には全カットでも問題ない存在、むしろ出したからこそ不満が出たとも言える)

2.オカルトのきっかけとしては悪くない軽さ。

3.空魚と鳥子が一つの怪異をきっかけに【怪異が見える目/怪異に触れられる手】を入手する事で明確に役割が分けられており、良いバディ物として成り立っている。

4.空魚の怪異が見える様になった青い瞳が格好良い

5.鳥子の前向きな積極性



※以下、アニメのみを視聴しての個人的な酷評。

 乱文、暴言等の感情的な表現が多分に含まれており、個人的な考えが垂れ流されております。

 大まかにアニメ順だったりするのは見ながら書いている為。

 まともに見ると下記の存在が怖すぎて、何か描写されていない裏設定準拠かと疑ってしまう。

 アニメのみ視聴の考察は後述。


◇◇◇


長いので最初の項目は下記記号で括ります。


●●●


 このアニメを見て「つまらない」と判断した人の9割は主人公の一人である【紙越空魚】の存在が原因と思われる。

 この存在がいなくても怪異が見える目を鳥子、又は小桜が持っていれば話は回る為、取ってつけたキャラ不快なキャラ感を拭えない。それだけ視聴者とは乖離した感覚、倫理観のズレが顕著であり感情移入、親近感を持てないキャラとなっている。


 ※個人的にあまりにも合わないキャラの上【うつを】を【空魚】と変換できない為、以降は魚女と呼称。


 この魚女を一言で表すならば、

 【自分本位自己中心的自己正当型他責思考逃避性自己保身】をベースにした【卑屈でネガティブ思考の上、自分を卑下する癖に鳥子に対しては異常な嫉妬心や過剰反応を見せ、承認欲求と独占欲、支配欲を併発させた自分優位になる様に行動する依存型厄介メンヘラ】を内包した【猫は可愛いから銃で撃てないのに、まだ怪異かも確認してない人間に見える存在は躊躇わずに射殺する事ができる倫理観がバグった】魚女である。


 これが主人公の一人であり、12話全てを見た後に要約した魚女の感想だ。


 本作品はあくまでも一般的な現実社会の倫理観がある世界に、裏世界という異空間があるだけのアニメである。 

 もちろん、全話通して良い所が無かった訳ではないが上振れした誤差であって、不良が雨の日に見つけた捨て猫に対して傘をさす一時的な良心と大差無い事柄である為、割愛。


 これを1話から遺憾なく発揮し12話まで駆け抜ける。

 後々、多少家庭環境を開示されるが、そんなもん知る訳もない1話を見て魚女に対して感情移入する事は難しい。

 そんな感情移入出来ない魚女が1話から12話まで、妙にねちっこく消極的に裏世界を鳥子とピクニックするのが本作である。


 詳細は是非、アニメを見て判断して欲しい。

 とはいえ、全てをその一言で片付けるのは無責任。


 幾つか魚女がどんな存在なのか抜粋しよう。


1.ネガティブ思考、自己正当型等の理由

 1話冒頭から魚女のネガティブ発言から始まる。

 以降の前向きに話を進める為には確かに必要な要素とも思う。曰く、友達とかいないし裏世界でいなくなっても困るのは奨学金が関わる大学と支援機構のみ。

 ただ、それでも何かもう少しくらいはと前向きな気持ちは微かに存在した。


 そして死にかけた所を鳥子に助けられる。

 これを起点に消極的に死ぬ訳ではなく、もう少しくらいはの前向きさに従って、本来のネガティブ思考と葛藤しつつも生きる為に行動する。それが消極的にでも死に直面し、死を受け入れようとした先に微かに残っていた生きたいという感情に対する正常な態度だと考える。


 直後、鳥子が【くねくね】を直視して吐き気を催した姿を見て「言ってるでしょ、あいつを見るだけでおかしくなっちゃうって」と発言。

 ※「言ってるでしょ」←マジで言ってない。

 死の間際から救われた直後で頭が正常に働いてなかった事を考慮しても、命の恩人に対して出来る発言だろうか?


 魚女なら出来るのである。


 【くねくね】に関して現時点では、死の間際から助け出された後に自分で見るなって言った【くねくね】を自分から直視する即自殺行為を披露した魚女が目を庇っている内に、鳥子が塩の塊をぶつけたから退治したと認識されている。


 その為、初めに命を助けられた直後に鳥子が【くねくね】を退治しており、2回連続で命を助けられている状態にも関わらず、鳥子が崖?から落ちそうになった所を魚女が助けて鳥子に「ありがとう」と感謝された後に、ようやく魚女も礼を述べている。


 これは他者に感謝を示す事は自分が下手に出ていると歪んた価値観を持つ魚女のマウンティングであり、鳥子が先に感謝した事で、自分が感謝しても対等なままであると言う考えに基づいた行動だと推察される。

※諸説あり

 性格上難有りの魚女には感謝を言う事が難しいのは認めるが、その癖言ってない忠告を言ったと断言する胆力はあるらしい。


 ここまでがOPが流れる前数分間の行動であるが、これで作品に引き込まれるかは甚だ謎ではある。


 ちなみに映像だけ見れば、鳥子に死ぬ間際に助け出されたシーンで既に冒頭の独白で自分で言った、友達居ないし自分が居なくなっても困らないって言う外的要因を覆して、消極的に死ぬのを止める程度には好感度が上がっている雰囲気はある。

 他人との距離感の取り方もわからない魚女は、好感度が上がっただけで鳥子に執着するきっかけになってる気さえする。



2.執着心、嫉妬心、承認欲求

 2話冒頭で魚女が鳥子に壁ドン、顎クイから「綺麗」と言われた辺りで、一般人よりエグい好感度の上がり方しそうな魚女にとっては、今まで人と関わらないように逃げてた割に鳥子なら自分を認めてくれる的な一方的な承認欲求を満たすきっかけになってそうな気がする。

 綺麗は【くねくね】を倒した後に入手する怪異が見える目のせいで変青に色した目に対しての言葉。


とはいえ、これは百合である。

 鳥子の行動も魚女の感情の変化もややわざとらしさはあるも特段、違和感はない。しかしながら百合前提なら唐突に壁ドンとかしても良好な人間関係を構築できるのだろうか?


 魚女なら出来るのである。

 前回上がった好感度は唐突に壁ドン、顎クイ、綺麗と言われてもびっくりしても、おふざけかなって受け止められる位に鳥子に心を開いているのだから。

 問題は対象に好感を持つ事が、必ずしも良好な感情を生むという訳ではないことである。


 鳥子は行方不明に冴月を探す為に裏世界へ行っており、冴月に関する話は2話で説明される。

(魚女、鳥子、小桜の三人で情報共有している)


 鳥子は冴月を大事な人と伝えているが、会って間もないにも関わらず魚女は冴月に対して嫉妬し始める。

 上記の説明後に鳥子が「空魚となら冴月を見つけられる」と話し、魚女は冴月の話が出る度に不機嫌に。

 後日、裏世界に行く為に合流するも機嫌が治っていない魚女は普段通り接する鳥子に冷たく接して、勝手に裏世界の入口へと歩いていく。

 確かこの辺で冴月の事を考えて、私いらないじゃんとか考え出すくらい自分の存在意義を鳥子に依存させている。



 もし承認欲求だけなら理由を問わずに必要と感じてもらえたことを喜べるはずだが、鳥子の冴月の為という感情を感知した魚女は自分が必要とされる事より、自分だけを見て欲しいという独占欲に支配されている。

 それは一人の人間として認知して欲しいの域を超え、明らかに特別扱いをして欲しいという欲が、会って二日目?の鳥子に爆発している。

 これが冒頭で一人が良い的な感情だった魚女が文字通り釣り上げられた結果である。

 誰もいないからこそ、個人を確立していないからこそ、他人に認められると縋り、捨てられると一人になるから嫌という感情の流れが見て取れる。

 つまりは魚女の一人が良い的な発言は単に逃避した結果が一人であって、自分から他人に歩み寄る気がなかっただけの自業自得を正当化して、私は一人で良いんだと思い込もうとした結果に過ぎない。

 だから、積極的に構ってくれる鳥子の対人的な刺激に負け、それが一人よりも楽しい事を無意識的に理解しているからこそ、たった2日程度で築いた人間関係で脳を焼き切った魚女は鳥子に執着心を見せている。



 裏世界でも冴月の話をされて不機嫌な魚女は鳥子に「冷たくない?」「拗ねてるの?」「感じ悪いよ?」「子供っぽいこと止めてくれない?」の正論コンボで逆上して言い返そうとした所でこの話限りのゲストキャラが空気を読んで乱入し、雰囲気悪いのを有耶無耶にする素晴らしい働きを見せてくれる。


 ※相手に自分はあんたのせいで不機嫌なんだよ、機嫌取れやを行動で示す高等テク。

 ※魚女は会ったことのない、冴月に対して向けられる鳥子からの思いに対しての嫉妬、または自分に感情を向けて欲しい支配欲が見え隠れする激重感情が溢れている。

 人間は対人経験や理性で欲を抑えるが、対人経験を積んでいない鳥子は欲を制御できず、上っ面で理性的に見えるように取り繕っているだけにしか見えない。


 ここまでで2話中盤。

 テンポの良さは大事だけど、このメンヘラ感は意図してるのかどうなのか。意図してるいるなら、この主人公を見てアニメを最後まで見ようと思う人をふるいにかけてる疑惑すらある。


 ※恐らく原作では充分な心理描写があると思われるが、アニメだけではぼっちの自分に対して積極的に構いに来てくれる、嬉しい。は?何で私の前で他の女の話する訳?ムカつくんだけど。は?誰か子供っぽいって?子供っぽいのはいつまでも行方不明になった女を女々しく探してるあんたじゃないの?っていう心理的な推移しか見て取れない気がする。

 ※一部、邪推を含む。




3.バグった倫理観

 7話と8話の話に出てくる怪異、猫と人間に擬態した何かに対する対応。これはもう説明不要と言うか、魚女を表す一言で書いた通りである。


【猫は可愛いから銃で撃てないのに、まだ怪異かも確認してない人間に見える存在は躊躇わずに射殺する事ができる倫理観がバグった】魚女


 これにつきる。

 一部補足をするならば魚女は、精神的または物理的を問わずに自分を壊そうとする存在であれば、人間の見た目の存在でも躊躇わずに殺せるし、何ら心理的な葛藤もを生まれない。的な事は言っている。


 物理的はまだ怪我とか目に見える事で判断できるが、精神的はやばい。

 鳥子に依存している魚女は、既に鳥子の意思を無視して、鳥子は自分の物だと思っている。

 子供は自分の玩具を取り上げられただけで、自分の物を取られたと勘違いし泣いてしまうものである。その勘違いは間違いなく自分の心が傷つけるものである。

 それは精神的な負傷に他ならない。

 その傷は玩具を返せば収まる素直さがあり、複雑な感情を持たない幼い子の単純さである。


 では鳥子を取り上げられた魚女はどうだろうか。

 丁寧な事にアニメで描写があり、酷評理由として記載している。



 ※追記として8話

 猫の怪異を殺す際に魚女と鳥子が拳銃を構えるシーンで、猫に狙われていた茜理に対して魚女が放つ台詞。

「悪いけど、この事誰かに言ったら済まないからね」


 この前のやり取りでは茜理を共犯者にしたくないと魚女は鳥子に伝えている。

 ※共犯者=一緒に拳銃の所持及び使用する、と言う現代社会では立派な犯罪行為。

  共犯者にしたくない=茜理まで犯罪者にしたくないって好意的な解釈をしていました、最初は。


 描写の整理すると茜理を共犯者にしたくない。

→茜理には拳銃を所有、使用させない。

→「誰かに言ったら済まない」

 犯罪の黙認の強制、しかも自分達だけは拳銃の所持。

 ✕言ったら済まない

 ○犯罪をバラされない為に言われる前に処分が必要

→素手の相手に拳銃を打つ所を見せつけながら「言ったら済まない」の脅し。

 ナチュラルに人間相手に殺すと脅してる。


 共犯者にしたくない=対抗手段を潰して茜理の命を握るための選択、が正しい解釈になる。





 前提に立ち返ろう。

 これが殺人も当たり前なバトル漫画であれば、猫好きなキャラで済む。


 だが、これはあくまで現代社会と同じ一般的な道徳や倫理観のある世界に、裏世界が存在する話である。

 それも猫に関しては完全に裏世界で怪異確定なのに対し、擬態人間は表の普通の人間が生活する世界に現れた怪異である。

 それを何の躊躇いもなく射殺した後に目で確認して、怪異と判明。射殺後に対して鳥子が気遣うも、人を殺した実感も罪悪感もなく、ただゴミを捨てただけのような平常心で受け答えをしている。


 これに関しては今までの対人関係の経験不足による、人に対する距離感のバグとは異なり、普通に生きていれば生じる人を殺すと言う行動に対して働く倫理観が存在しない証拠である。


 つまり魚女の中にある倫理とは一般的な生活で身につくものではなく、魚女一個人がやって良いか駄目かを判断するだけの無法に他ならない。


 可愛いから殺せない。

 邪魔なら殺す。


 命に対して無責任で、かっとなって殺したよりも感情が介在しない作業で人殺せる犯罪者よりも犯罪者的な思考。


 これに対して説得力のある説明は開示されていない。

 ただ何話かは失念したのでwikiから簡単に抜粋するが、下記の様な説明は軽く話していた。


【母親を事故で早くに亡くし、その後、祖母や父はカルト教団に傾倒、教団への加入を進める崩壊した家庭の家族から逃れるために家出や廃墟探索を繰り返していたが、祖母と父親が死亡して、現在は奨学金で大学に通うようになった。】


 自分の身の上話を大した事がない、当たり前の話として小桜に聞かせている。


 この家庭環境を鑑みれば、魚女の自己保身的な性格は納得してしまうが、

 歪んだ思考の魚女は、他人が聞けば明らかにおかしい家庭環境を先んじて開示する事により、魚女の性格など知る由もない小桜に対して、私の家庭環境?これだよ?普通の事だよね。私は可愛そうな身の上だけど、みんなそうだよね?そうじゃないなら可愛そうな私を考慮して、配慮して、優先して当然だよね?みんな私より幸せに生きてるんだから、私に何一つ負担させる訳ないよね。と言う弱者マウントによる最強の攻撃を仕掛けて、魚女>小桜という一般的な常識や良識を逆手に取った良心に訴えかける精神攻撃により、自分が優位な立場になる状況を作り出している。

 聖人である小桜には弱点であるが、アニメ内において直接魚女と関わらないことから踏み入った関係にならない為、ダメージは最小に抑え込めている。


 もしかすると作中内で魚女に巻き込まれたりするが、嫌だと我儘みたいな正論を言っても最後に流してくれるのはこの攻撃による効果で、都合よく利用だけしてまともに感謝も出来ないのに自分が困ると甘えてくるのはいい加減にして欲しい。という至極当然な言葉を封殺しているのかもしれない。


 いや、他人と関わりたくないなら会う人全員に家庭環境ブッパすれば良いって?


 魚女は常に相手を理解せず見下す事で平静を保つ糸クズみてぇなプライドを守ることに必死だから、不要にブッパして面と向かって可愛そうとか言われると憐憫の情を感じ取って本能が勝手に自分は相手より格下なんだって認識しちゃって認めたくないから身を守るために外敵認定するけど、感情的にキレ返して逃走する以外の対抗手段がない事を理解してるから使いどころに悩むんよ。

 鳥子はその糸クズみてぇなプライドを摘んで上下に擦って弄んでる様な存在かもしれん。その位、作中では鳥子の事しか考えてない。

 7話で擬態人間撃った時「鳥子マジモードだったでしょ。だから撃った」的な発言がある。

 全編通すとマジで依存してるくね?って思う人は多いと思うんよ。




※四話に家庭環境の説明あり、そこからの一連の流れ。

 追記+小桜に対するクソみたいな扱い。

 家出後の話で学校帰りに拉致られかけたり、満喫に火を付けられたりしたから廃墟でキャンプ生活。

 夢で赤い人に「あの人たちいらない?」と聞かれ「いらない」と回答。誰を対象の質問かはこの段階では語られない。

 家に帰っても誰も戻らない事から祖父母等の親類を指していたらしい。

 その後、山の中で遺体が見つかったと連絡が来る。

 そこから奨学金で大学生活。

 因果関係は不明瞭にせよ、魚女の「いらない」が起点で残っていた家族が皆殺し状態になっている。

 それを「よかった」で片付けて、明確な描写はないが殺した親族が使っていた家を生活の場としていると思われる。

 魚女にとって、祖父母等は邪魔な存在であったから、間接的な殺人に対して個人の損得勘定で「よかった」と評価している。どれだけ嫌いな存在でも生活資金のない魚女が今まで生きていたのは、生活資金を提供していた誰かが居たからである。

 その事実すら自分の感情に従った結果、恩に感じる部分ではなかったと言うことだ。



 少しばかり作品外に思考を広げる。

 細かい手続きは省くが、祖父母等の貯金等は全て魚女の物になる可能性が高いだろう。

 奨学金に関しても低所得者に分類されると思われる。

 また変換不要なものの可能性もある。

 世間的に見れば、唐突に家族が消えた被害者である。

 ミステリの王道的な考えをすれば、この件に関して誰が最も得をするのか。


 そう、魚女である。


 動機は充分。

 家出をする程、カルト教団への加入がしつこかったのだろう。更に母が他界後から数年に及び幼い頃から続けられた行為と考えれば、精神的な摩耗もある可能性。

 その精神を守る為の家出である。


 恐らく近所の評判は、

 母親が早くに亡くなった幼い子供。

 カルト教団に傾倒する親族と同居な可愛そうな子供。

 こんな親族と同居していれば家出しても仕方ないという理解。

 唐突に同居人が全員死んだという可愛そうな子供。


 徹底とした被害者なのだ。

 被害者とは社会的に弱い立場であり、同情を得られる立場である。

 これ以上、追い打ちは可哀想と思われる庇護対象者なのだ。


 日常の生活では、社会的に責められる立場ではない。

 家には魚女しかおらず、自分を侵す相手はいない。

 生活資金も、邪魔な存在が何故か消えて魚女の物に。

 自分の行動に直接干渉するのは基本依存対象の鳥子のみ。

 金策は裏世界のアイテムを小桜ATMで換金可能。


 これが魚女の現状である。



 やっぱ、根本的に倫理観が存在していない。

 確かに倫理や道徳は他人と関わりながら生活する事で学ぶ事が多い。だからこそ常に逃避を続ける魚女に、一般的な倫理が存在しない事に説得力がある。

 だが大学生活と言うことは、最低限の義務教育を終えて試験で合格して大学に入学しているはずで小学校、中学校は義務教育。高校の三年間、単位も日数も取得して卒業しているはずなのだ。直接他人と関わらなくても同年代と同じ場所で10年以上生活していれば、何が駄目か。何が一般的かは理解できるはずで銃刀法違反に関する知識があるいうことは、一般的な社会通念上の常識や道徳は理解しているはずなのだ。

 だが倫理がない。

 つまり、常識や一般的なルールは知識としてあるが、魚女にとっては他人事であって自分とは関係ない。というスタンスで生きている事が見て取れる。


 それは無知だから間違いを犯すとは違う。

 間違いと知って尚、自分の為なら周囲などどうでも良いという考えから来る、理性的な狂気である。

 社会の中で生活しつつ、自分と社会は関係ないと他人事で、自分の思考と感情こそが全てにおいて正しいと判断している、自由と無法を履き違えた異常者である。


 小賢しいのは社会を他人事と見ながら、法律違反は公権力に捕まるから遵守するといった一般的な知識を持ち合わせている事である。

 社会的な常識?私に関係ないよね。という思考と行動はする癖に自分を法律で拘束できる存在を認識して、隠れる事ができる知能があるのだ。

 逆に言えばバレなければ良い、自分がやりたければやれば良い、他人とか何それ?私が良ければ良くない? 法律に違反してないから文句ないよね?を地で行く生まれながらの犯罪者で、たまたまその思考から来る行動が犯罪に該当しない、判明していないだけなのだ。


 下記にも記載するが魚女は一般的な常識や知識を有しているが、自分は該当しない。と言うスタンスが行動や発言から見て取れる。


 身の上話の後にヒザ下程度の深さの池を歩いていて小桜が「寒い」と言ったことに対して「貸せる服がないから、せめて抱きしめます? 特別な意味はないですけど」と提案。「やめてくれ、まだ言葉の通じる人間と話してるって信じたい」と至極真っ当な答えに、よく理解できていない反応。

 魚女は寒いと抱きしめるのが当たり前の思考なんか?   

 でも鳥子には顔が近いだけで赤面したり、腕を触られただけで逃げたりする童貞ムーブ。



 「特別な意味はないですけど」について考える。

 この台詞は無くても良い一言であるが、何のための言葉なのか。


 意図的な台詞なのだろうか?

 意図が汲み取れるのか。


1.魚女は他人を抱きしめると言う意味を恋愛的に理解しているが、言葉通り暖めるためだよと行動に対する主張。


2.鳥子に対する過剰反応を鑑み、小桜にそんな感情はないよと感情に対するの主張。反転、鳥子にはそんな感情があるとの強調。


3.むしろ小桜が性癖に刺さりすぎて、本当は抱きしめたいけど、恋愛的な意味じゃないよと本心は隠しつつ小桜の出方によっては抱きしめたいという欲望の現れ。



 筆者は以上の3点の何れかであると考えた。



1.について

 ここまで読んでくれた方には理解できると思う。

 魚女は思考は別として一般的な知識はあるのだ。

 だが、自分以外の立場から思考する能力は欠如している。

 筆者の信じる魚女には他人に配慮するなど存在しない思考なのだ。

 単純な一言であるが、発言を否定された時の為の自己保身という意味では言いそうとも感じているが違うだろう。

 この一言で自分を守る必要がある程、小桜の存在は魚女にとって価値はない。

 これが友人としての関係が築けているのであれば笑いながら「抱きしめようか?」だけで、相手は冗談だと理解して「いらねぇよ」「まじ? あっためてよ」で済み、特別な意味はないと付け加える意味は無いのではないか。


 小桜は鳥子の様に積極的ではなく、物語の役割上シナリオ的には消極的で魚女に対しても一般的な距離感で接している。

 恐らく鳥子に脳を焼かれていなければ、寒いに対して気遣うような台詞は出ない程、他人は自分にとって存在しないと同様な思考を持つ魚女である。

 では、鳥子に影響されて対人能力皆無の魚女が無意識に発した言葉なのか。この場面で鳥子が同じ事を言えば、同じ台詞を無意識に言えるのだろうか。


 否である。


 鳥子は自分より積極的で、且つ自分は巻き込まれた被害者である必要があり、鳥子相手には変な意識を隠せない魚女は、無意識でそんな台詞を吐けるほど自分の感情に折り合いを付けられてはいない。友達以上恋人未満の感情を自分で整理して理解する事を放棄して、自分の事を引っ掻き回す存在だと言っている鳥子に対して、そんな相手を弄ぶような蠱惑的な立ち振舞はできないのだ。

 ならば何故、小桜には言えるのか。

 どうでも良い他人だからである。

 好かれるのは面倒だが、嫌われたって構わない。自分に関わらないどうでも良い存在だから出来る放言である。

 だからこそ、小桜相手に無意識で感覚的に言える様な台詞ではない。付け加えた事に意図があるはず。


 1.の結論は対人能力皆無の魚女の過剰反応である。

 自分を守る最も楽な方法は他人と関わらない事だ。

 だが今回は事故で不本意ながら小桜と行動している。

 関わらないと言う選択を取れない状態。

 関わりを最低限にするには会話をしない事だ。

 流石の魚女でも二人しかいない状態で何かを言われたら返事をする必要があると考えたのだろう。だが極力関わりたくない。どうすべきか。


 電車の中で急に叫ぶ人がいたら怖いと思わないだろうか。

 魚女の行動はこれである。

 余計な一言を加えて追加攻撃をする事で相手が自分に関わらないように仕向けているのだ。

 大して関わりのない人間に世間話で寒いと言ったら抱きしめようかだけでは「そういう趣味なの?」と返させれた場合を無意識で考慮した魚女は先手を打つ為に、追加で「特別な意味はないですけど」と発言したのだ。

 こうする事で抱きしめると発言した言葉に、暖める為という行動の正当性を主張すると同時に、意図的に相手が言葉の意味を想像して関わりたくないと思わせる為に発言した言葉なのだろう。



2.について

 小賢しくも一般的な常識を持つが対人能力は皆無な魚女は、人と関わらないから恋愛という感情の構築を理解していない。その為、一般的な男女の恋愛を知識として理解していると考えられる。

 人にはパーソナルスペースが存在し、対人的な距離感によってその範囲に居ても不快じゃない人が限られていく。

 他人と関わらない一択の魚女は、この空間が非常に狭く本来であれば誰も近くに居ないで欲しいという感覚から物語はスタートしており、そこを鳥子に助けられ強制的に至近距離に詰められた魚女は死ぬ間際だった事もあり、自分で鳥子から離れるという行動が取れなかった。

 どこかで鳥子の事を「顔の良い女」と評していたが、死ぬ間際の自分の感覚が閉ざされていく中で、唐突に助け出されて眼の前に「顔の良い女」がいる。

 想像してほしい。

 完全な意識外から不意に、自分の好みの顔の人が至近距離で現れた状況を。

 普段の状態であれば急に現れたことに驚いたあと、相手の顔を認識して「好みの顔」と判断するだろう。

 この驚く工程は突発的で健全な感情で、精神や肉体が疲弊していると驚く事ができない。死ぬ間際だった魚女の状態を考えれば出来ない反応である。であれば、最初の反応はゆっくりと視界から情報を入手する事で、誰かが前にいると判断した脳は誰かを判別する為に顔を認識する。そこで初めに情報として正しく認識したのが「顔の良い女」である。

 人は見た目が9割と言われる程度に、初対面では見た目を重視され、その見た目が個人的な好みであるほど高印象を持つ。

 魚女のエグい好感度上昇は別にしても「好みの顔」の存在に死ぬ所を助けられた体験は、相手に対して充分に好感を持つ理由となる事は納得出来るだろう。


 魚女について他人との関わりを避けてきたという前提がある。

 もし普通に生活をしていれば学校で友達の一人くらいはいると仮定した前提になるが、アニメ内の描写に限れば積極的に他人と関わり人間関係を構築して友達を作るような性格には見受けられない。人間は諦めたり無駄な事をしなくなる生物である。子供の頃、周りの人が話しかけても魚女は適当に答えて、その内あいつに話しても無駄だと周りに思われ、友達を作らなかったのだろうと邪推してしまうが、家庭環境を顧みればまぁ他人と関わらずに自閉的な性格になる事自体は一考の余地がある。でも大学では邪魔な存在を消して一人で生活してるのに、友達を作らないスタンスなのを見ると家庭環境の問題は埒外にも思える。

 この避けてきたと言うのは話せないではなく、話したくない。相手の意見を理解したくない、自分の言葉を理解されたくない。という、今の自分が変わる事に対する恐怖が根底にあるのではないかと考える。だから日常的な思想の変化がない会話であれば、支障のない対話能力は有しているのだろう。他人との関わりは断ちたいが生活する上で、何かしら社会的な関わりを持つ上で必要だから言語を利用している様に見える。魚女にとって言葉は意思疎通の為の道具ではなく、身を守る武器なのだ。

 会話=攻防が発生する戦いである。その為、自分が傷つきたくないから話しかけず、相手の攻撃を防ぐ為に適当な受け答えをして人間関係の構築を防いできた。とも言えるかもしれない。


 憧れと恋は似て非なるモノである。

 この感情を判別する為には、自分の感情がどういったものかを整理して区別して理解して納得する必要がある。

 言葉を介して自分を理解されるのを攻撃と認識している魚女は、無意識的に多少なりとも好感を持った対象である鳥子に対して抱く気持ちが、憧れなのか恋心なのか理解出来ない。節々に見られる発言からは憧れてる相手に向ける言葉では無いものが多い。そも自分が優位的な立場じゃないと人間関係を構築できない魚女にとって、相手を尊重して、認めて、自分もこうなりたいと思える、対象が自分よりも上位だと納得できる存在などいない。

 消去法にて好意的な感情を、ここでは恋愛感情と判断する。

 友人に向ける好意を除外したのは、稀に良くいる恋人はいるけど友達はいないとかのたまう存在の様に、精神構造が友達を作れる一般的な人間は対人関係を構築できるから恋人ができると言う能動的な過程では無く、友達は不要と自分で距離を取る事で相手を選別し、接触する相手が積極的で都合よく相手してもいいかと思える存在だった場合、何、好きなの?まぁいいよ、付き合おっか?と相手の好意を逆手に取り自分が優位になれると判断した結果、恋人ができるという受動的な過程だろうと邪推した結果である。


 2.の結論は恋愛経験皆無の魚女の過剰反応である。

 無意識では恋愛感情だと判断している魚女は、一般的に恋愛は男女で行うものと理解はしているが、そも社会通念上の常識を他人事で見ている為、性別に関係なく恋愛感情があれば同性でもいいと認識しており、鳥子に強火で脳を焼かれている結果として恋愛脳が働き抱きしめようかと提案するも、それではまるで鳥子に恋しているみたいではないかと察知した微かな理性が、その気持ちを否定するために付け加えた言葉である。

 この場合、恋愛脳が働き始めて抱きしめるか提案した時点で相手は小桜ではなく鳥子に変換されている。


 本来鳥子相手に強く立ち回れない魚女の妄想が暴走した結果、脳内では鳥子を弄べる程の好意を向けるれている事を前提にして、寒い→抱きしめようか?→恥ずかしい。とは言っても黙って抱きしめられる事を想定し、他意はないと告げる事で、鳥子が抱きしめられるんだって想像した事を想定して自分に恋愛感情はないんだけど鳥子は私に抱きしめられて嬉しいんだ?って言う、鳥子に対して自分が優位に立つ為に必要な言葉の可能性も考慮に値する。

 ※アニメ内での描写を踏まえ、魚女が鳥子に向ける感情をそのままに二人の立場を入れ替えた状態を邪推した妄想である。



3.について

 筆者の事である。

 この感情が魚女に芽生えていたならば、後述する【小桜の扱い】に対する不満は消えていた可能性は高い。


▲ 


 私他人には興味ありませんよって理解できないふりして、自分が好意を抱く人にはしっかり反応するって事は最低限、鳥子にやられたら自分がどんな反応するかは想像できる行為を他人にしれっとやれますよっていう自分の方が優位だから出来てる行為を、理解した上で理解してない振りしてるようにしか見えないんですけど?


 一旦高いところから探す為に小桜と別行動。

「突然現れて、引っ掻き回していなくなったあの女」

「お前がいなくても、私は一人でやれるんだ」

「だから、さっさと帰ってこい鳥子」

 一連の流れから良い雰囲気に見せつつ、一人でこのセリフの連打。鳥子に粘着する強火ストーカーな上に女でありながら鳥子に対して男尊女卑的なセリフを吐ける神経。ここまでで関係性が構築されないまま喧嘩別れ?してるのに、この物言いは怖すぎ。


 ※鳥子は裏世界で冴月を探すのを手伝って欲しいと話したが、魚女はもう3ヶ月も行方不明なら……と鳥子が想像したくない事を口にして、じゃあ一人で探すねと別行動になっている。

 この直後に一応、裏世界は危ないから行かないで欲しいって伝えたかったみたいなフォローを自分に入れている。何で自分にフォロー入れるん?誰に言い訳してるん?


 上から裏世界を怖がっていた小桜が何故か一人でふらふらと歩いていったのを「小桜さん、あんなに怖がってたのに」で片付けて、小桜と合流より居場所のわからない鳥子を優先して探しに行く驚異的な行動力。いや、怖がってたのに何だよ。一人で行動できるじゃんって言う理由なんて考えない自己解決なん?

 小桜は一時的に沙月に呼ばれてる気がしてから意識がなくなっていたが、都合よく意識が曖昧な魚女を見つけ呼び掛けることで意識を正常に戻す。魚女が鳥子を見なかったか確認後、

 「小桜さんは先に戻っててください、もうすぐ夜になるんで」 

 と、巻き込んだ上に怖いのが駄目だって言ってる小桜に、行ったことのない出口に一人で帰れと雑な指示。

 魚女は小桜を人間として認めてないな?

 冴月に呼ばれた気がしたって、自分の意識を戻してくれた小桜が言ってたのにも関わらず、自分は鳥子を探したいから帰れと言って、同じ立場の小桜の気持ちは汲み取らず、帰らない理由を言わせるサイコパス。

 「私も行く、冴月に会いたいんだ。生きてるなら」

 そら友人が生きてる可能性あるなら会いに行きたいだろ。それを死んでる可能性を含めた言葉で説明させる魚女の鬼畜さ。

 あれ、どっかで同じ事して自分にフォロー入れてませんでしたっけ?


 そしてそれを聞いての一緒に帰るから待機しとけって流れで、単身鳥子を探しに。


 ??!?!!??!?!?

 言動と行動が理解できんのは何故だ?

 何故一緒に行動しない?


 でもって怪異に騙されて冴月だと思いこんでる存在の近くにいる鳥子を発見。

 鳥子の偽冴月といるから帰らない発言後、

 「うるさい、絶対行かせない。鳥子こそ私のこと引っ掻き回したくせに」

 「連れてなんか行かせない。相手が誰であろうと、何だろうと、ぶっころだ、お前なんか」

 銃で怪異を破壊。


 魚女は人間相手でも同じ事をする凄みかある。

 有言実行できる意思の強さは認めざるを得ない。


 鳥子が正常に戻り、偽冴月が怪異だと気づく。

 謎空間で、唐突に魚女が優位な立場でいちゃつき始める。

 鳥子を見つけて連れ戻せてハッピーエンドな魚女は、待機させた小桜を放置したままギャクエンド。

 コミカルな終わらせ方だけど、Cパートで置いて帰ってることを小桜に咎められるが結局ギャグで終わる。

 5話冒頭で死んでもおかしくない裏世界に置いていったことをご飯を奢ることで許してくれた聖人、小桜を二人のセリフだけで説明。

 しかも会計が高くなりそうなことにぼやく魚女。

 そこから二人の仲直り会とか言って追加注文する鳥子には満更でもない表情。

 魚女は小桜を何だと思っているんだ?

 クソみたいないちゃつきの裏で犠牲になる小桜。

 最終的な会計で20000程度の金額を見て小桜の分が結構あるとか、それだけ別にしてもらおっかって言う鳥子の提案に出来るかなとか店員にマジで聞く神経が謎。

その店員は怪異に取り憑かれたような意識が正常じゃない相手で、場面切り替えて支払い済みにして結局どうしたのかも不明瞭。


 いや、マジで倫理観とか関係なく魚女だけのための世界で、ヒロインだから鳥子は特別扱い。他の存在に価値を感じてないから、小桜に対してはクソ対応。名前もないただの人間に人権はなし。


 キャラ間で関係性の構築が無理な理由を納得出来たわ。

 全部が魚女のお人形遊びだもん。



 改めて家庭環境を振り返る。


【母親を事故で早くに亡くし、その後、祖母や父はカルト教団に傾倒、教団への加入を進める崩壊した家庭の家族から逃れるために家出や廃墟探索を繰り返していたが、祖母と父親が死亡して、現在は奨学金で大学に通うようになった。】


 逸脱した倫理観を身につける可能性はカルト教団の可能性が高いが、加入を拒否して家出をしている。

 この家庭環境であれば他人に対する接し方のバグも一定の理解は示せる。しかし、他人を殺して平然としていられる原因は目に付かない。


 以上から、鳥子や自分の承認欲求を満たしてくれる相手や自分が好意を向ける存在には生きてい欲しいと思っているが、関わらない存在は関わらないから生きている事を許しているだけで、邪魔であれば人でも殺せると言う描写にアニメ内ではなっている。


 そんな倫理観の魚女を説教せず甘やかす様に認めている鳥子にも一部の非はあるが、説教して癇癪を起こされては殺される可能性が非常に高い。恐らくそれを察知している鳥子だからこそ、適切な距離感を保ちバディ役として務まるのだろう。



 これ以上は主人公の一人である魚女こと【紙越空魚】に感情移入できず、視聴して「つまらない」と感じる理由の説明は不要だろう。


 これを読んで興味が湧いた人は是非、アニメを視聴してほしい。こんな存在が1話から12話まで存在し、あろう事か鳥子と百合関係になるのだ。


 そして最後の方は無理に持ち上げる様に、鳥子が魚女に対して好意的な印象を持ち過ぎているといった印象を受けた。


 百合を前提に百合にする為に並べられた言葉に、二人の関係の構築が追いつかないまま、無理やり蓋をして百合にしたような歪な共依存。それを12話で米軍退避させて二人だけでいちゃつくシーンで感じてしまった。


 裏世界以上のホラーを、魚女の仄暗い感情から筆者は感じていた。



 最後になるが、9話で主人公ペアとは別の百合(茜理と夏妃)も登場する。それもそれで唐突な嫉妬を向けてくる夏妃がいて怖いものではあるが瑣末ごと。

 この話では魚女が謎の目の力(説明なし)を使用し、茜理を洗脳して怪異(老婆の姿)を撲殺(馬乗りで殴り続けて血しぶき有り)させるシーンがある。

 自分の倫理観を他人に押し付けて上書きする恐ろしい瞳術であり、そんな恐ろしい場面の直後に茜理と夏妃は助かった事を喜び抱き合うシーンには倫理観のない世界なんだと実感させる説得力があった。



 ここまで長い話になってしまったが主人公の【紙越空魚】に対する個人的な酷評理由である。


 あくまで魚女のみに対する不満の一部抜粋である。

 魚女に対しての不満はまだあるが、私の精神が持たない。


その為、次の酷評理由に行こうと思う。



●●●



【小桜の扱いについて】


 こちらが本題である。

 だが安心して欲しい。

 魚女の様な物量で攻める低質な不満ではない。

 高品質な、質で勝負する不満である。


 まず小桜の諸情報についてだが、

1.行方不明の冴月と大学時代の友人で認知科学者。

 冴月がきっかけで裏世界と間接的に関わり始め、結果として裏世界について研究する組織(DS研)と繋がりができる。

2.冴月経由で鳥子と知り合う。

3.鳥子が裏世界から持ってきた物を高価買取している。

 この買い取り時の支払いはDS研が負担している。

4.2話で鳥子が魚女を連れてきてアニメに登場。

5.本人が怖いのが駄目だと魚女と鳥子に言っている。

6.そこから巻き込まれて何度か裏世界へ行く事になる。


 以上が小桜について語る上での事前知識となる。


 所謂、世話役で作中唯一人間味がある常識人。

 百合主人公に添えられる程度の立ち位置である。


 この立ち位置に関しては不満はない。

 登場が増えるなら個人的には嬉しい程度である。



 以下、不満点。

 一部【紙越空魚】と重複する内容あり。


 作中の小桜に対する価値が、主人公二人の対応を見るとATM程度しかない。裏世界の研究者であり、行方不明の冴月の友人で話の本筋に関われる立場なのに。

 百合要因として追加する必要はないが、もっと裏世界で活動する二人の補佐役を果すべきだった。

 真面目に見るほど酷い扱いなのを理解する。


 登場しても裏世界に関する用語説明を少々。

 それも作品の説明であって、主人公に実益がない。

 だからと言ってATMとして主人公に現金を渡す役割が必要だったかと言えば、不要である。

 作中で明確な出費として買っているのは、裏世界から帰還後に行った打ち上げで酔った二人が意味もなく購入した芝刈り機の様な農業用重機。

 一応、12話で裏世界での移動用に使用しているから無駄とは言えない。


 更に言えば、魚女は奨学金で大学に行ける以外の生活費の捻出に関した記述はない。だが【紙越空魚】にて家庭環境から邪推した事により、最低限の生活に困らない金銭を保有している事を解説している。上記の様な大金は小桜ATMが必要だろうが、日常生活で貧困を訴えるような状況では無いと思われる。

 幸いな事は前述した通り、ATMではあるが小桜の私財が無駄になっていない事である。


 4話で喧嘩した魚女が、小桜に相談した結果、怪異が小桜の家に出現して魚女の巻き添えで裏世界へ。

 魚女は一人で行きたくないって相談していた事もあり、状況を利用して無理に小桜を連れて歩き、鳥子を探しに。

 【紙越空魚】の項目、4話追記で詳細記述済。

 上記の通り身勝手に行動しており、小桜を自分と同じ人間として認識していない。

 だから、巻き込んだ小桜を死ぬ可能性のある裏世界に平気で残したまま二人で帰って、Cパートで後から迎えに行った事を視聴者にギャグですよって見せて、5話の冒頭で置いて帰ったお詫びにご飯を奢るシーン見せて形だけは反省してますって表現を見せる。

 なのに、その反省シーンですら小桜が相当食べたから会計が20000近く言ったってぼやいて、先に帰った小桜の分は別会計に出来ないか店員に聞く始末。

 あげく場面転換で実際に小桜の分を支払ってるかすら描写しない小桜に対する不誠実さ。


 前述したが、魚女は日常生活に困るほど金銭的な困窮は無いはずなのだ。

 にも関わらずに小桜の飲食代+鳥子の追加注文と自分の飲食代の合計20000円の支払いを渋る理由は何か。

 単純である。

 人間は自分にとって無駄と思える事に対して金銭を支払いたくないのだ。それは飲食に限らず物に残らないサービスに関しても同様だ。

 ここで会計を分けるか聞いたのは小桜の分である。

 魚女は自分と鳥子の飲食分に関しては支払う気があるのだ。


 この小桜の飲食代には、下記の経緯がある。

 魚女が勝手に鳥子と喧嘩別れみたいな事をして、どうすれば良いか小桜に相談しに行った事が発端である。

 結果、小桜の自宅に怪異が出現し、強制的に小桜は裏世界へ連れて行かれ、魚女と二人だけと言う苦行を強いられ、魚女は小桜の異常は無視して鳥子を優先して探しに行った結果、小桜に正気に戻してもらった挙げ句、鳥子を探したいからと地理のわからない土地で出口まで案内することも無く雑な指示で一人で帰れって言い捨て、小桜に冴月が生きてるなら会いたいと死んでいる可能性を含んだ言葉を言わせ、魚女は何故か小桜を一人で待機させて鳥子を助け出して二人で裏世界から表の世界へ帰還。その後に迎えに行き、ようやく小桜も表の世界へ帰ることが出来た。という一方的に被った迷惑内容の極一部をアニメ内では自分を置いて帰った迷惑代と称して奢らせた。


 聖人、小桜は本当に置いて帰った罰という意味で奢る様に言ったのは想像に容易い。

 だが自分が迷惑をかけた立場、魚女の様な行動をした場合は置いて帰ったことを思い返し、何でこうなったんだっけと考えれば自分が相談したからだと思い到れるはずである。小桜にすげぇ迷惑かけちゃったと思えるならば常識人です。そうなれば全ての迷惑を考慮して奢らないと釣り合わないと思うのではないだろうか。そも、それ以前に自分から謝罪の意味を込めて奢るから好きに食べて欲しいと頭を下げるべきじゃないのだろうか。



 さて、3人分の飲食代20000円は高いのだろうか。

 単順に一人で一食の金額で考えれば高級店レベル。

 三人で割れば一人約7000円、それでも高い。

 しかし待ってほしい。

 Cパートにおいて鳥子は酒を多量に飲んでいる。

 ここに鳥子の事を優先する魚女の思考を加味すれば、飲み放題を選択するのが当然である。ビールを飲んでいる事から少し割高な飲み放題をだろう。凡そ1500円程度が一般的な居酒屋の平均額に近いと思われる。しかし、飲み放題は複数人で来た場合は基本的に全員飲み放題となり未成年でもいない限りは特定の人のみ飲み放題を付けないというのは出来ないと思われる。(筆者の経験上) それを考慮すれば一人1500×3=4500は飲み放題に含まれ、残金15500。

 一人頭約5170。まだ少し高い。

 ここで鳥子の追加注文であるが、確か6品は注文していた。居酒屋価格を少し安めの平均で見一品400と仮定。400×6=2400円、この金額を小桜の5170から引くと2770円となる。

 だが待ってほしい。

 確かに名目では小桜へのお詫びであるが、三人で飲食店の席について小桜のみが注文して、二人が食べない理由はあるのだろうか。友人にお詫びとしてご飯奢るから行こうぜと誘ったとしよう。一緒にご飯を食べずに、友人が食べ終わってから食べ始めるなんて奇特な行動を当たり前の様に行うだろうか。

 ここでは摘む程度にせよ、一般的な感覚として小桜が帰るまでに二人も何か食べていた事を考慮する。

 悔しい事に、この食べたと推定に到れるも描写外で何を食べたかは推測は出来ない為に一品400円を流用させて頂く。魚女と鳥子は会話しつつ食べることを考慮して、二人とも一品として計800円を小桜から引いた場合、1970円。


 外食の1970円は高いだろうか。

 ファミレス等の食事メインの店で一品だけと考えれば、少し高いと感じる。

 ここで私の外食費の参考を提示しよう。

 近場のラーメン屋で良く頼むのは、

  期間限定ラーメン、物によるが1200円と仮定。

  日替わりご飯、凡そ400円程度

  ビール中瓶、600円

  計、2200円

 近場の定食の場合、

  刺身定食、確か1200円くらい

  ビール中瓶、600円

  計、1800円


 酒代を抜けば1600円、1200円である。

 筆者は成人男性であり、小桜は小柄な女性と考慮すれば安い方を参考にすべきだろう。


 ここでは小桜が普段一食食べる時の料理の価格を1200円と仮定する。


 ここで待ってほしい。

 もし奢りと言われてご飯を食べ終えた後、デザートいらない?と聞かれたらどうだろうか。普段費食べなくても、奢りなら食べようかなと思わないだろうか。

 メニューを見れば小鉢にアイスやあんみつ等、パフェの様な大きいデザート以外も存在するのはご存知だろう。

 今回は罰として奢らせている為、普段であれば遠慮するであろう所を自分に甘えてデザートを食べる小桜を想定する。

 小桜は作中でお菓子を食べている事から甘い物が嫌いということは無いと判断。小柄な小桜は少食と推察して、小さいデザートを選択。大体400-600円程度を小さいデザートの平均価格とし、自分に甘えた小桜は迷わず600円の少し高いデザートを選択。


 計、1800円。

 これが凡その金額を絞り込んだ昼食+デザートの2品の合計金額である。

 昼食代1200円は気持ち高い気がして、せいぜい一食800円程度が妥当なのではと思うのも確か。

 更に待ってほしい。

 鳥子は20000円の請求額を見て小桜が相当いったからねと発言しているのだ。

 これは妥当な飲食代の1.5倍は見込んでも誤差であると許される発言ではないか。

 それならば小桜は昼食+小鉢1品+デザートを注文したと考えられるのではないが。それを考慮し小鉢400円を追加


 計、2200円が小桜の食事代とする。

 アニメの内容から諸々を考慮した小桜の食事代1970円と、筆者の昼食費から考慮した食事代2200円との誤差は230円。

 概ね正しい概算と言える誤差と判断し、小桜の食事代2200円を正とする。


 ここで魚女が鳥子の為に頼んだと想定した飲み放題一人頭1500円を小桜の食事代に加算。

 ※描写が無い為、飲酒したかは不明。

 計、3700円。

 おまけにキリを良くする為に、飲み放題になかったソフトドリンクを単品で注文した事も考慮し+300円を追加。


 以上より、4000円が小桜に奢った飲食代とする。


 20000-4000=16000/2=8000

 8000円が魚女と鳥子の二人にかかる飲食代となる。


 確かに額面上、小桜の金額を引いた16000円が普段二人で飲食した場合の概算だとすれば、20000円の請求額は普段と比較して高いのは間違いなく、鳥子も相当いったと発言しても納得できる金額差だろう。


 贅沢した小桜、4000円

 普段の魚女、8000円

 普段の鳥子、8000円


 4000円を1小桜とすれば、普段の二人は4小桜。

 相当いったと言われた金額の四倍を普段から二人は消費していると考えれば、小桜に奢ることを考慮して食事量を少し抑えるべきだったのではと感じてしまう。


 ここで追加6品、2400円を引けば17600円。

 普段の金額16000円との差額、1600円。


 これならば小桜に奢ってるし、こんなもんかで納得出来たのではないか。

 20000円の請求額を見て、頼みすぎたと感じた鳥子の神がかり的な発言が魚女の不服感を小桜へと向ける決定打となったのは間違いないだろう。


 果たして小桜に奢った迷惑料4000円は高いのだろうか。




 魚女が鳥子に置いて行かれるシーンを振り返る。

 魚女自身が鳥子に裏世界は危ないから行くのやめようよ、と伝えたかった事が描写されている。


 どうやら、魚女は裏世界を危ない場所と認識しているようだ。


 裏世界が危ない理由は主に3つある。

1.特定の場所からしか出入りできない。

2.一般人では倒せない、人を襲う存在が無数に存在。

3.不可視の霊的地雷が無数に点在。



1.について

 事故で巻き込まれた小桜が正確な出入口の場所を、迷わずに見つけられる可能性は低い。

 雑な指示で出入口の場所を伝え送り届ける気は存在せず、夜は危ないから早く帰れと小桜を一人で帰らせようとする謎行動。


2.について

 そもそも武器があっても【怪異を見れる目】で認識しなければがなければ意味がない。

 裏世界には何故か拳銃が落ちていて、主人公ペアはそれを使用している。

 迷い込んだ米軍の部隊が化物に応戦するシーンがあるが拳銃で倒せない。

 12話で上記の米軍と協力して化物と戦うシーンがあるが、魚女の【怪異を見れる目】で認識することで化物を拳銃で倒す事に成功する。


3.について

 運以外で小桜が地雷原を抜けられるとは思えない。

 【怪異を見れる目】で不可視の霊的地雷を視認出来る。

 威力は地雷の直上(正確な上限は不明)を範囲に触れた石が消失する為、人間は即死。又は範囲に触れた部分のみ消失。


 これだけ危険性を理解しているなれば、鳥子に危ないから行くのをやめようと言いたいのは納得である。


 それだけ正しく裏世界の危険性を理解しているの関わらず、巻き込まれた小桜は何ら対抗手段を持ち合わせていない。簡単に死ぬ事を理解しているのに、小桜を放置して二人は帰っているのである。


 会ったことのない冴月に異常な嫉妬心を見せる魚女だ。

 勘違いでなければ、鳥子が頼る存在の小桜に嫉妬して事故死に見せかけて殺す算段だった可能性は十二分にある。

 そう思えるほどに魚女の裏世界の危険性に対する正しい認識と、自分が特別だから生き抜いてる事を無視している発言は、小桜に向けるにはあまりにも安全に出入口に到達できる状況とは乖離しすぎている。


 鳥子に一人で帰れと言うだろうか。

 一人で行った鳥子を追った魚女が言う訳がない。

 何故か。

 鳥子が魚女にとって特別な存在で価値があるからだ。


 魚女にとって価値のない小桜は生きていても死んでいても興味はない。でも自分の都合が悪い時に頼るには便利で、いる分には利用するがいないなら別に構わない程度の存在。


 それが魚女から見た、小桜の価値である。



 某漫画の台詞に『吐き気を催す邪悪』と言うものがあり、某漫画内において『何も知らない無知な者を、自分の利益の為だけに利用する者』を指して発言している。


 引用元の漫画の意図とは異なってしまうが、真剣に【紙越空魚】を理解しようとした結果、脳裏を過った言葉と嘔吐感。筆者の感じた『吐き気を催す邪悪』とは『自分が認めた鳥子だけが唯一絶対的な価値であり、他者の尊厳は無知蒙昧に弄ぶ異常者』を指している。





 5話に至っては裏世界で遭遇した米軍の人間に、裏世界で携帯は使うなと言われたのに無視して、小桜に連絡。

 小桜側で、通話越しに二人以外の声が聞こえる怪奇現象発生。

 「ふざけるなと」当たり前に文句を言う聖人、小桜。

 切ることなく話を聞いてくれる上に【くねくね】以降現れた青い瞳を、裏世界で神経をすり減らした米軍に知られたら襲われる可能性を忠告。

 魚女側の通話にも怪異が割り込む事で小桜との通話は終わり。

 鳥子は小桜の心配をするも、魚女はそれよりもまずは自分達の安全を確保しようと4話に続いて、小桜を巻き込んでおいて自分と鳥子の保身しか頭にない。

 【きさらぎ駅】の怪異が米軍を襲いだしたから助ける為と言い訳を利用して、小桜の忠告を無視して怪異を討伐。

 そのまま魚女が青い瞳なのを披露して、米軍から終われ二人で逃げる、小桜の人の良さを利用するだけして全てを無駄にする意味の無い小桜の出番を演出。

 最後の留守電でも小桜に怪異を押し付ける隙の無さ。

 それもギャグ描写で徹底して、面倒を見てくれる小桜に対しての不誠実な描写は忘れない。


 ちなみに主人公二人は表に戻ってきて海の綺麗なリゾートを満喫してホテルで熟睡、同じベッドで同衾。鳥子は裸で、起きた魚女が一晩裸の女と一緒に寝てたって意識する反応。百合じゃなくて性欲的な同性愛が見えてるんですけど?

 八尺様の帽子を小桜で換金するつもりだったのに、売れない状態だとショックを受ける魚女。金ないと愚痴。

 小桜をATMとしてしか認識していない。

 小桜に関わる事で魚女がショック受けるのここだけじゃね? 


 ※小桜には関係のない備考。

  魚女がどうみても見た目を可愛く飾った女キャラにしただけの、鳥子に好意を隠してるのに性的な感情をちらつかせる歪んだ性格の男キャラにしか見えない。


 8話にて小桜

「誘われても薬とかやるなよ、ただでさえおかしいんだからな」

「おかしくない」と中身の伴わない反論。

 作品通して魚女の異常さを正しく認識してるのは小桜のみの可能性。

 4話で魚女が自宅に怪異を招いた一つの対処として、小桜は不明瞭な怪異の正体は狸と決め込む事で自分が感じる怪異への怖さを軽減させている。

 それを諸悪の根源である魚女がわかってる感を出しながら説明。その上で狸だと思い込んで抱きしめていた生き物をアライグマだと無駄な指摘。調子に乗った鳥子もゴミ漁る害獣だと指摘。

 そもそも4話で無駄な喧嘩をした二人が事の発端で、巻き込まれて小桜の家に怪異が出現。それを責めずに自分で完結する対処法を実行してるだけなのに、発端の二人が小桜に不要な茶々を入れてる現状は意味不明。

 泣き寝入りして許してくれた被害者にする死体蹴り。

 本当に人間の思考回路か? 特に魚女。

 前科のせいで自宅のチャイムに対して、怪異の可能性を感じて怖がる小桜に対して、さも俺達が対処するみたいな行動。酔った勢いで買った農業用重機?の配達先を小桜の家に指定していた。

「これ以上私を巻き込むな」と至極真っ当な小桜。


 猫の怪異の解決の直前、狙われる原因になった猫のお守りを見て流石に小桜さんに売れないか。と魚女が呟いてからお守りを捨てて解決。

 本気で売らないにせよ、小桜が死ぬ可能性と幾ばくかの金銭を秤にかけるって思考に一度辿り着いてる。

 小桜の命がたまたま魚女の気紛れで小遣いよりも上になっただけで、魚女なら金を積めば小桜を殺すって言う説得力がある。


 9話で二人が小桜に呼び出される。

 茜理が二人と接触する場に利用されるだけ。

 平和だった、小桜の癒やし回。


 10話、焼肉行く話しで二人前提だったから、二人じゃないって知って不満げに小桜が来るのか聞き返している。

 エレベーターに小桜も乗った時点で、巻き込まれて茜理を探しに裏世界へ

 今回は事故で仕方ないけど、小桜が可愛そう。

 どんだけ怖くても結局一人だと危ないから、魚女と鳥子と共に行動する羽目に。

 一般的な感性と危機感を持ってる小桜は、異常な二人に嫌気が差しているのかと、正しい認識と愚痴を零す。

 「何で私の周りには人の心が無い女ばっか寄って来るんだぁ?」


 この後は限りなくレアな小桜相手にマトモな人間の会話

 運動不足の小桜が4人で怪異から逃走してたが殿に

「私が間に合わなければ置いてけ」

 無神経な魚女

「怖いんじゃなかったんですか」

「怖いに決まってんだろ、ばかやろー」

 こうやって当たり前の様に自分を犠牲にしてでも年下の子達には逃げるように言える聖人、小桜の気遣いよ

 最後のエレベーターに乗り込む時、遅れるのが鳥子以外であれば魚女は見捨てる信頼がある。


 解決後の表世界で茜理を助けるために動いた自分に酔って、怖いのに我慢して誰かを助けようとした自分カッケー、鳥子褒めてーして矮小な承認欲求を満たそうとしたが、鳥子はちゃんと小桜が一番頑張ってたかもねって、魚女を満足させない神プレー。それに納得できない魚女。


 10話、遂に小桜を正しく使って裏世界の地図を作成。

 小桜が退店したら二人は裏世界へ行くと決める。

 「首尾よく裏世界へ行ったら、その帽子をお前らの言い値で買い取ってやろう。無事に二人とも帰ってきてからな」

 上記を小桜が言い残して退店

「三人で帰りたいってことかな?」

「一人で帰るのが怖くて? 夜ならともかく、まだ昼の一時だよ」

 とか小桜の気遣いを理解しないクソ主人公共

 結局、この気遣いも回収されず意味の無い描写に


 素直になれない事を金で釣るような発言にし、危ない裏世界から二人とも無事に帰ってきてほしいと言った、小桜から二人へ向けた心配しているといった気持ち。


 何故理解できないのか?

 二人にとって二人だけが重要で、二人以外は無価値で、一般的な感情の起伏を客観視出来ないからである。


 12話、家に取り寄せた農業用重機をどけるように指示

 結局4話の怪異が出入りしたゲートを使用して裏世界へ

 バレて結局小桜に嫌な思いはさせて、ノルマ達成。

 二人には都合が良いからと小桜に我慢を強要。

 どんだけ嫌でも面倒見の良い小桜は変なもんだけ持ってくんなと注意だけして二人を見送り、アニメ内の小桜は出番終了である。



■初めに、筆者は小桜にお疲れ様でしたと伝えたい。

 物語上の役割として、小桜は怖いものが駄目なのに魚女共に巻き込まれる形で怪異に接し続けた本作品。一般的な良識や倫理が存在しない魚女を筆頭に、小桜を人間として認知しない行動しか取らない人間の形をした狂気的な異常者に囲まれる苦行。小桜の大人で人間味のある慈愛とも取れる寛大な心と比較すると、どこまでも浅ましく卑小な魚女と言う自分が認めた存在以外には価値がないと行動で示す認知の化物。

 この世界の中でよく最後まで生き残ってくれた。

 最後まで一貫して人格破綻した異常者共を、大人として面倒や責任を取ろうとし続けた対応。尽く異常者共には利用され、まるで私達以外には価値が無いと言われ続ける尊厳無視。


 運が悪かった、と言えばそれまでである。

 だが、本アニメで唯一生きていたのは小桜だけである。

 人間は小桜だけである。

 尊厳を守り切ったのは小桜だけである。


 小桜以外の世界の全ては、見えない力によって人間を模しただけの醜い何かに変貌させられており、世界の全てが小桜を殺そうとしているアニメ。

 地獄に支配された世界でも、人間で在り続ける小桜。



 筆者の願いは一つ。

 【小桜を意思疎通できる機械ではなく個人と認めて、個人として対等に扱って欲しい】



 これだけである。

 不必要に出番を増やす必要はなく、ただ個人として存在を認めて、一般的な人間であれば向けられる感謝や気遣いの対象にして欲しい。


 全編通して、もっとも普通な人間である小桜は常に被害者で、加害の大半は魚女である。まともな関係を築いていない状態の会話で、家庭環境をブッパして弱者マウントによる圧倒的優位な立場を確立し、社会的な弱者であれば何をしても許されるという思考から繰り出される加害性。それらを醜く小賢しい知識にある常識で取り繕った結果が、会話はしているけど小桜が明らかにハブられてるダサいイジメの様な対人関係。意図した描写であるならば、神がかってると言いたい徹底的な陰湿さ。





 まじで小桜を都合の良い存在としてしか扱わない魚女と鳥子。

 とにかく小桜は魚女が困った時のお助けキャラなのに、魚女からすれば助けられて当たり前だからって感謝も労いも存在しない。


 小桜が二人に都合の良いキャラ過ぎて不憫になる。

 主人公二人が他人に興味がないというより、見たい人とか用事がある人しか見てない二人で完結する世界に生き過ぎてて、二人以外が舞台装置にしかなってない感じはあるせいで二人の関係性が共依存にしか見えない。ラストで魚女が自分以外の他人に興味なかったとか言わせて、鳥子にも自分も冴月以外どうでも良かったとか言ってるし。

 まぁ、この言葉を真に受ければアニメ内の描写は正しい描写なんやろなとは思う。


 つまりは破綻なく【紙越空魚】にとって全てが都合の良く、世界の中心なアニメでしたわ。



◇◇◇



【作品全体の不満点】


 12話全てを見た諸兄等であれば理解できるはず。

 本アニメは【空魚と鳥子】の人間関係の構築を主題とした、女性同士が互いに惹かれ合う百合作品である。

 だが、百合を意識しすぎた結果【空魚と鳥子】以外は脇役どころか、二人にとっては利用できる程度の価値があるかどうか。この一点だけを脇役との接点に、丁寧に、意地でも人間味を削ぎ落とした無機質な道具と接触するように描写されている。

 確かにアニメは創作物である。

 だが、だからと言って人間味を削ぎりすぎている。

 なのに【空魚と鳥子】だけは無理矢理にでも互いが好意的に思っていると見せる為に、過剰な感情を向けている事を描写して、百合という箱に押し込めている。


 出来上がったのは作品外の意思によって無理矢理に百合と言う関係に成型された、歪んだ愛情とバグった倫理を全包囲に見せつける謎アニメ。


・百合作品として

 何に感情移入して、何を楽しめばいいのか。

 第1話冒頭で【空魚と鳥子の出会い】が描かれるが、空魚があまりにも一般受けしないキャラとして描写をされている。それを補完する鳥子は比較すれば幾分マシではあるが、わざとらしく空魚に好意を向けているシーンに視聴者は置いていかれ、それを12話までフルスロットルで駆け抜けていく本作品。関係の構築が雑。

 はっきり言って人気を出すつもりは毛頭ない、原作ファンが見れば御の字程度の杜撰な出来である。


・ホラー作品として

 【紙越空魚】がいれば物理で倒せる存在。

 本作で描かれる怪異は、背景など存在しない知名度目的で同じ名前を使用された、その辺の未確認生物程度の存在である。裏世界にいる事を考えれば。そちらの原生生物である。視聴者に恐怖を与える存在ではなく、物語上で話の区切りをつける為の少し硬いけど物理的に破壊できる壁でしかない。

 はっきり言ってホラー好きを騙すための客寄せパンダに他ならないが、この障害として現れる怪異以上のホラーが存在し、それを理解したならば上質なホラー作品であると筆者は主張したい。


・上記補足

 人間を見ているつもりで視聴している内に、人間のような常識を知識として持っているが人間からは乖離した倫理を叩きつける事で、倫理以外は人間と変わらない化物が一般的な人間に擬態して日常に潜んでいる事に気付いた時の恐怖感。

 本作品を見て、上記を理解できた諸君。

 本作品は百合作品である。

 エイリアンと人間の恋愛模様ではない。

 この楽しみ方は恐らく意図されていない事を考慮して、評価対象から除外している。



◇◇◇



【その他の不満点】


・魚女が10話以降、急激な人間味を演じ始める。

・自分にとって邪魔な人間は躊躇わずに殺せるような倫理観バグってるくせに急に人を助け出すとか意味不明。

・12話では焼肉回のラストで鳥子に褒めて貰えるつもりでいたのに、小桜を褒めてたことを改めて持ち出す女々しさ。

・ラストで急に鳥子が魚女を独占したら悪いかなとか、魚女の人間性を上げるような話とか謎。小桜に対する対応を見た上で言ってるから、倫理がバグってる証拠とも言える。完全に独占して小桜から隔離するべき。

・茜理と連絡先を交換していた鳥子に、私に言えば良いじゃん発言。そのくせ魚女は自分で電話に出ないとか言う、自分の行動を理解するより嫉妬が先行する気持ち悪い魚女。


書き切る精神力がないから終わり。



◇◇◇



【アニメ視聴後のop.edの歌詞について】


OPについて

・細かいことは知らないが、本作品に合わせて作った曲だろうか?

・歌詞を見る限り【紙越空魚】の視点で書かれた歌詞に思う。

・曲は非常に綺麗で聞きやすく爽やかな青春を感じる曲でありつつも、個人の葛藤が見て取れる何処か寂しい雰囲気もある曲である。

・「人間なんて面倒な生き物」と歌詞にあるが今まで筆者がした酷評を鑑みると、ここでは人間でいるのが面倒ではなく人間を演じるのが面倒、だと言っているように聞いてしまう。



EDについて

・本作品の曲として見ると、OPほど特筆すべき所はない。



◇◇◇



【おわりに】


もしここまで全てを読んだ方がいたら脱帽です。

レイドボス【紙越空魚】を共に打ち倒しましょう。

いや、やっぱ心が折れたので一人で戦ってください。

私は【紙越空魚】を倒せる勇者ではありませんでした。


紙越空魚改め魚女改め【神越空魚】が私の最終評価です。

神ゲーです。


なので勇者の皆皆様方は【神越空魚】を討伐し【小桜】の待遇改善を実現してください。



読んで頂き、ありがとうございました。

私の想いが一部でも伝われば幸いです。







小桜の扱いだけは許さねぇ。



2025/02/05



◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇





酷評したし、アニメの範囲は原作も読むべきな気がする



以下、掃き溜め



もう愚痴しか出ねぇ

レビューの練習のつもりで気軽に見たのに、まさか娯楽としてみるのすら諦める出来とは思わなんだ


これが元々敗退的な百合を前提な作品なら納得できるんだけど、表面上はきれいな物語みたいな作り方してるのに構築が雑で共依存に感じる仄暗い愛情はホラーなんよ


あと怪異の解決が物理的な排除しかないのも、やっぱ単純な障害としてしかホラーを見てないのが気に食わんな


最後の話にカンカンダラ出てくるんだけど、あれってそもそもイキった子供が封印を解いたせいで出て来てるし、成り立ち自体が酷い理由で化物になってるのにそれを省いて倒すだけってのも気に食わん


要素が1+1=2じゃなくて0.5*0.5=1にしてる感じがするわ


それを百合に持ってくのが雑なんよ

私もキャラ小説好きだから関係性を見るの好きなんだけど、ショートヘアの主人公が歪んだ性格過ぎて、それだけ見ればホラーに合いそうなんだけど



共犯者ってこの世で一番親密な関係

せめて銃じゃなくて、金髪の子のやばい秘密を知って口封じみたいな話で言え

てか、第一話で出すセリフじゃない

犯罪の共犯者(銃刀法違反)とか百合がする共犯者として仄暗過ぎるだろ。もっと爽やかにしろよ


ラストのモノローグ

この変な女となら遊んでもいい気がしていた

何様すぎる

この主人公に共感できる描写がなさすぎる


どうも他のキャラは役割なのか設定なのか関係性なのか、何かしらの結果に合わせるための行動とかセリフが多すぎてキャラに感情移入どころか行動原理が理解できんレベル


ただ部分的に切り抜いてみれば割と不気味だったり考察の余地があるから、その辺は原作に近いかもしれん


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

私的レピュー類 ( ˘ω˘)幽霊部員 @kazuki7172

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ