このテンションに最初から最後まで笑いっぱなしでした。
バッテリーを組んでいる吉武と市山。キャッチャーの吉武が他のピッチャーの球を褒めると、市山が嫉妬して、「どっちの球が良かった!」と絡み始める。
おいおい、お前はめんどくさい彼女か!? 雑誌に載ってるアイドルとか褒めた彼氏に不機嫌になっちゃう女か!? と心の中でツッコミを入れさせられること必至。
その後も市山の奇行(ないし『めんどくさい彼女ムーブ』)は続き、終始ニヤニヤとしながら読み進めさせられます。
バッテリーは夫婦のような関係で、他の人間は入り込めない、という話はよく聞きます。
その関係性に、実際に夫婦や恋人のような感情が組み込まれたらどうなるか。本作はそんなアイデアが描きこまれ、読む人を笑いの渦に巻き込んでくれました。
バッテリーが夫婦なら、たしかに「この行動」は浮気になるな、と色々納得。
ラストで出てくるマネージャーの反応もとても秀逸。果たしてこの世界において何が普通で何が特殊なのか。野球をやってる奴とそうでない奴との認識の違いなども浮き彫りとなり、色々と想像を刺激されるのも楽しかったです。