闇異世界~転生したけど異世界は終焉を迎えるようです~
藍無
第0話 全ては君からはじまり
「ねえ」
何もない空間に、白髪に緑色の瞳の少女が言った。
その声は、機械のようで温度がなく、透き通った声だった。
「君は、まだ、起きてくれないの?」
その少女は、呼びかけた。
どこかへ。
「何が、君をこうしちゃったんだろう」
少女の瞳からしずくが一滴おちた。
「なみだ?」
不思議そうにその少女は落ちたしずくを見つめた。そして、
「君の涙は、
と、悲しそうにつぶやいた。
後からあとから、少女から零れ落ちていく涙は止まらなかった。
少女の瞳から零れ落ちた涙は、何もない空間に芽を出した。
そして、少女の涙を受けてぐんぐん育っていく。
少女はふと顔を上げた。
そして、驚いたように声を上げた。
「わ」
それも当然かもしれない、だって、少女の目の前には立派な大樹があったのだ。
「これは、君が望んだからなのかな?」
少女はまた、何もないところに話しかけた。
いや、本当はそこにはいた。___が。
闇異世界~転生したけど異世界は終焉を迎えるようです~ 藍無 @270
ギフトを贈って最初のサポーターになりませんか?
ギフトを贈ると限定コンテンツを閲覧できます。作家の創作活動を支援しましょう。
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。闇異世界~転生したけど異世界は終焉を迎えるようです~の最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます