昭和という時代に生まれていなかったら

さいとう みさき

生まれは自己責任じゃない!

 生まれた時代というのは自己責任ではないだろう。

 

 昭和という時代をご存じだろうか?

 現在の令和、その前の平成のさらに前の時代、太平洋戦争より前から旧ソビエト連邦が崩壊する直前まで存在した時代だ。


 昭和というと我が国も世界経済第二位を成し遂げた黄金期でもある。


 先の大戦で焼け野原から復興をし、様々な娯楽文化を生み出しながら高度成長期という奇跡の時代を成し遂げた。

 平成の大不況や令和の増税など全く気にすることなく花開いた時代。


 私も昭和生まれだが、小さなころの父親の「まじめに働いてさえいれば食っていける」という言葉に、まじめに勉強をして良い学校へ進学して良い会社に就職して、見合い結婚でもいいから嫁さんもらって子供を産んで育てて、最後までしっかりと納税して老後は年金でゆったりと過ごす。

 アラフィフになる私にとって父の教えはまさしく某国民的アニメ「サ〇エさん」そのものだった。


 しかし、そんな夢の時代は過去のものとなる。

 

 生まれた時代は自己責任ではない。

 そして人としての親の教育も間違ってはいないだろう。


 しかし、時のいたずらというものは氷河期世代という、何をやってもうだつの上がらない世代を生み出した。

 時代とだからと言ってそれで終わりであろうか?


 世渡り上手な人はそんな中でも立派になっている。


 だがそれはその人の努力であり、運も多少はあるだろうがその人の意思決定によるものだ。

 それをねたんだり羨んだりするのは違うだろう。

 どんな時代で、どんな歴史をたどっても結局はその時代に生まれたその者がどうしていくかでつかめる幸福は変わっていくのだから……



「で、お給金下がって今後どーするのよ?」


「いや、だから、その、副業をします……」


「はぁ~、私もバイトのシフト増やして頑張るけど、家のローンも金利上がって大変なんだからね!」


「……はい」


 こんな時代に誰がしたぁっ!?

 昭和の国民総中流階級が羨ましいわぁッ!!


 ……令和、少しは良くなってよほんと。

 


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昭和という時代に生まれていなかったら さいとう みさき @saitoumisaki

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