ああ! この作品について多く語りたい!!

落語に出て参ります登場人物といえば、
熊さんに、はっつぁんに、横丁のご隠居さん。馬鹿で与太郎、人がいいのが甚平さんと相場は決まっておるのですが、

だいたいがこのご隠居さんの元に熊さんあたりがやってきて、落語の始まりにございます。

最初こそ、名作『子褒め』のような出だしなのですが、そこに『九官鳥』なる厄介なものが入ってきて、
熊さんが、この鳥がなぜ九官鳥と呼ばれる鳥なのかをご隠居に聞く、というところからお話が始まってまいるのですが……

この先生は本当にわかってらっしゃる!!

落語の世界には、Googleも、Wikipediaも、ましてチャットGPTなんてものもござんせん。
じゃあ、どうやってものを調べるかってえと、
だいたいが皆さん、「ご隠居」さんに尋ねるわけなんですね。

落語において、このご隠居さんは人間知恵袋なのです。
逆を言うと! ご隠居さんは、どんな人からの質問にも『回答しなければならない』と言うのが宿命なのでござんす。
ここにまず、この落語の面白さがある。

サゲも見事にござんした。九官鳥はご隠居さんが言うには、あるとこに止まってたから十官鳥が九官鳥になっちゃったんだと言うところがサゲにございますが、

なんとなんと。そんなところに一晩止まってたらそりゃあ、九官鳥になっちゃいますなあ。


お見事! 名人上手と呼ばせていただきます!!

ご一読を!!

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