“やたらとお金に細かい彼は、たった1円で私に怒鳴り散らすヒステリックな彼氏!“
神石水亞宮類
第1話 “やたらとお金に細かい彼は、たった1円で私に怒鳴り散らすヒステリックな彼氏!“
“やたらとお金に細かい彼は、たった1円で私に怒鳴り散らす
ヒステリックな彼氏!“
正直、私は今の彼と付き合って物凄く後悔している!
初めて彼と出会った時は、物凄く大人で余裕すら感じるほどステキな
男性だと私は思っていた。
私が変な事を言っても、優しくフォローしてくれるし。
何よりとても紳士的で、”レディーファースト”というか?
“私をお姫様みたいな扱いをしてくれるしね。”
私が生きてきた中で、こんなに素敵な接し方をしてくれた男性
は今まで居なかったから。
私は一瞬で、“彼に惹かれたの!”
優しい彼に私はメロメロになってしまったのよ。
・・・その後、彼から私に”結婚を前提で僕と付き合ってほしい”
と言われ、私は迷わず彼と付き合うことにしたの。
でも? 彼と付き合いはじめて3か月ぐらいが経つと?
彼に異変を私は感じるようになった。
彼の性格が徐々に細かいと私は分かっていく事になったの。
“特にお金には細かくて、1円単位でも割り勘。”
付き合いはじめは、彼が何処に行くにしてもお店に入るにしても、
全て彼持ちで払ってくれていたのに、3か月が過ぎた頃から彼が
私にこう言うようになったの。
『“これからはお互い結婚しても、財布は別々に考えてるから! 割り勘に
していこうね。”』
『えぇ!? 財布は別々なの?』
『“勿論! 家を買った場合ローンは僕が払っていくから何もキミは心配
しなくていいよ。”』
『・・・あぁ、ううん、』
『“でも他のモノは、キミが出来るだけ出してほしんだよね!”』
『でも私! 結婚したら専業主婦になるんだし、そんなお金出せないよ。』
『“えぇ!? 専業主婦? いやいや! キミにもパートで働いてほしんだ!
僕の給料だけじゃ、とてもじゃないけど養っていけないしね!”』
『・・・・・・』
『“今からその練習もかねて、なんでも割り勘にしていこう。”』
『まあ、そうね! わ、分かったわ、』
『良かった! キミはやっぱり凄く賢い女性だよ! 僕の目に
やっぱり狂いはなかったようだ。』
『・・・・・・』
・・・その後は、彼の言う通りなんでも割り勘にしていたんだけど?
やたらと何でも細かい彼氏に、私はもううんざりしていたわ。
もう彼とは無理だなって本気で想ったの。
それに? 彼は私の気持ちなんか何にも考えず、ズケズケモノを言って
くるし、特にお金に細かくて私はもう限界まで来ていたのよ!
『ここのお店の割り勘は、一人1321円でポイントは僕が貰っていいかな?』
『分かったわ、ポイントあげるから私の1円も出してもらえる?』
『“はぁ!? なんでだよ! ポイントと1円を出すのは関係ない話
だろうが、、、!”』
『・・・で、でも、今1円が無いのよ!』
『知るか! そこら辺の店で両替でもしてもらえばいいだろう!』
『“たった1円でしょ? 別に出してくれてもいいじゃない!”』
『“ダメだ!1円を笑うモノは、1円で泣くんだぞ! 早くどっかで両替して
もらえよ! 僕は先に家に帰ってるからな!”』
『“えぇ!? う、嘘でしょ! 待っててくれないの?”』
『キミの問題だろう! 僕には関係ないじゃないか、先に帰ってるから後で
帰って来い!』
『・・・・・・』
『じゃあな!』
『・・・・・・』
“本当に最低な彼氏!”
ポイントは私からタダで貰うくせに、1円がないから出してほしいと
私が彼に言っても、彼は一切出してもくれない!
私に怒鳴りつけて、一人で先に家に帰って行ったわ。
“最初に出会った彼は、もうココには居ないと分かったわ。”
私はお店にお金を払い、家に帰って彼に別れ話をして別れたわ。
あんなバカケチ男と結婚したら? 私の精神が崩壊してしまいそう
だったから、結婚する前に彼と別れられて本当に良かった思っている。
*
・・・でも彼と別れて1週間後。
彼から1通の手紙が送られてきたわ。
手紙の内容は? “彼が最初の頃、私の分を出してくれたお金を
こまめに計算していたのか?
私の分を全額請求してきたの!
彼が立て替えてくれたお金と書いており、私に3万7千351円を請求
してきたわ。
“私はこの内容を見て、腹が立ったのと呆れたのとで、”
封筒に1円単位までしっかり入れて彼に送り付けてやったのよ!
もう彼とは関わりたくないと思ったから、今までの彼への不満を思う存分
書いてやったのよ!
彼はその後、何も言って来ないけど、、、?
“もうあんなケチ男とは付き合たくないものよね。”
“やたらとお金に細かい彼は、たった1円で私に怒鳴り散らすヒステリックな彼氏!“ 神石水亞宮類 @kamiisimizu-aguru
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます