第5話

「…え、…なにした?」


 不安になって聞いたけど、亮は、すぐに口を割るつもりはないらしい。


 三上さんのところに、また無意識だろうか、距離感バグって近づく洸の姿が入る。


 そろそろ注意して、あの癖をやめさせないと、洸の彼女にも、新たな誤解を与えてしまうな…。


 新しい問題を抱えながら、怒りオーラを少しだけ撒き散らす亮に視線を戻すと、顔は全然、冷静。


「ほら、全然顔に出ないじゃん。」


 素直に感心して、亮を誉めた。


「面白くはないですが、反撃できる技を入れておいたんで。」


 亮が動かず様子を見ているから、俺も口を出さずに見守ることにした。


 すると、洸がびくっと反応し、そのままそそくさと俺たちの方にやってくる。


 行動の意図が読めず、ぽかーんとする俺に、はせが一言残していった。


 「あの角度なら、見えたんじゃないっすか。きすまーく」


 状況を理解するまでの間に、俺の近くから逃げきったはせは、三上さんの近くでニヤリと笑う。


 入れ替わるように隣にきた洸は、「今すぐ優香に会いたいです」と、顔を赤らめ小鹿状態。


 はせと三上さんのそーいうことを連想してしまったのか…。


 直結で優香ちゃんに向かったところが、洸の本音で安心した。


 というか、バックヤードはそういうことをするところじゃありません‼︎


 (俺でもしたことないわ‼︎)


 2人それぞれに、別の指導が必要なことが、今日の頭を悩ませる…。





まーきんぐは、ほどほどに。

(どこまでやった?)

(え?キスまでですよ。翔さんたちみたいに、最後までやる度胸ないんで)

(俺らもバックヤードではやらんわ!!!)

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

バックヤードの秘め事~番外編~【連載中】 広瀬 可菜 @hirosekana2024

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る