底辺高校生の俺が、男女比1:50の貞操逆転世界に転生したら……

真辺ケイ

第1話

「え、俺もしかして転生した?……マジかよ」

ふと気づいたらここにいた。俺には前世があって、如月裕也きさらぎゆうやという名前だったと思い出した。けどそれ以外が思い出せない。

でも…

「彼女が欲しい」

この願いだけは何故か覚えていた。


そして、これも何故かわからないが、今世でも名前は変わらず如月裕也だった。近くの鏡を見ると顔も同じ。全然イケメンにはなっていない。


「うえぇ」

気持ち悪い。

前世の性格と今世の性格が混ざって頭の中がぐちゃぐちゃになっている感じがする。


とにかく落ち着こう。


「ふうハー。ふうハー。ふうハー」

何度か深呼吸をして少し落ち着いてきた。

状況が少しずつ掴めてきた。


そうだ。今は中学卒業して高校に入学する前の春休み。この春から俺は高校1年生になるんだ。家族は母親と妹の3人家族。そして俺は、中学の頃から女性に対する苦手意識が強すぎて引きこもってるんだった。母親も妹も始めは部屋まで来て声をかけてくれていたが、最近はめっきり減っていた。


この世界は、俗にいう貞操逆転世界だった。

500年前から男女比が偏り始め、第二次世界大戦が始まる1940年ごろには女性30人に対し、男性は1人だった。それ以降も女性が占める比率は上昇を続け、今では50:1にまでなっていた。それに加え、女性はどんどん活発的になり、逆に男性は草食的になっていった。

そして今では、電車などでの公共交通機関で痴女行為をはたらき逮捕される事件は後をたたない。


「よっしゃーーーー!!」

思わず大声を出してしまったが、その全ての状況が俺にとっては好都合。だって俺は、彼女が欲しい。とにかく欲しい。この願いを持っているからだ。しかも、転生して前世の俺が憑依したからか、女性に対する苦手意識がまるでない。むしろ逆だ。可愛くて綺麗な女性とお話ししたい。仲良くなりたい。いっぱい俺のことを構って欲しい。そう思っているのだから。


さてこれからどうしよう。

高校の入学式は記憶によれば、あと2日後だ。とにかく彼女が欲しいんだが、50:1の世界なのでいくら俺でも作ろうと思えば作れると思う。けど、どうせ作れるなら可愛くて、甘やかしてくれて、そしてお金持ちがいい。せっかくこんな世界に来たのだから遊びたい。仕事とかいうしんどいことはしたくない。養ってもらいたい。つまり、俺はヒモになりたい。

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