とてもきれいな街でした

これは私の読み方の話なんですけど、元来ハッピーエンドとかご都合主義を信じてしまうタイプなので、恐ろしいことの一端がわかってもそのすべてまでを理解しようとはしないことがあります。「え、もしかして…?」と思いつつ…。
その「もしかして」がきちんときれいに回収され、それで成り立っている整然さはいっそ清々しくもあり、余計に信じられない気持ちになってしまう。すてきな街じゃない?と思いそうな自分がいることが一番恐ろしいような気がします。すごく好きでした。