洗脳術2【悪用厳禁】(+αでSF政治劇『スター・ウォーズ』に見る『緊急事態宣言』の懸念点)

加賀倉 創作【FÅ¢(¡<i)TΛ§】

⚠️洗脳を開始します⚠️

【注意】本作は、SF政治劇『スター・ウォーズ─新三部作プリクエル・トリロジー』のネタバレを、料理レシピあるあるの「塩コショウ少々程度」に含みます。


 どうも、科学と論説が好きな加賀倉創作かがくら そうさくと申します。


 突然ですが……


 出たな! シスの暗黒卿!


 これ、個人的◯◯キン・スカイウォーカーに言われたいセリフ第一位です。


 脈絡がなくて困惑されるかと思います。


 が、「出たな! シスの暗黒卿!」というスター・ウォーズの名セリフをあげたのは、他でもない、表題の『洗脳術2』に関係しているからです。


 「シスの暗黒卿」というのは、簡単に言えば、善の魂寄りの人に対して、弱み握り&悪魔の囁きで悪側に引き寄せる、ヤベェやつです。


 そのヤベェ手法は、洗脳そのものなので、洗脳を象徴するワードとして、ぶっ込ませていただきました。


 うるせぇ前振りが終わったところで……


 本題です。




 ***




 洗脳。


 前作の『洗脳術【悪用厳禁】』


 https://kakuyomu.jp/works/16818093092035079830


 に続き、その手法について解説します。


 前回は、〈論理タクミナコトバ〉を使って対象者をめる、というスタイルを中心に紹介しました。


 今回は、ダラーっと、ゆるーく、思い浮かんだことを箇条書き的に紹介します。


 


 ***




 ・個人的感覚値ですが〈言語性IQ〉(「WAIS」というIQテストを調べてみてください、病院とかで受けるガチのやつです)が120を超えてくる人にはミクロ的洗脳は効かない(IQは所詮数字、レッテルですが、おおまかな指標にはなります。ちなみに東大生の全検査IQ(=総合的な知能の指標)は120前後だとか言われますが真偽は不明です)。


 ・洗脳がポケモンでいう〈とくこう〉依存だとすると、〈とくぼう〉が高い人(バーサーカーと呼んでいます)は、脳の回路が普通とは違うので、ロジカルシンキングによる罠的洗脳が通用しません。


 ・上記二タイプを洗脳するには、以下のプロセスが必要です。


 ・物理的(体力的)に弱らせて思考力を判断力を奪って洗脳。


 ・精神的に弱らせて思考力判断力を奪って洗脳。


 ・違法ドラッグ、覚醒剤や睡眠薬、その他精神に異常をきたす薬物にクスリ漬けしてから洗脳


 ・マトリョーシカ的入れ子に閉じ込めて洗脳。例えるなら、ジムキャリー主演の映画『トゥルーマン・ショー』的設定の世界に相手を置いて、「世界とはこういうものだ」と否応なく信じてしまうように仕向けることを言います。他にも例えば、親の庇護下にある子供は、学校やら就職やらを経て(それも敷かれたレールの上を走るという洗脳)だんだん世界を理解していくわけですが、このステップアップをこちらが意図的にできなくしてやれば、真の広大な世界の中の、小さな世界に、対象者を閉じ込められるのです(歴史改ざんとかもこの類です)。これは大人でも起こりうることで、その典型例が現代日本人です。テレビの映す虚構にまんまとやられています。だから搾取されます。


 ・洗脳したい内容と、対象者が人格形成期に肯定したあるいは対象者の人格そのものを形作った要素との類似性を示し、スムーズに洗脳状態へと誘導する。ちょっとよくわからないかもですが、私が先日投稿した、SFアクション『プレデター』に見るマスク不要論【映画好キノ者求ム】 https://kakuyomu.jp/works/16818093092152597930 これを使います。その中では、『それいけ!アンパンマン』の作者やなせたかし氏の考えとしてあった「アンパンもバイキンもどちらも必要、バイキンがないと人は免疫低下で弱る」的な言葉を、自身の論の補強に使っていましたが、あれは、『それいけ!アンパンマン』という日本人なら幼少期に誰でも通る道は否定されにくい、つまりは自身の自我形成段階で多大な影響を及ぼした存在を否定することは自分自身の人格を否定しかねないという、自己矛盾回避の心理を利用しています。なので、単に医者が「消毒と病原菌曝露はバランスが大事」というよりも、論補強効果がより一層望める、という感じです。


 ・洗脳プロセスの中で、テキトーで何ら意味のない言葉を紛れ込ませる。つまりは、本命の洗脳とは別に、デコイの洗脳っぽい要素を盛り込む。これにより対象者の脳内は「この人が言っている〇〇というワード、×××××××××××××××というお言葉、△△△△△△という概念は、きっと崇高なものに違いない。今は自分には理解仕切れないけれど、信じ続ければいずれわかる時がくるはず……」という具合になり、デコイをデコイであると認識ぜずに、より多くの洗脳的要素(本質を伴っていないが洗脳の効力だけがある状態)に溺れて深みにハマっていきます。こちらが仕込んだデコイの意味というのを、デコイであるが故に対象者はいつまでも知ることができず、かつもっと知りたい、理解したいという好奇心から、堂々巡りに陥ります。しかも、対象者は、そのデコイがデコイたるという罠的事実には一生気づけません。なぜなら、「〇〇というワードに意味がない」を証明しなければならないというのはつまり、悪魔の証明になってしまうからです。ないものをないと断言することは絶対に不可能です。「絶対(A)」なんて【絶対(B)】にないとはよく言いますが、ここで私が使っている、絶対、というのは、後者の【絶対(B)】の方です。文字通り、絶対にデコイによる洗脳から、抜け出せません。ここにおいてのデコイはもちろん、れっきとしたロジカルな洗脳(れっきとした洗脳とは?)の中に紛れ込ませたデコイでなければなりません。例えるなら、詐欺師のよくやる、「嘘の中に真実を紛れ込ませて、あたかも言ってること全体が正しいように思わせる」というやつです。


 ・ちなみに直前の「洗脳プロセスの中で〜というやつです」の文のカタマリは、『呪術廻戦』の五条悟の術式〈無量空処(=相手を無下限の内側に引きずり込み、宇宙のような空間で無限の情報を与えることで、相手を思考不能な状態にする)〉に近いです(と言ってもまだまだLV1です)。「わかるようでわからないようでわかるようでわからない……んー、どっちなんだい!」的な情報を大量に突きつけ、対象者を混乱状態にさせます。脳の回線をショートさせます。デコイの海に、沈みましたよね、ゼッタイ。そうすれば、さらなる洗脳のチャンスです。この隙に、さらなるデコイを吹き込み、マトリョーシカの最外殻をもう一層増やしましょう。


 ・あと、とんでもない弱みを握ることによって、それをバラさない代わりに言うことを聞け、なんていうのも、構造的には洗脳です。擬似的洗脳とでも言いましょうか。日本の政治家や学者がしばしばかかるハニトラ(その後彼らは売国◯になります)が、その類です(長くてわかりにくい話の後、最後にわかりやすい短い話を持ってきて腑に落ちさせる、それも洗脳です)。


 どうでしょう(段組された文章よりも、箇条書きの方が、無機質で冷徹な感じがして怖い、と思ったのですが、どうでしょう。カタコトの宇宙人が不気味なのと多分似た感覚です。でも口調が【ですます】なのでちょっと優しい印象もあり。洗脳は丁寧語や尊敬語を使うとやりやすいです)。




 ***




 おまけ(という名の本論)です。


 『スター・ウォーズ エピソード2─クローンの攻撃』には、冒頭であげた「シスの暗黒卿」が暗躍します。


 シスの暗黒卿ってどんなヤツなのかと言うと……


 まず前提として、〈銀河共和国〉という、各惑星の代表を集めた〈元老院議会〉なるものの話し合いをもとに政治を進める、民主主義・議会政治の連邦的なのがあります。


 そして〈銀河共和国〉の〈最高議長〉元首は、シーヴ・パルパティーンという銀河の支配を目論むヤベェ独裁者の卵みたいなヤツです(みなさん! こいつですよこいつ! 私が好きなキャラではありますけど!)。


 彼は最初は正義だとか国を守る的なことを言っていい人ヅラしてます。


 ですがのちに、「宇宙に蔓延る銀河共和国に反発する敵対勢力が大量の兵器をもってる」ことを口実に、めっちゃ強いオッサンのクローンで国防軍を創設、そして〈非常時大権〉という、最高議長に軍事含む全権を集中させてスピード感のある国家防衛を行えますよ的な法案も、想像力の足りない議員のせいで通っちゃいます。


 そして銀河共和国は例の敵対勢力相手に、パルパティーン最高議長指揮するクローン国防軍を使って戦うわけですが……


 実はその敵対勢力というのはパルパティーンの手下であり、戦争は銀河の混乱を引き起こすためわざと起こした、というトンデモ自作自演陰謀だったのです(エピソード3─シスの逆襲で判明します)。


 戦争はなんやかんやで銀河共和国の勝利で終わるのですが、パルパティーン最高議長の〈非常時大権〉はなぜか継続(法的に縛りがなくて有事以外でも継続できてしまう設計だった)、そのまま〈銀河共和国〉改め〈銀河帝国〉を建国、自らを皇帝とし、クローン国防軍(のちにクローンが非クローンに変わっていきます)を今度は武力による人民統制のための憲兵として利用し、銀河中に恐怖政治を敷くことに成功するのでしたとさ……


 あれ。


 ちょっと待ってください。


 どこかで聞き覚えがありませんでしょうか。


 そうです。


 〈改憲〉です(急スギィ!)。


 改憲案の中にある、〈緊急事態宣言(旧称:緊急事態条項)〉です。


 見てみましょうか。

 

 

 自民党 憲法改正実現本部 日本国憲法改正草案

 https://constitution.jimin.jp/document/draft/

 ↓上記ページにあるpdfです。

 https://storage2.jimin.jp/pdf/news/policy/130250_1.pdf



 J民党の憲法改正草案には、「総理大臣は有事の際に〈緊急事態宣言〉を発して国会の審議を経ずに国民の権利と自由を制限できる」、「〈緊急事態宣言〉が出された場合、何人も国その他公の機関の指示に従わなければならない」という旨の条文があります。



 他にも、「国と郷土を誇りと気概をもって守ること」、「自由と権利は公益と秩序の範囲内でのみ認める」、「表現の自由を認めるが公益に反する表現活動は認めない」的な意味不明なものが、盛りだくさんです。その上、現行憲法の条文から、が「国民主権」と「基本的人権」を保障する、尊重する内容を削除、代わりに前文で「国民は〜基本的人権を尊重する」などと、「憲法じゃなくて国民が自分で勝手に尊重してろ」的ニュアンスにすり替えられて、ぱっと見では本質的変化がわからなくなっています。また「基本は自助」の精神が全面に押し出され、「公益」や「秩序」なんていう政府の定義によってはどうとでも捉えられる枠組みを国民は押し付けられるわけです。



 そして、こちらに加勢していただきます。「緊急事態条項=緊急事態宣言」と読み換えていただいて、差し支えないかと。



 緊急事態条項の危険性について

 https://kinkyujitai.com



 ↑こちら、私には、頷ける部分が多いのですが、どうでしょう?


 ちなみに、〈法律〉が国民全員の行動を適切に制御するものだとすれば、〈憲法〉は、法律作りへのアクセス権を持つ政治家、すなわち国会議員(本当は立法機関に属さないはずの国家公務員の選挙で国民が選んだわけではない高級官僚の方が法律をバンバン作って通しまくっています騙されてはいけません。拙作『青の書~青年たちに捧ぐ言葉~』https://kakuyomu.jp/works/16818093087675730895で解説してます)を制御するものです。


 法律は、違憲(憲法違反)であってはなりませんものね。


 言い換えれば、憲法は、立法、政治の暴走抑止力なのです。


 よって、J民党という〈政党〉それも与党の起草した改憲案に対して、「おっけ〜🙆‍♂️偉い政治家さんが言うならええやで」と二つ返事してしまうのは、ヤベェです。


 仮に改憲発議されれば、国会内では2/3でパス、その後の国民投票では過半数でパスです。


 国会内に、国民の味方、日本を愛する愛国者は何人いるでしょうか。


 また、国民の中で、改憲というプロセスに対する関心、知識、判断力を備えた、かつ母国日本を思う人たちは、どれほどいるでしょうか。


 そう、国民も、悲しいことに、全員が味方同士というわけではないように思います。




 ↓都知事選では過去に投票用紙の誤送付が起きてます。


 中野区(2020年)

 https://www.city.tokyo-nakano.lg.jp/kusei/public/houdou/2020/senkyo.html


 台東区(2020年)

 https://www.city.taito.lg.jp/kusei/sanka/release/2020/index/press0706.html




 ↓衆院選でも似たようなミスです。


 神奈川、外国籍市民に衆院選投票用紙を交付するミス 綾瀬市選管

 https://www.kanaloco.jp/news/government/electiondata/article-1120707.html

 



 上記、結果的に有効票になってしまっているものもあります。


 とすれば、あくまで可能性としてですが、わざとミスして、誰かにとって都合のいい人のところへ用紙がいってしまえば、投票結果を操作できなくはありませんよね?


 その他、誰もが名を聞いたことある巨大宗教組織が、政教分離の原則を無視して組織票をやっちゃってる可能性もあるでしょうけど(今、芸能界がらみでめちゃくちゃ暴かれまくってますよね)……


 (独り言:「T1正解、ソデスカTHE意外」)


 常に、最悪のケース、これに備えて動かなければ、凡人パンピは、知能クレバネスグリードだけが高いガベッジに、操作コントロールされてしまいます。

 

 みなさん、備えましょう。




 〈今作が好評だったら『洗脳術3』へ続きます(⌒▽⌒)〉

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