不幸お嬢様が俺を幸せにしてくる

toumq

プロローグ

まもるくーん、、」

 弱々しく自分の名前を呼ぶ声がしたと思い横を振り向くとしょぼん、、と耳をぺたんとした犬のように落ち込む少女、鴉美羽からすみうがいる。

「守くん!私犬のフンを踏んだんですけど!守くんがしっかり守ってくれる約束だったじゃないですか!!」

「ごめんごめん、てっきりそのくらいの不幸なら何も気にせずいくのかと思って」

「なんですかそれ、、私だって女の子なんですけどー?」

「だからごめんってー、次からはしっかり守るから、な?」

「まぁそれならいいですけど」|

 不満そうにほっぺを膨らませているがひとまずはお許しをいただけたようだ。

「これからはちゃんと私のことを守ってくださいね?ってきゃあ!」

「ふぅ、危ない危ない。どうだ?しっかり守ったぞ?」

「それはそうですけど、、」

 そう言って顔を逸らす美羽。今美羽の前にはたまたま蓋が外れたマンホールがあったのだ。だから約束通り守ってやったというのに不満な態度とは失礼なやつめ。

「けどって?」

「助かりましたけど、、その、、」

「うん、なに?」

「いきなり腕引っ張るからその、、無理やりな感じが男の子って感じがして、、」

「そんなことかよ、、いつもしてるからそろそろ慣れてくれよ、、」

「無理です!!何回されても無理なものは無理なんです!」

 どうやら美羽は無理やり俺側に引き寄せられたことに驚いたようだ。

「こんなのに慣れるなんて不幸体質慣れより難しいです、、」

 隣でなにやらボソボソおかしなことを言っているがもう疲れたのでツッコまないことにする。

「でも大体仕事のことはわかってきた気がする」

「それはよかったです!これからもよろしくお願いしますね?守くん!」

 そう俺はこの少女、鴉美羽を仕事として護衛している。護衛というと武装集団からご要人を守る、とかを思い浮かべるかもしれないが俺の護衛は少し違う。俺は彼女に振りかかる不幸、から美羽を守るのだ。一体何を言っているんだ?と思うかもしれないが美羽には常人では考えられないほど不幸が降りかかってくる。その不幸から美羽を守るのだ。

「守さーん、私今日は和食が食べたいです!」

「わかった、焼き魚とかにするかー」

「やった!好きなんですよねぇ、、私シャケがいいです!」

「りょーかい、じゃあこのまま買い出し行くか」

「はい!お供します!」

 これは不幸が降りかかる美羽とそれを守る俺、神崎守が幸せを掴み取るために奮闘する物語。



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