「日焼け男の唄うサビじゃなく」

お題「薔薇色」

《今回のお題は「薔薇色」です。ちゃんと読めますよね？　明日までにヨロシク！》

　辞書を使わない手書きならかなりの難易度でも一般的にバラは常用漢字のはずだ。

　もちろん大阪在住で成人から間近の若造だから年齢的にも侮られる部分が大きい。

中二病時代にスマホから小説サイトで書き殴った駄文を発掘した大恩ある編集さん。

「バラ色の人生」アレはなんやったかなぁと記憶の隅っこから発掘した古い流行歌。

エディット・ピアフさんはフランスのシャンソン歌手で邦題がラヴィアン・ローズ。

　若い頃に舞台俳優としてイケメン王子さま扱いされた及川光博さんも歌っていた。

そんなことよりフランス革命を舞台にした伝説アニメのサビ部分が脳裏を木魂する。

「バラは美しく散る」そのものずばりタイトルで主人公は男装の麗人オスカルさま。

幼なじみアンドレに秘めた想いを抱えながら革命で散った悲恋は架空のキャラ設定。

　マリー・アントワネットから王侯貴族まで大半キャラが実在する歴史上の人物だ。

わざわざ現地を訪問するタイミングはないが隣県歌劇団の演目で有名かもしれない。

　そうそう……ＢＬなんて隠語がメジャーになる前は「ヤマなしオチなしイミなし」

濃い女おたく連中の同人誌活動で発祥した「やおい」以前は薔薇族と称されたホモ。

　マッチョやヒゲ男たちが表紙を飾る絵面はヒドすぎて抹消されたゲイ文化の残滓。

　それに加えてオチ要員として定番化しつつある姉の演者仲間みたいなジロウさん。

彼の所属団体はジャンバリ放送局で結成時から変わらないチーム名が紅バラ軍団だ。

　最難関大学の医学部生としてバイト感覚で始まる関東ローカル深夜番組ガチスロ。

上下黒スーツに身を包み「左胸ポケットの赤いバラ」唇に挟む映像が黒歴史らしい。

　いやいや悪くないから……イケメン王子さまのキザっぽい仕草は消せない記（ｒｙ

　※この掌編は完全ネタでフィクション。実在する団体や個人と楽曲は無関係です。