灰色は薔薇色へと変わらない?
橙こあら
灰色は薔薇色へと変わらない?
自分の人生は灰色です。
それは生まれたときから決まっていたのかもしれません。
そして、灰色の反対は薔薇色だそうです。
じゃあ無理じゃないですか。
だって灰色って薔薇色になります?
簡単に変えられる色ですか?
薔薇色に灰色っぽさ、皆無でしょ?
もう無理です、もうダメです。
一生、自分は灰色の世界にいるのでしょう。
誰にも選ばれない。
夢は叶わない。
どれだけ頑張っても。
どんなに思っていても。
なぜですか、なぜですか?
どうして自分を誰も選んでくれないのですか?
相手にしてくれないのですか?
何もしていないわけないじゃないですか。
いつも頑張っていますよ。
努力していますよ。
真面目に生きていますよ。
正直に生きていますよ。
そんな自分に送られてくることの多い言葉。
不合格。
落選。
不採用。
あともう少し。
惜しい。
ダメ。
無理。
残念。
いらない。
好きじゃない。
やだ。
嫌い。
バカ。
キモい。
来るな。
消えろ。
諦めろ。
死ね。
よく言われます。
自分は何も悪いことをしていません。
良いことはしていると思いますが。
しかし、それを自分で良いと言ってしまうのは御法度ですもんね。
自分を褒めてくれる人が皆無でも決して言ってはいけないんですよね。
ああ、つらいです。
でもつらいと思うのが、おかしいんですかね。
じゃあ、どうしましょう。
どうすれば良いのでしょう。
誰も褒めてくれない。
でも自分を褒めてはならない。
誰も選んでくれない。
お願いしたって誰にも相手にされない。
灰色は黒と白で、できています。
何も残さず白になるのか。
より暗くなって黒に染まるのか。
どっちかですよね?
薔薇色という選択肢は、ありませんね?
だって誰も作ってくれないし、自分でも作れないのですよ。
そうですか、それは甘えですか。
頑張っている自分は、本当は甘ったれでしたか。
だから自分は認められなかったのですね。
誰にも相手にされなかったのですね。
薔薇色の人生なんて、自分は望んではいけないのでしょうね。
ずっと灰色なんでしょうね自分の人生は。
そうですか。
では、もういいです。
さよなら。
灰色は薔薇色へと変わらない? 橙こあら @unm46
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