最初は、童話めいた優しいお話。次に、その裏に流れる生々しい話。そして最後に……?作者の掌がパッと開いたような、膝を打つ終わり方。お勧めです。
あなたはいくつ、隠された童話を見つけれますか?これをきっかけに「しらゆきとべにばら」調べました他の童話に比べて、ギャップが無くてシュールな物語しかし、この『白雪 紅薔薇 黒煤』は、アップダウンが凄まじいです!多作よりもホラー要素は少ない分、人のドロドロさが際立つそんな刺激を求めるならば、是非読んでみて🌹
語られるのは御伽噺。夢と見紛う薔薇色の結末。ならば、そこに至る過程も美しいはず……ご覧になればよいのです。美しい薔薇が、花弁に糧を送る枝に棘を生やして他人の手を阻まねばならなかった訳を。薔薇の茂み。古くより、その奥には秘密があると語られました。飛び込む者も無傷ではすみません。我が手が傷つこうと薔薇の茂みを掻き分けてみませんか。傷つくに相応しい秘密が眠っています。
このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(279文字)