日常の恋愛シーンを軽やかなタッチで切り取った10首連作、とても素晴らしかったです。
それぞれの短歌に、現代ならではのリアルな恋模様や感情の揺れがぎゅっと詰め込まれていて、共感しながら読み進めました。
特に印象的だったのは「重くて怖い 彼の腕 安全ピンで彫る 私の名前」。短い言葉の中に恋の高揚と危うさ、その一瞬の痛みや強い思いが鮮烈に込められていて、忘れがたい一首です。
また、家デートや旅行、披露宴など、ありふれた場面の中にも、恋の喜びと戸惑い、時には切なさが生き生きと描かれていて、どの歌からも作者の豊かな経験や観察眼が伝わってきます。
現代的なキーワードやリアルな感情が自然に短歌になじみ、どの世代にも染みやすい作品だと思います。
これからも素敵な短歌作品を楽しみにしています!