あゆむ

鈴ノ木 鈴ノ子

あゆむ

 1人の道を歩くのは心細い


 日の照らす道も


 日の翳る道も


 誰もいない道は怖い


 横を誰かが通り過ぎてゆく


 ゆるやかに?


 それとも足早に?


 再びあなたは1人で歩く


 取り残されたように


 時より後ろから声をかけられる


 素敵なものから耳障りなものまで


 真実から嘘に塗れたものまで


 言葉に翻弄されながら歩いてゆく


 時には声をかけてきた人と並び


 やがては1人となって歩く


 地を踏み締めて


 誰か言った


 立ち止まるな!


 誰か言った


 立ち止まれ!


 立ち止まることなどできないと言うのに


 時が進む限り私達は歩いているのだ


 どんな場所でも歩いているのだ


 草原の真ん中で


 砂漠の真ん中で


 洞窟の奥底で


 深海の奥底で


 小さな一歩を


 大きな一歩を


 踏み出している


 世界はあなたを裏切るが


 あなたの一歩は裏切らない


 世界は裏切っても過ぎ去ってゆく


 あなたは更なる一歩で先へと進む


 さぁ、行こう


 夢と希望は近くに転がってはいないが


 歩んでいけば手にすることができるのだから

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あゆむ 鈴ノ木 鈴ノ子 @suzunokisuzunoki

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