かえりたい

aoiaoi

かえりたい

「帰りたい」と、呟いてしまうことがあります。

仕事中はほとんど思っています。

でも、家にいる時でも。ふと、「あー、帰りたい」と。

え、どこによ?(笑)と自分でも思うのですが。


「帰りたい」という気持ちの中身は、きっと、「安らぎたい」という欲求なのだと思います。

家でも、そういう欲求が口からこぼれる。

ならば、真に安らげる場所って一体——



もしかしたら、つい口からこぼれるこの「帰りたい」は、

「帰りたい」ではなく、「還りたい」なのかな?

そんなことをふと思います。



青い海や空。若葉のさざめく森。

煌めく風。自由な雲。

雲が集まり、雨が土を叩き。木々を潤し、川になって海に出て。

空へ昇った雲は、また風に吹かれて。


本当に還りたいのは、そんな場所。



そう気づいたら、なぜか少し楽になりました。


ゆるゆるいこう。そんなに苦しまず、悲しまず。

そのうち、必ずかえれるから。

本当に安らげる場所に。



どうせなら、気持ちよくかえりたい。

そんな日を迎えられるように、この時間を歩きたい。

そんなことを思ったりします。




  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

かえりたい aoiaoi @aoiaoi

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ

参加中のコンテスト・自主企画