第3話 味と匂い
カレは咲茉の頭をそっと撫でて身を起こす。
「若い子? いくらなんでも若過ぎでしょ?! それにオレがみのりさんの子供に手を出すわけないじゃん!」
その“立ち姿”に私はもう我慢が出来ずツカツカとソファーまで突き進んで行く。
カレの引き締まったお尻を存分に感じた後、両手を逞しい胸のセーターに挿し入れて脱がせ、いじくるようにシャツのボタンをひとつ、またひとつと外して行く。
どちらかがリモコンを触ってしまったのか、それともカレが仕組んだのか、壁際の大画面テレビが点く気配がして“喘ぎ声が”“鳴り響く”。
「“若い子”ってこういう子の事?」
裸四つん這いの“女優”が画面いっぱいに大映しで白い胸を揺らしている。
「いじわる!!」
拗ねた私はカレの胸を甘噛みする。
「オレの胸、甘い?」
「ちょっぴり
「みのりさんの胸はとっても甘いよ。糖度は桃やシャインマスカットよりきっと高い」
「じゃあ!早く!」とカレの手を取って私の胸に押し当てる。
「ほら、どこもかしこも!! あなたが欲しくてドクドクしてる……」
カレは軽々と私を抱き上げ、私の耳の後ろから首筋を唇で辿って鎖骨の端下をキュンと押す。
「中府は胸に効くんだって……もっともっと甘くなる様に……」
そんな戯れを囁かれながら一枚一枚脱ぎ散らかして……
私達はベッドにもつれ込み、
不実の実 縞間かおる @kurosirokaede
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