第2話 そんなに若い子がいいの??

 部屋に入ると……カレはベビーカーの中の咲茉をふんわり抱き上げる。


 少しむずがったが、咲茉はカレに抱かれると……小さな握りこぶしを作ってカレの胸に押し当て、そのまま寝入ってしまった。


「咲茉ちゃん、眠ったよ」


 ブルーの間接照明の明かりを僅かに照り返しているソファーの上にクッションとタオルケットで即席のベッドを作り、咲茉をそっと寝かす。


 いろいろ試してみたが……咲茉はこの部屋のここが一番ぐっすりと眠り、私達は思う存分、逢瀬を楽しめる。


「ねえ! もう私のところへ来て!」


「でも、ほら!咲茉ちゃん!おネムで自分のこぶしを吸って……とっても可愛いよ」


「……もう! そんなにがいいの!?」

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