第9話

 翌日


※翔真視点


今日は明日からゴールデンウィークやでぇの日である。

昨日麗奈は俺の家にちゃんと泊まったしその…まぁ…しました。

朝腰痛そうにしてたのは申し訳ないです…。


「いやー。やっぱり彼氏と学校に行けるってなんか気分上がるね。」


「俺としてはこんなに可愛い彼女を他の男に見せたくないくらいなんだけどな。」


「ちょ、ちょっと!///朝からを照れさせて楽しい?」


「めちゃ楽しいわ。」


「ばか!///」


なんとなく俺たちの関係性は変わってないように思える。

後々思い返してみて思ったのだが、俺たち恋人よりだいぶすごいことしてたんじゃないのか?

まぁ過去のことだからいっか。

そう思いながら家のドアを開ける。

そこにはなぜかキスをしている男女が…。

すぐさまドアを閉める。


「なに今の。」


「私に聞かないでよ。」


それもそうか…。

俺の家のことなんだ。

麗奈よりも俺の方が知っているに決まっている。

あれ?

でもこれそんなの関係なくね?

あ、ていうか俺と麗奈、今日から同棲することになったぜ!

まぁ元々家が隣同士だったからあんまり変わんないけどね。

再びドアを開ける。


「あ、翔真。その節は大変おめでとう。」


「あ゛、れ゛い゛な゛せ゛ん゛は゛い゛お゛め゛て゛と゛う゛こ゛さ゛い゛ま゛す゛。」


なるほど。

さっき俺の家の前でキスをしていたのはこの二人だったか…。

俺は麗奈と顔を見合わせる。


「「え、ちびすけ(ななち)大丈夫?」」


なんかこいつだけ異様にカラカラなんだが?

若干足ガクガク震えてるし。

プラスして顔がなんか赤いぞ?

そして彰人マスク外しているからなのかめっちゃツヤツヤしてる。

いやこれ絶対他の理由もあるな。

同じ症状になってるやつが俺の後ろに一人いるから。

まぁこんなに酷くはないが…。

どんだけ盛ったんだよ…。


「とりあえず彰人、昨日なにがあったかについて教えてくれ。」


そういうと彰人の方から圧がすごいくらいに放たれる。

あの麗奈が「ヒゥ!」って言って俺に抱きついてくるくらいだぞ?

よっぽどのことだ。

ていうか麗奈さん当たってます。


「あぁ昨日ね。昨日はねー」


彰人の話によると、昨日は俺の家でご飯を食べた後、そのまま水族館に行ったらしい。

え、なんかこの時点で俺たちよりラブコメしてない?

んでそのまま近くの海辺で彰人が告白した後、彰人の家で…って


「そこの情報までいらんわボケェェ!!」


何こいつ自分の生々しい話を突っ込んできたんだよ!

こいつほんとに彰人か!?


「え、てっきり僕はこの話を参考に今日の夜に始めるのかと思ってたんだけど?」


「いや心遣いはありがたいけど、それでも親友のそういう話は聞きたくなかったよ!てか、俺たちだから!」


「ちょ、ちょっと翔真!?///声が大きい!///」


「へー。結構お盛んなんだね。」


「お前にだけは言われたくねぇよ!」


「み゛な゛さ゛ん゛。は゛や゛く゛い゛か゛な゛い゛と゛お゛く゛れ゛ちゃ゛い゛ま゛す゛よ゛。」


おいこの子本当にこれで行く気か?

無理だろ。


「彰人、今日はお前も休んでこのちびすけ家で休ませてやれ。」


「え、いいの?」


「本音としてはあの強気な後輩がここまで弱ってるのを見れて少し嬉しい節もある。」


「翔真って地味にドS気質でもあるよね。私との時も結構すごかったし…。」


「そ、それに関しては申し訳ないと思ってるからさ…。」


ちょっと痕つけすぎちゃったんだよね…。

ま、まぁ見えないし大丈夫…


「ちなみに今日体育ある。着替えの時どうしよ…。///」


「ごめんってぇぇぇぇ!!」


「ま、いいけどね。私も嬉しかったのはあるし…。///」


やはり俺の彼女は可愛い。


「お二人さんも頑張ってねー。」


いつの間にかちびすけを抱えた彰人が家に入ろうとしていた。

流石に今日はもうやらんだろ。


「明日は絶対来いよー。」


「分かってる。行ってらっしゃい。」


「おう。」


さて、俺たちもそろそろ行かんとやばいな。

今の時間は…?


「ねぇ麗奈。」


「ん?」


「遅刻まであと5分。」


「ウソ!走るよ!」


「絶対間に合わんって!」


「いいから足動かして!」


「www」


「何笑ってんの!w」


しょうがないじゃないか。

だって。

だって…。

あまりにも…


「俺たち、今めっちゃ青春してる感じがするな!」


「同感!」


その後めっちゃ怒られた。

けどなんか遅刻について怒られたってよりかは、事前に連絡しなかったことについて怒られた。

え、事前に連絡したら遅れてもよかったの?

というわけではないらしい。

今までの俺たちを見ての事だとか。

先生陣にまでバレていたのか…。

恥ずかしいな。

生徒指導の先生にもめっちゃ祝福された。

どこまで広まってんのやら。

教室入ったらみんなニヤニヤしてるし。(先生もぉ!?)


まぁ悪い気はしない。


だって俺たち、絶対誰よりも良い高校生活のスタートを切ったからな!

多分…。

うん。


※彰人宅


「あきくん〜。」


「そんなにすりすりすると危ないよ。」


「でも、今まで一緒に入れなかったぶん、これからは一緒ですよ?」


「もちろん。」


「わぁ〜い!あきくん大好き〜!」


「はいはい。(苦笑)」


(神)なんかどこよりもイチャコラしていた。


※翔真&麗奈視点


そういえば彰人(ななち)に過去のことについてどうなったのか聞くの忘てた!


(神)こちらも相変わらずだ…。

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俺の幼馴染二人(+1人)が俺よりも重度のラブコメ生活を送っている件についてお話しさせてもらいたいのですが作品を読む上での『過度な糖分の摂取』と展開の速さによって引き起こされる『酔い』には細心のご注意を ぞーすい @zo_sui

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