決意と後悔の狭間。
日記 ×月×日
託されたのだ。
決して裏切られた訳ではない。
絶対にそう。
今日は曇りのち雨でした。
まるで自分の心情のように思える。
自分で選んだ道だった。
あいつらといる時間はすごく楽しい。
それでも自分で選んだ決断だ。
だから、後悔はしたくない。
傍から見ると、無理をしているように見えるだろうか?
それとも誰も気づいていないのだろうか?
理想に押し付けられ、それでも尚みんなには笑ってほしいと願った。
本当は続けていたかった。
でも、みんなの考えを無駄にはしたくなかった。
別々の道でも大好きなあいつとなら、頑張ろうと思えた。
Q 我々が進む道で何度挫折し、何度どん底を味わっただろう
A それもまた最大の喜びであり、生きている証なのだ。
なんてこともまたエゴにしかならないのだろうか?
忘れられたらよかった。忘れたくはなかった。
いつかあいつらとの思い出も記憶の欠片となってしまうのだろうか?
それとも歴史と変わって歯車の片隅に残るだろうか?
多くのものが引き止めた。俺だって、引き止めたかった。
今までありがとう。お前らと過ごせたこと俺は、とても誇らしい!
俺は、俺に従って生きていく。
応援してるから、またいつか会おう。
なんて届かぬ願いも大切にしたかった。
人々の思いも考えもそれぞれが違う。
どんどん歯車が動きを止めていく錆びていく。
大好きだった彼らに。これからも大好きな彼らに。
届くぐらい精一杯頑張って生きていこう。
観察記録 ×月×日 名:○○
最愛なる君にトランペットを託そう。
君の音に振り向いて、誰かが気づいてくれるから。
綺麗な音色に、太陽のような道しるべのような笑顔に。
いつまでも、ずっとは続かない。
いつか終わりが来てこその美しさなのだ。
無限なんて言葉がないように、いつもいつでも近くにあるわけではないように。
ずっと続いて欲しかった、なんて多くの歯車が言う。
ずっと続けたかった、なんて、内心思ってくれたら嬉しいな。
なんてただの歯車のエゴだ。
Qもう一度みんなで輝いてくれることはないのだろうか?
Aあればいいなと思っています。
本当のこと。この考えも真実だ。
またいつかどこかで会えたらその時は、笑顔で見てくれよな。
なんて、冗談を言う彼の顔は寂しく優しく温かく美しい顔をしていた。
彼は、歯車を引っ張り続ける一部となる。
いつでも笑顔でいてくれる彼をみんな応援しようと思うのだろうか?
いつか別れを告げる時が来るだろう。
そんな彼のカーテンコールはまだ早い。
次の更新予定
2025年1月11日 11:00
拝啓、主役を目指した者たちへ。 @sena502
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