幼馴染にペディキュアを塗るだけのお話。
米太郎
第1話
✧••┈┈┈┈┈┈••✧
※ASMR形式。ヒロインの台詞+ト書きのみで構成しております。
女子から話しかけられる、男子目線でお楽しみくださいませ。ヾ(*´˘`*)
✧••┈┈┈┈┈┈••✧
「私ね、オシャレっていうものをしてみたいの」
//恥ずかしそうに俯いて話す幼馴染。教室に入る夕日が幼馴染の顔を赤く染めている。
「……勝手にすればって顔しないでよ。これでも真剣に悩んでるんだから」
//もじもじし始める。
「相談するっていうことは、協力して欲しいっていうことなんだよ?」
「私ね、ペディキュアっていうものをしてみたいの」
「あっ、君にはわからないか。ペディキュアっていうのは、足の爪に塗るマニキュアのことだよ」
「可愛いなーって思うんだけど、自分じゃ上手く塗れなくてね」
//上目遣いにこちらを見てくる。
「ここまで言えば、伝わったよね? 君にペディキュアを塗って欲しいの」
//甘えた口調の幼馴染。
//セリフの後、机の上へと座る。
「ほら、君は椅子に座って。私の足をもって?」
//足が胸の前へと差し出される。
「まずは、上履きと靴下を脱がせてよね」
//強気な口調で言ってくる。
//言われるまま、靴下を脱がせる。幼馴染は何故か顔を背けている。
「……自分で言ったけれども。……恥ずかしいから、じろじろ見ないでね」
//ゆっくり横目でこちらを見てくる。
「じろじろ見るなって言ってるの、バカーーーっっ!!」
//恥ずかしそうにしながら怒る幼馴染。
//しょうがないから目を閉じて、足の爪を触って確認する。
「いやっ……、あ、あはははっ!」
「ちょっとっ!! くすぐったいよ! どこ触ってるのっ……。足の裏をそんなに、あっ……ダメだから……!」
「ダメ、ダメ……。ちょっとー……ダメだよ……ストップ……」
//ストップを掛けられたため、何もできないと、しばらく足を握って放置する。
「ごめん、私が悪かったです。君は、目を開けて良し」
//触れる回数を少なくしようと、爪をしっかりと見つめる。
「けど……。恥ずかしいから、早く塗ってね……」
//しおらしくなって、言ってくる幼馴染。
//集中して塗り始める。
「……ありがとね。こんなの頼めるの君しかいなくて」
「私がつま先まで見せれる相手なんて、君だけなんだよ?」
「そうだとしたら、このペディキュアは誰に見せるかって……。それは……」
//急に恥ずかしそうになる幼馴染。
「もう答え言ってるようなものじゃん。君に見せるためだよ」
//もじもじする幼馴染。
//足先がぶれて塗りにくくなるので、しっかり掴んで足を少し上へと上げる。
「ちょ、ちょっと何するのっ?! そんなに足上げたらスカートの中見えちゃうでしょっ!!」
「……って、私が言ったけど、スカートの中に見えるか確認しないでよっ!! ばかーーっっ!」
「やだやだっ。そんなに覗かないでよっ! 今日は、可愛いやつ履いてないんだから……」
//大人しくなる幼馴染。
◇
「やっと、完成できたねっ!」
「どうかな、可愛いかな?」
//小首をかしげて聞いてくる。
「ふふっ。ありがとうっ!」
//笑顔になる幼馴染。
「君が気に入ってくれてるなら、また塗って欲しいなー?」
「今度は、気合い入れたの履いてくるからさ!」
「……だからー。ちょっとくらいなら見ても良いって言ってるの!」
「どういうことって顔しないでよー……。これだけで伝われしっ! 鈍感かよ! ばかっ!」
「全部言わなきゃわからないのかー!!」
「君のこと好きだから、私のこともっと見て欲しいのっ!」
End
幼馴染にペディキュアを塗るだけのお話。 米太郎 @tahoshi
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
参加中のコンテスト・自主企画
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます