第2話 普通に当たりなお風呂屋さん(小名浜ソープ)

「やっぱり、お風呂屋が一番なんだよなあ……」

 そんな事を言いながら情報サイトをあさる。

 前回のアレとか、その前の前とか結構な外れだった。地元は地方でロクな物がないのは実際話であった。

「最寄りは小名浜かあ……」

 車で片道3桁キロ程である、作者在住の福島県は縦にも横にも長い為、同じ県内と言えども県境越え位の移動を要求される。特に横軸移動は道が狭く、山脈横断を要求される為、結構な所要時間を要求される。

 そういう意味では実質的に隣県と変わらない、距離的には宇都宮とかの方が1.5倍程遠いが、道が太い関係で、移動の所用時間的には変わらなかったりする。

「まあ、こっちの方が安いし、お風呂系は平均値と最低値はめっちゃ高いから、安心だろう」

 という事で、予定を決めた。

「と言うか、異様に安いし……」

 情報サイトで見た所、その店はHPだと入浴料が60分7kの所、フリーなクーポンで4kだった、お安い。

 この辺は地域別のローカルルールで、総額表示はされない、60分につき最低でも10k+α程度の上乗せがお約束だ、入浴料はあくまで入る入場料、上乗せ分は女の人、泡姫さんに渡す分で、この辺は現地か電話でご確認だ。

 他の地域だと総額表示で分かりやすいが、半分グレーな世界ならではの縛りプレイであった。

 あくまでちょっと高いお風呂屋に行ったら、その部屋に姫が居て、ちょっと仲良くなって一発やっちゃったと言う建前を守るためだが、中々雑な言い訳システムだった。


「この辺だけど、相変わらずの判り難さだ……」

 車のナビでは店の位置が分かっても、通り一本向こう側何てことはザラな為、完全なナビ頼りだと結構困る、細い道を微妙に迷って外側をぐるっと一周、改めて小さい通りに入って見ると、目当てのカラフルな看板が並んでいる通りが現れる。

 因みに小名浜ソープ街は少し太い通り一本か二本先には、かの有名なアクアマリンふく〇まや、らら〇ゅう、イオンタ〇ン等が有る、観光地ギリギリいっぱいな愉快な立地で有る、この分かり難さこそが、このソープ街をこの地に生き残らせているのだと言う事で、文句は言えない。

 更に言うと、海辺で川沿いな為、3/11の際に津波直撃を食らって一旦壊滅したが、ちゃんと復活した、元気のいい土地である。

 道は狭いが、店の前には必ず無料の指定駐車場が有る為、店の前で少しでも速度を緩めると、店の人、黒服な方々が駐車場の誘導をしてくれる、車ユーザーにはとても優しい地域である。

 知らん観光客が入ると、呼び込みに捕まるのはお約束だが、知らん人は確実に素通りする狭い路地なので、ある意味平和だったりする。


「はい、おーらいおーらい……」

「はい、おっけーです」

「ありがとうございます」

 慣れた調子で手を振りつつ駐車場を誘導してくれた店員さんに軽く挨拶しつつ、店内に誘導される。

「ご予約ですか?」

「いえ、フリーの飛び込みです、埋まってましたか?」

 直ぐ近くに別の店が有るので、万一埋まって居でも、直ぐ別の選択肢が表示されるので、気楽な物であった。

「大丈夫です、ようこそ」

 そんなやり取りをしつつ、店内に入り、受付を素通りして、待合室に通される。

「ご指名は?」

「えーっと、コレで行けますか?」

 スマホを操作して画面を見せ、クーポンと今回のプランを確認する。

「はい、大丈夫です、フリーの60分で、今表示されてるのは……〇○ちゃんで大丈夫ですか?」

 どうやら、画面表示時点で、そこに表示されている、現在時点でのフリー枠、即姫の指名的な扱いに成るらしい。

 何気にこのHPと現実がちゃんとリンクしている時点で、とても良心的な店と言う業界で有った。

 別の店だと、出勤表全員待機なのに、電話すると誰も居ない店何かはザラなのだ。

 そこには、程よく健康的に痩せた泡姫様が表示されていた。

「じゃあ、ちょっとお待ちください」

 店員が居なくなる、待合室には誰も居ない、大画面のTVとソファーにテーブル、クリクラ的なウォーターサーバーと紙コップ、インスタントコーヒーの粉とスティックシュガー、梅昆布茶や昆布茶のスティック等、他には箱ティッシュ等が備え付けられている、こう言うモノは基本的にご自由にと言うモノなので、適当にコーヒーを入れて待つ。

 気が利いた店だと、煙草や雑誌、爪切りや、やすりも有ったりするが、今回はシンプルだ。

 トイレは部屋の外で、きれいに掃除されているが、とても入り難い和式トイレだった。

 回し戸なので、戸の可動域的にスリッパ履き替えるスペースが行方不明で、スリッパをはき替えると戸が閉まらないとか、そんな世界だった。

 諦めて戸を開けたまま用を足した。


 しばらく待つと、やりてババアが呼びに来たので、手荷物をもって後ろに続く、建築法規的に古いのか、微妙に狭い階段を通って二階に上がり、突き当りの部屋に案内された。

 因みに、この建物が古いと言うのは業界の悲しいシステムと言うか、風営法の嫌がらせで、店の建物を潰すと、もう二度と立て直す事が出来ないのだ、どれだけ古くても、エロい店は大事にしなければいけない。

「じゃあ、この部屋です、ごゆっくり」

「はい、ありがとうございます」

 やりてババアが戸を開けて中を伺い、中の姫に引き継ぎつつ。挨拶して階下に消える。

(暗くて狭いな?)

 戸をくぐると、お風呂屋特有の湿度が高い空気がむわっと出て来る。

 暗めの間接照明と逆光で、姫の顔が見えなかったが、まあ微妙からそこそこの間、体格は、細いが細すぎない感じの、特に文句は無かった。

「おはようございます、よろしくお願いします」

「よろしくお願いします」

 お互いに立ったまま挨拶する、一般的にソープだと客を一旦寝台等に座らせて、姫は床に正座で三つ指ついてご挨拶なのだが、このお店だと、明らかにそのスペースがなかった。

「上着をどうぞ」

 脱いだ上着を渡す。

「重いですよ?」

 変なボケをかましつつ渡す、実際、この上着は結構重い、装丁が丈夫なアメリカ空軍系のジャケットに、財布やスマホが2台入って居たりで、時々上着が5キロとか10キロぐらいある。

「大丈夫です」

 姫が下らないと言う感じに笑い、ハンガーにかける。

「お代を先にお願いします」

「はい、丁度」

 財布からお代を出す。

 今回は総額で14kだった、普通に業界最安値の類だった。

「はい、ありがとうございます」

 姫は恭しく受け取りつつ、チェストの上におもりを乗せて無造作に置く、後から回収なのだろう。


「服はこちらにどうぞ」

 服を入れる籠が出て来る、素直に自分で脱ぐ、今回はいちゃつきつつ介護脱衣と言う形では無いらしい。ヒートな股引や何やらと厚着の時期なので、勿体着けても雰囲気がと言うより、時間が足りないのだが。

 コチラがセルフでパンツ一丁に成ると、姫の方も特に溜めも何もなく脱いでいく。

「最後は脱がさせて?」

 とか言う前に、あっと言う間に全裸に成って居たので、コチラも急いで最後のパンツを脱いだ。

 姫の体系は、上半身は細目だが、各部位に筋肉が見えて、太ももが健康的に太かった、胸は小さいが、乳首がそこそこ大きめにツンと主張していて、股間部位はつるつるのすべすべだった。

 トータル評価、普通の当たり、ストライクであった。

「カッコいいですね?」

 一先ず褒めて置いた。

「ありがとうございます」

 まあ、何時もの流れである。


「じゃあどうぞ」

 お約束の介護用品、タオルを乗せたスケベ椅子をすすめられ、素直に座る。

 もしゃもしゃ。

 姫が泡立てネットで石鹸を泡立てる。

「失礼します」

 何故か泡立てネットでそのまま洗いに来た、普通にチクチクと痛い。

「そこは素手でお願いします」

 素直にツッコミで注文を入れた。

「あらすいません」

 軽い調子で洗い方が素手に切り替わる、洗う手順はほぼ手だけで、あっさりとした調子だが、肛門部や股間部を椅子の穴を手を通して洗ったりと、最低限のツボは抑えていた。

 姫の腿の上にこちらの足を乗せて脚を洗ってもらったり、姫のツボに指を突っ込んだり、胸とか股間部とか身体全体をスポンジ扱いしてと言う一部の手順が飛んでいるが、まあまあ充分であった。


「洗い終わったので、お風呂どうぞ」

 泡を流され、一人で入れと誘導される、お湯でなみなみと満たされた浴槽に浸かる、ざばあとお湯が零れる。

「お湯の温度熱くないですか?」

「ぬるめですけど、まあ大丈夫です」

 40度無い位かな?

「はい、歯磨きどうぞ」

「はーい」

 しゃこしゃこしゃこしゃこ

 歯磨き粉が付いた歯ブラシと、うがい用の水の入ったコップを渡される、お風呂屋恒例の歯磨きタイムだ。

 ぶくぶくぶく、ぺっ

 其れなりに磨いた後で、吐き出す。

「うがいもどうぞ」

 イソジ〇ヨードガーグル的なうがい薬も渡される。

 ぶくぶく、がらがら、ぺっ

 この辺もお約束だ、この業界は、とても清潔であった。

 高級店でならこの辺の手順すっ飛ばして洗わず開始だったりするが、安い方の店の、この手順が有る方が作者としては安心であった。

 因みに、業界的にココ、お風呂屋系が一番サービスが良くて、清潔なのだ。

 業界的に唯一、従業員、女性に健康診断等を義務付けられているので、安全度が高い。

 お風呂と石鹸、シャワーが基本なので、臭い姫は居ないのだ。


「じゃあ、マット準備しますね?」

 混浴潜望鏡は無しで、次の段取り準備を始めた。

 風呂に入ったまま、その様子を眺める。

 巨大なエアーマットが洗い場にひかれる、少量のローション原液とお湯を風呂桶でたぱたぱぐるぐるとかき混ぜる、目測失敗してお湯が足りないのか、ちまちま足している。

 一連の流れ、背中を向いて居るのが微妙に残念であった。

 もっと魅せる動きとか勉強してほしい所である。


 マットに先程のローション溶液をばらまいた後で、準備出来ましたと促される。

 段取り良いのだと、自分に塗りたくってマットに寝転んでぐるっと回ったりして一瞬で準備完了なのだが、どうやら段取り苦手らしい。

「うつ伏せにお願いします、滑るのでご注意を」

 お約束の台詞に導かれて、指示通りにゴロンと、べちゃりとローションのまみれのエアーマットに寝転ぶ。

「頭はタオルの上に、手は広げて上げて頭の横あたりに、滑りますから」

 指示に従って姿勢を整える、つま先が壁に当たる、微妙に足ピンみたいな感じになって居た。

「じゃあ失礼しますね?」

 そんな訳で、ぬるぬるぐちゃぐちゃの全身ローションまみれに成った。

 それはそうと、姫の身体が微妙に冷たいのが気に成るが、ここらはスタンダードに手順通りである。

 背中からなので余り見えないが、身体の凹凸や乳首の突起のコリコリとした感触は触っただけで結構わかる、十分エロかった。

 こっちも歳のせいでちゃんと起つかとか不安だったが、ちゃんとフル起動していた。



「仰向けでお願いします」

 指示に従って上を向く。

「微妙にこの部屋寒く無いですか?」

 思わず確認した、姫が一旦手のローションを洗い流し、エアコンの温度設定を上げる、音から察するに2度ほど上げた様子だ。

「この時期、寒いからマットじゃなくて、ベッドの人も多いですよ?」

 苦笑交じりに説明される。

「成る程、確かにそうですわな?」

 建物古いせいだったりするだろうなあと言うのは呑み込んだ、業界的に建て替えとか色々厳しいのだ。

 改めて先程と同じように全身ぐちゃぐちゃに成った。

「キスして良いですか?」

 抱き合う姿勢でぐちゃぐちゃと身体をこすり合わせる、微妙に距離感が有るので、キスをねだる。

「どぞ」

 笑ってキスの体勢に成ったので、唇を重ねる。

 散々キスをした後、今度は姫が前後に180度回転して、69の体勢になる。

 じゅる、じゅぽっ

 下の本体を咥え込まれた、暖かい感触にぞわりとする。

 同時に目の前に姫の局部が来る、毛が生えていないので綺麗だ、触れて良いんだなと言う事で、素直に触れる。

 全体に触れ、肉豆に触れ、ぬかるみに指を沈める、抵抗感も無く、指が中に沈み込んだ。

「ああ、んっ……」

 可愛らしい声が響くので、調子に乗って肉豆を舐め上げる。

 他の業種だと高確率で存在する臭い娘とは違うので、抵抗感とかは、ほぼ無かった。

 じゅるじゅる、ちゅぽちゅぽ

 お互いのソレを舐めてしゃぶる、そんな水音が響く、思わず出そうだが、若い頃よりは我慢もしやすい、今出しては勿体無いのだ。

 歳の関係で連射は出来ないので、今出したら次の挿入までに復活とかは出来なく成ってしまう。

「じゃ、そろそろ大丈夫ですね?」

「はい」

 十分な臨戦態勢だった。

 姫がポーチからゴムを取り出して、本体棒に装着する。

「じゃあ、行きますね?」

 後背位の騎乗位でソコに呑み込まれた。


「ん、出ます」

 どくんどくんどくん……

 抱き合うように体勢を変更して、しばらくのピストン運動の後、中で無事発射した。

「おつかされまです」

「ありがとうございます」

 二人で抱き合ったまま、終了の挨拶をする。


 しばらく経って抜くと、結構な量の米青子がゴムの中に溜まって居た。

「結構でましたねえ?」

「結構出ました」

 二人で笑う。


「じゃ、洗いますね?」

 姫からシャワーを当てられて、ローションが洗い流される。

「後はお風呂でどうぞ」

 ある程度姫の手で流されてから、風呂に誘導されたので、風呂に入って、湯船の中でローションを自分で擦って洗い流す、自宅ではこういったプレイが正直面倒な理由だった。


 姫はこっちが自分を洗い流している間に、自分を洗い、マットを洗う。

 こっちはその様子を見ながら、ローションの残りを洗い流す。

「やっぱりソープが王道ですよねえ、女の子臭くないし」

 適当に雑談して時間を潰す。

「臭い娘なんて居るんですか?」

「この間、デリヘルなのに風呂キャンセルなのが居て、デリヘルって普通は初手で脱いだら混浴洗体なのに、敏感肌だから洗いたくないって、足湯だけって」

「それ、大丈夫だったんですか?」

「常在菌とか経由で匂い移って、その後3日ほどうんこ臭かったです」

「あはははは」

「確かにこっちなら常に洗ってますから、安心ですね?」

「そんな訳です」

 そんな感じであれこれと雑談をした。

「そろそろ上がってくださいな?」

「はーい」

「はい、バスタオルどうぞ」

 渡されたバスタオルで身体を拭く。

「もう残り5分ですから、着替えちゃってくださいな?」

「あらま? 時間ぴったりだ、流石ぁ」

 素直に感心する、微妙に段取り悪かった感が有るが、文句のつけようの無いフィニッシュだった。

 そんな訳で、この間のメンズエステで凄いのと遭遇した話とかしつつ、着替える。

「じゃあ、おつかされまでした」

「お疲れさまでした」


 そんなこんなで、やはりソープが王道でした、何の文句もつけようが有りません、まる。


 追申

 作中表現はほぼほぼノンフィクションですが、多少の創作を含むかもしれません。大人の事情とかで、お察しください。

 コレ系、需要が有ったらまた書きますけど、有ると思ったら、感想応援、★等でお知らせくださいませ。

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作者の風俗体験記 峯松めだか(旧かぐつち) @kagututi666

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