第3話
第3章 過去
私には、秘密がある。それは、本当に警察官になった理由の事。
私は、久しぶりの青空に興奮していた。今日もパトロール。
車を運転していた先輩が急に思い出したように声を出した。
「そうだ。桜が15歳で刑事になった理由聞いてなかった。」
私は、どきりとした。秘密にしていたのに
「誰にもいわないで下さいよ。小学1年生の時私は、身長が小さくてチビだと虐められていました。いじめは、3年生まで続きました。でも4年生に上がると同時に私を虐めていた子が転校したんです。それから6年生までは、友達もいて楽しかったです。でも卒業式の3日前に母が倒れて余命宣告されました。その後母がなくなり父は、私を養っていくために仕事を増やしたりして、私を育ててくれました。私は、父に恩返しをしたくて必死に勉強をして、警察官を目指しました。先生からは、頭がいいから卒業したら警察官なれるかもね!そう言われていました。父は、私の頑張りを見て、特別捜査部隊の団員募集のチラシを持ってきてくれたのがきっかけで、応募したら受かったので15歳で警察官になりました。」
私は、何故か泣いていた。
「何?その良い話」
先輩も泣いていた。
「そうですか?普通の話なんですけど」
私は、久しぶりに笑った。
「桜が笑った。初めて見た笑った顔」
先輩は、私の笑った顔に興味津々だった。
私は、これからもこの先輩と世界を良くしたい。
そう思った。
警察〜特別捜査部隊〜 @saeri68
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