「いしぇかい、ようちえんしぇい、うぉーじゅ〜せんちぇい(先生)の、とりあい〜!」「よくできました!!」

サスライワシKKG所属

第1話



ここは異世界。数々の日本人が憧れる、そしてテンプレが起こりそうな場所である。


そしてこの俺、菅野道兼(すがのみちかね)も転生した。


今の名前は、ネガ=ノスガミチである。前世と同じっぽいのはなぜだろう?俺の祖先かな?


まあ、そんなところは置いといて、ここでは魔法や剣術もある。


俺が住んでいる【ハーデル王国】には、エルフや獣人、魔族、ドワーフもいる。何なら勇者もいる。


流石に魔王は今のところいなくて、あと数百年したら出てくるらしい。

偉い学者さんたちはスゴイね!!


そして俺は、その平穏な世の中で……幼稚園を開いていた。



もう一度言う、幼稚園を開いていた。



名前は【ハーデル王国認定スガ幼稚園】だ。2000ヘクタールぐらい?の大きさだ。


略して【スガ幼稚園】。創立5年の幼稚園だ。総勢800人もいる。

先生方は100人。俺は園長!!

俺が何歳か?15歳だよ?スゴイでしょ!!


んんっ…俺の開いた幼稚園は貧困の人たちの子どもや孤児から、貴族や王族の人の子ども、獣人やエルフの子ども、魔族の子どもまで入れるようにしている。


普通だったらおかしいだろう?


そこは俺と王様の中でなんとかしてもらった。


俺は国王陛下と仲が良いからな。


ただ、この世の中でも選民思想はまだあるようだ。


だが俺の幼稚園は【全員仲良く一期一会を大切に!!】がモットーだ。


いじめがあったらそれを親に言う。

親が聞かなかったら、その親をしばk…お話をする。


または国王陛下に伝える。そうすると何かしらやってくれる。

だからこの幼稚園ではいじめが起きにくい。


施設紹介はこれぐらいでいいか!

こんな良いところ、めったにないからね!!とてもいいでしょ!!


…でも、子どもたちだよ?喧嘩はあるでしょ?

俺の前世の姪っ子がそうだったな…。

俺?俺は前世独身でしたけど?なんか文句ありますか?あるんですか?


…そんな快適な幼稚園でも、子どもの取り合いは必ずある。


「きょうはわたひとあしょぶの!!」

「しがうよ!わたひとあしょぶの!!」

「「しゅがせんしぇいはどっちがいいんでしゅか!!」」


ほら始まった。おもちゃ先生の取り合い。それも何故か俺の取り合い。ここにきている幼稚園生は毎年の恒例行事かのように見ている。


この二人の名前は、ミウ=カウラと、カイラ=アストミーだ。

ふたりとも平民出身で、俺が2人がいじめにあっていたのを救ったら懐かれてしまった。


ちなみに、そのいじめてた貴族の親に説明はしたが話を聞いてもらえず、国王陛下に言って奪爵してもらったよ?俺のモットーを汚す人は粛清しないとね!


…何故か俺は幼稚園児たちに【ピエロ裏表】呼ばわりされているんだけどなんで?


「「もうこうなちゃら…」」

「「ちゃいけつよ!!」」


おっと始まった。この2人は何かしら対決しようとしてくる。

今回は何で対決するのかな〜?



もうこれでわかっただろう。

わかる?この対決がほのぼのとしそうになるのを。わかるよね?


そう、子ども同士の喧嘩…それも幼稚園児の喧嘩となるとほっこりする場面があるでしょ?ない?それはすみませんね。

我が園では殴り合いとかは滅多に起きないので。


というか起こさせないので。



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