一月三日

第1話

　午前中から眠気がひどく、テレビをつけているのに自然とまぶたが下がって来てそのままうつらうつらとなることが何度もあった。

　昼食後、午後になってからもやはり眠気はスッキリすることはなく、まあこれは昼食のせいとも考えられるから、何とも言えないのだが、夕方近くになってからなんだか倦怠感が出始めた。額に手を当ててみたけれども熱があるわけでもなく、咳が出るわけでもなかった。このけだるさをどうにかしようかとビールを飲み始めた。グビッととは喉が受け付けず、ちびりちびりと飲むことになった。あまり美味くはなかった。酔うわけでもなく、かといって症状が治まるわけでもなく、これでは夕食は雑炊か何かかなと考え始めて、いや、卵がないと考え直しているうちに、いつの間にかなんともなくなっていた。夕食も冷凍ハンバーグを解凍して、サラダにドレッシングをかけて、あと普通にご飯と味噌汁で済ますことができた。正月三日の体調不良の原因はまったくもって不明だった。