第5話   幸せはどこに

七恵が「秋。秋。起きてよ」と秋を起こしに行った。

秋は「ん?何だ?お前かよ」と七恵に返事を返した。

七恵が「お前かよじゃないわよ」と秋に不機嫌そうな顔をして返事を返した。

七恵が「折角、秋を起こしに来たのに」と秋に怒って居た。

秋が「悪いな。俺も母さんの事で本当に悩んでいたんだ。母さんがあんな奴と幸せになるって言い出してから、俺は気持ちが今でもぐちゃぐちゃだよ」と凄く不機嫌な顔をして返事に答えた。

七恵が「そう。他人には他人の幸せがあるし、それはそれで良いんじゃないの?」と秋に返事をした。

秋が「まーな?それより、お前ってどうして此処が分かったんだ?」と七恵に訊ねた。

七恵が「あー、それはね?たまたま、SNSで書き込みを見て、此処じゃないかと思ってね」と秋に話し掛けた。

秋が「そう言う事か?俺も、誰かと一緒に居たいと想ったけど、誰も居なかったから1人で居ただけだ」と七恵に声を掛けた。

七恵が「そうなんだ。私が調度、来てよかったね」と秋に返事を返した。

秋が「まーな?さてと昼も近い事だし、お昼買いに行くか」とまたお馴染みのセブンイレブンでお弁当を買いに行った。

セブンイレブンの店員さんが「いらっしゃいませ。こんにちは」と返事をした。

秋は何にしようか悩んでいると、調度そこに1人で居た老婆が「これ、美味しいのよね?」とカレーライスを見て、秋に話し掛けて来たのだ。

秋は「そうですね。美味しそうですね」と愛想笑いを見せた。

七恵が「これ、半額みたいね?買う?」と秋に訊ねた。

秋が「良いな?俺もカレーライスを買おうかな」と真顔で返事をして居た。

セブンイレブンの店員さんが「こちらですね?ありがとうございます」とレジでバーコードを読み、お金を払った。

それから秋が「こっちで一服したいから」とタバコを出し、ライターで火をつけた。

秋がふぅーとタバコの煙を吐き、一服し終わって、タバコの火を消した。

七恵が「タバコくさ。もう少しタバコ辞められないの?身体に悪いわよ」と秋に声を掛けた。

秋が「悪いな?この一服が俺にとっての楽しみなんだ」と楽しそうに話をして居た。

七恵が「あんたに付き合ってらんないよ。タバコを辞めてくれたら付き合うけど、タバコを吸って居る以上、付き合えない」と冷たく突き離した。

それから秋は「はぁ、俺、誰からも嫌われちゃったか?寂しいな」とこの世の世知辛さをつくづく感じて居た。

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ー 言の葉 ー ことのは 影山 みはつ @mihatsu1865

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