心と言葉と行動

とるーまんND

心と言葉と行動

午後16時30分、滝澤琉斗(たきさわ りゅうと)は校門の前に居た。

草間新次郎(くさま しんじろう)との約束があったからだ。

草間は4分ほど遅れて、集合場所である校門の前に到着した。

滝澤は草間を確認すると、自転車に乗り、信号の方へ進んだ。

草間も、滝澤が自転車に乗ったのを確認し、信号の方へ進んだ。

40mほど直進すると、歩行者専用の信号がある場所に到着した。

信号は今赤色に変わったところ。

滝澤と草間は何も話さない。

しばらく気まずい空気が流れた後、信号が藍色に変わった。

2人は同時に走り出した。

信号を渡った後すぐ左に曲がり、目的地である宝山和樹(たからやま かずき)の家に向かう。

滝澤の自転車のカゴにはスナック菓子と携帯ゲーム機。

草間の自転車のカゴには3冊の漫画と携帯ゲーム機。

肩には水筒をぶら下げている。

およそ10分後、2人は宝山の家に到着した。

自転車を広い駐車場に止めて、草間がインターホンを押す。

インターホンから声がした。

「今行きます」と。

およそ1分後、重めのドアを開けて宝山和樹が出てきた。

宝山はパジャマ姿でこう言った。

「ごめん、今起きたとこで。リビングで待っておいて。」

滝澤と草間は言われるがままリビングに案内され、滝澤は床に、草間はソファに腰を下ろした。

草間は手を洗わず、自転車のカゴから持ってきた携帯ゲーム機を起動して無言でゲームを始めた。

一方滝澤は自転車のカゴから持ってきたスナック菓子をリビングの机に置いて、洗面所で手を洗った。

しばらくして、宝山が2階の自室からリビングにきた。

既に着替えている。

宝山はリビングで無言でゲームをしている2人を見てこう言った。

「遅れて申し訳ない。僕もゲームするよ。」

滝澤は宝山にこう言った。

「お菓子、机に置いておいたから、食べない?」

宝山は頷いた。

宝山はスナック菓子を皿に出し、机に置いた。

草間はそれを見て、スナック菓子を食べた。

滝澤は宝山と話をしようと、宝山に話を振った。

宝山はスナック菓子を食べながら、滝澤と話をした。

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