告白

氷雨ハレ

告白

「うすうす気づいているとは思うけど、俺は、いや、私は道化を演じているだけなんだ。本当の私は弱くて、常に希死念慮に苛まれてる。そんなヒトさ。


———本当は話したくなかった。話したら、あの人みたいに壊れてしまうんじゃないかって。……え? 私が優しい人? それも、天使みたいに……そんな、いや———ありがと。話して良かった。


———なぜ君に話したか? それは、君が信用出来る人で、私を信用してる人だからだよ。君以外にはね、話したくないんだ。知られたくないんだ。私は、みんなの前では強くありたいから、ね。———あはは、バカみたい。自分が辛くなるだけなのに、ね……え? いい方法を知ってる? 苦しみから解放される唯一で簡単な方法? でも、一人は怖いよ……君も? そうなんだ。じゃあ、約束。ちゃんと二人で幸せになれるようにって。おまじない。じゃあ、幸せになろうか」


「———あぁ、ぅ。体が……大丈夫———ぁ、なるほど、ね。君も、か」

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告白 氷雨ハレ @hisamehare

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