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『退廃的な恋がしたい』を一部修正します

最近『退廃的な恋がしたい』を読み直して、気に入らない部分があったので修正します。

修正前
 僕は電話を切って、スマホを握りしめることしか出来なかった。やり場のない怒りが、グルグルと頭の中を駆け回った。深呼吸を繰り返し、心を落ち着かせた。
 冷蔵庫を開け、ボトルを取り出す。客人用のオレンジジュースとスピリタスを混ぜ、氷を入れた器に注ぐ。いつものように。表面上、冷静を保ちながら作った。
 そうして出来上がったスクリュードライバーを一気に呷った。気持ち悪い程の酔いが襲った。その後そのままベッドに倒れた。睡魔に身を任せる直前、今の自分がいるベッドに彼女がいることを思い出したが、どうしようもなかった。

修正後
 僕は電話を切って、スマホを握りしめることしか出来なかった。やり場のない怒りが、グルグルと頭の中を駆け回った。深呼吸を繰り返し、心を落ち着かせた。
 冷蔵庫を開け、ボトルを取り出す。既に輪切りにされ、砂糖漬けにされた檸檬を頬張り、ボトルからコップにブランデーを注ぐ。いつものように。表面上、冷静を保ちながら。
 ブランデーは一気に飲んだ。ニコラシカ——口の中で作るカクテル。僕と彼女の好きな一品——それを一気に呷った。楽しむつもりは無く、乱雑な味が口の中に広がった。気持ち悪い程の酔いが襲った。その後そのままベッドに倒れた。睡魔に身を任せる直前、今の自分がいるベッドに彼女がいることを思い出したが、どうしようもなかった。


修正理由ですが、ここのシーンで使われる酒(スクリュードライバー)のチョイスが良くなかったことと、表現に深みがなかったことの二点です。

これからも氷雨ハレをよろしくお願いします

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