第3話 魔王、魔女
俺は朝食をパパっと食べ、最初の勉強に入った。
まずは算数。分数と図形。余裕。
国語。読解問題。小5レベルなので余裕。
社会。貴族制度とか普通に知らんから滅茶苦茶難しい。
理科。回復薬になる薬草とか魔法の仕組みとか。これも社会と同じで滅茶苦茶難しい。
因みにこの世界には魔法が火、水、土、風、雷、聖(光とも呼ばれる。)、魔(闇とも呼ばれる。の7種類だ。珍しいのは水の中に氷が入っているのだな。
それと10~12歳のうちにユニークスキルというのが使えるらしい。人によってユニークスキルは違うぞ。例えば、今はもう亡き前魔王は[怪力]の能力で一瞬で筋力をつけられたらしい。
あ、現魔王は聖側にユニークスキルばれるとまずいため公開してないぞ。
はい次。
魔法練習は難しかった。こう...手のひらに血液を集めるみたいな感覚。
人には魔法の得意不得意があって、属性があるらしい。先生に聞いたら、俺が使えるのは火、水、風、雷、聖、魔だ。(魔<<<水<<風<聖<火<<雷の順で得意らしい。)
今日やった技は魔飛、魔炎、魔水、魔聖だ。
魔飛は魔力を固めて飛ばす。魔炎は魔力で炎を作る。魔水はどす黒い毒みたいな水を作り出す。ちなみにこれ、触ったら頭痛がすごいらしい。んで、一番面白かったのが魔聖。魔力と聖力の相性は最悪。なのでそれをわざとぶつけて爆発させる。これを使えば魔飛だって威力を強くすることができる。
あとさ、魔側でも聖が使えるって不思議だよね。まぁおんなじ人間だからだけどさ、
はい次。
身体強化。これはただ単に筋トレ。足と手に重りをつけて走る。
はい次。
自由行動は城を回ることにした。この城には魔王と魔女も住んでいるらしい。そして俺は魔王と魔女の孫にあたるらしい
ちょっくら顔出しに行くか。喜ぶだろ。あと前魔女(転生先の今では現魔女)のことが気になる。
流石に差し入れがないと怒ると思ったのでトルトにもらった結構高いリンゴジュースを持ってく。
でっかい魔王室の前で扉をノックする。
「すみませーん。クローノ様、アリア様、ラルムです。お疲れかと思い差し入れを持ってきました。」
ガラガラガラ。
出てきたのはクローノ様。魔王っていうとでかいイメージあるけどまぁただの人間。勿論それでもすんげぇマッチョ。年齢は...45とかじゃなかったっけ?公式HPに書いてあった希ガス....
『おお、ラルムか、ありがとうのう、そこに掛けたまえ。』
「あ、これ、リンゴジュースです。どうぞ。」
「ありがたいのう。いただくわい。あ、ラルムも飲め。わしだけじゃこんなにも飲めぬ。」
そういってグラスにつぐ。
「では有難く。」
『「乾杯」』
それからは他愛ない話をした。その途中、
『そいや、ラルムはユニークスキル、出てきたかね?』
「いいえ、まだ出てきていないので遅い方でしょう。」
『若者は大変だのう...昔は何もなかったのに最近はユニークスキルが使えるようになると世界安全機構に評価されるための大会に出なきゃあかん。』
「そうですね...」
説明しよう。ついさっき勉強の社会で聞いたのだが、この世界には世界安全機構という全世界各国が決めたものがあり、魔、聖関係なく優秀な人は世界安全機構に属さなければならない。ただ、属すと、ギルドよりもしっかりしたランクが高い任務がきて、稼げる。
話がそれたが、ユニークスキルに目覚めると優秀な人を選別する大会?なのか?に出ないといけない。ちな会場地味に遠い。距離にしたら千葉から岡山くらい。
「あ、そういえばアリア様は?」
『さっきからずっと引きこもって聖側が作ったポーションを研究しとる...健康が心配じゃがな...言ってもやめんのzy『わかりましたわ!!!!!やっとどういう成分が入っているかわかりましたわ!!!』.....噂をすればアリアじゃな。おーい、アリア!ラルムが来とるぞ!うまい差し入れ持って!』
『おー!ラルムちゃん、元気かしら?』
「滅茶苦茶元気です!」
こちらはアリア様。魔女。やっぱり魔女だから細いけどしっかりボディラインにメリハリがあってちょいセクシーっすね。あ、怖いとかは全然ないわ。んで、たしかこいつは........38.......くらい....だった...気が......って若くね?
転生したらゲームの中の魔王の前座、魔女役の悪役でした みかんご @haboka
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