正義(仮)
雨読弧々
公平で平和な世界へ
黒く淀んだ排気ガスが目に見え、辺りでは鼓膜を突き破るほど大きな爆発音がBGMのように鳴り響いている。それと同時に赤子の泣き声や親を求めて泣き叫ぶ幼子の声まで聞こえてくる。正義をかけた戦いは本当に正義なのか。勝てば正義となり負ければ悪となるこの世界ではどんな手を使ってでも勝たなければならない。例えそれが家族の命を奪っても。
家族のため、国を守るために戦えと言われ拒否することも出来ずただ銃を持ち人を殺め、殺した数だけ褒められ、生きる軍人達。自分の命を守るために今後の国の未来を守るためと嘘をつき、自分だけま逃れようとする偉い大人達。今後の未来を背負うのは今を生きる若者たちだろうとこの世のルールに刃向かう1人の青年がいた。彼もまた軍人の1人だった。レジティメイトの軍入りをしてからまだ間もないというのに誰が見ても恐ろしいと感じるほどの腕の持ち主だった。戦場では1人で約500人を殺すのが普通でその当時の彼を知る者はとにかく戦い中は出会いたくない人だったと語っている。
普段から温厚で人当たり良いと評判高い彼だったがその彼を好ましくない者も少なくはなかった。だが彼の強さには誰も歯向かうことが出来ず世界には平和が訪れ世界は真っ二つに別れた。
それから90年という長い月日が経ち青年はこの世を去った。
彼の力で抑えられていた人々の怒りが奮発し戦争まであと一歩というところで世界平和を謳う8人の特殊能力者のみでグループが結成された。
その8人は「Creating a Fairer World」と掲げた。
8人それぞれが普通の人にはない特殊能力を持ち
誰よりも公平を望む彼らのことを人々はそれをフェアラー(CFW)と呼んだ。フェアラーは神に選ばれた者としてイーヴィル内では政治家よりも偉い人達として扱われる。
NO.1
リーダーでありフェアラーをまとめる刀の持ち主。
レイモンド 28(?)歳 男
レジティメイトの人達に弟を殺され自分も軍入りする。青年と並ぶほどの実力を持つ自分が変えるしかないとグループを結成。
NO.2
グループ一番のおふざけ者で最年少よりも最年少だとよく言われる水の持ち主。
アルヴィン 22歳 男
いつもヘラヘラしているが本当は繊細でふざけているのは嫌われないためだとか。
NO.3
清く美しくを忘れない高貴と言われる槍の持ち主。
カミラ 24歳 女
意味の無い争いを嫌い、そのためイーヴィルの者たちから非国民と言われ差別されすごした幼少期を持ち正直悪も正も好きじゃない。一見怖そうに見えるが好きなことは小動物と戯れること。
NO.4
短気で気性が荒く中途半端を嫌う火の持ち主。
エイダン 26歳 男
能力も出してしまうほど怒ってしまった時は水の持ち主が止めるのが効率的だが彼が怒る原因はほとんど水の持ち主である。そのためレイモンドか魔法を使える者だけが止めるしかない。幼い子には優しく面倒見もいい。
そのため懐には飴やラムネが入っているだとか。
NO.5
冷静沈着で見た目も性格も氷のように冷たい氷の持ち主。
グラシエ 19歳 男
グループ内では1番落ち着いており一喜一憂すらしない彼を氷の王様だと噂する者も少なくはない。だが彼の本性をフェアラーにしか見せないだけ。
NO.6
双子の弟の方で風の持ち主。兄と見分けがつかないため名札がつけられている。比較的落ち着いていてしっかりしているがおんぶが好き。
ルイ 17歳 男
グループでは一番下だが実力はそこそこありエイダンと力を合わせると最強になる。誰も話しかけず放っておくといじける。
NO.7
双子の兄の方で雪の持ち主。弟と同じく名札をつけている。ふわふわしていてムードメーカー。
ルカ 17歳 男
弟の方が強いや、弟に負けた兄と言われ精神を病んでいた時期がある。何よりも弟が大切でブラコン。
NO.8
唯一魔法が使えるが臆病で好戦的では無い。平和が1番。
ケイレブ 21歳 男 魔法の持ち主
誰よりも臆病で大きな音や虫、お化けも苦手。アルヴィンにいじられよく泣いている。
8人全員イーヴィルの人達だが心底レジティメイトを恨んでいるわけではない。ただ誰も悲しまないで平和に生きて欲しいと願っている。そのために彼らは力を使い平和を壊す者達を押さえつけている。その他にも武力は両国禁じられているがフェアラーの人達だけはやむを得ない場合のみ使用が認められている。
これは一度手に入れた平和をもう一度この地に受け入れ別々になってしまった国を1つにするため結成された8人の男女が公正で平和な世界にするまでの物語である。
正義(仮) 雨読弧々 @cocosan0
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