私の好きな曲

Angel of Salvation/GALNERYUS(ガルネリウス)

【注意】15分尺のフルバージョン推奨。8分のショートバージョン(それでも長い)は、〈プチモス&進化の繭→ラーバモス→グレート・モス→究極完全体グレート・モス〉でいうグレート・モスにあたります。究極完全体で聴いてください。

　まず、この曲を一言で表すと、「人外集団(褒め)による全力疾走連続昇天クラシックメタル的合法薬物」です。

　次に、やはり一言では表せないので、例え話で詳細に表しますと……

　『Angel of Salvation』という曲は、「皇居でウサイン・ボルトが1500m走してる後ろでジョン・ウィリアムズが指揮する交響楽団がいて一分おきに五つ星シェフによる和洋中のコース料理が運ばれてくるのをIMAXスクリーンのラグジュアリーシートでロード・オブ・ザ・リング三部作(エクステンデッドバージョン)を250倍速でintermission無しで鑑賞しながら楽しんでいると気づけばリッツカールトンのスイートのキングベッドの上で前身エルメスを纏っているかと思えばコピペ増殖したエージェントスミスのお迎えが来てリムジンで強制送還ののちに帰宅してみたら家がガラス張りのペントハウスに変わっていて暖かな陽射しを浴びながら玉座に腰掛けると15分経っており、突如実家の母が目の前に召喚、可も不可もない味わいの麦茶を注いでくれる」ような曲です。

　が、やはり上の例えでは意味がわからないかもしれません、なので次こそちゃんとわかるように例えます。

【大前提】メンバー全員が人間を辞めている（比喩です）。

・ドラム

　釜爺（かまじい）（＝千と千尋の蜘蛛人間）が叩いているとしか思えない。およそ一人の人間の操る楽器から出てくる量とは思えない打撃音。承太郎とDIOがオラオラ×無駄無駄の撃ち合いをしているのを、一人のドラムが再現している。

・ギターとベース

　両手の各指に加藤鷹（ﾃﾞﾝｾﾂﾉﾀﾞﾝﾕｳ）が一人ずつ宿っている。特にギターの腕はアナキン・スカイウォーカーのサイバネティクスアームのようになっているとしか思えない。さっきウサイン・ボルトがギターソロの下り坂全力疾走したやんけ、と思えば、息継ぎなしにハリウッド・ドリーム・ザ・ライドしている。ライドを終えて一歩踏み出せば、足場無し、大渓谷の高架からバンジージャンプ。最後はスパイダーマンが回収してくれて、摩天楼の彼方へ、気分はMJ（エムジェイ）(断然キルスティン・ダンスト派)。

・キーボード

　両手の各指にそれぞれに高橋名人が一人宿っている。揖保乃糸よりもサラサラな長髪で鍵盤打鍵の手元が隠されているので、ひょっとすると鬼の手的超パワーハンドになっているのかもしれない。

・ボーカル

　どう考えても日本最最最高峰の鋒（きっさき）に位置付けられること不可避の異次元ボーカリストであるにも関わらず今では一（・）般（・）にはなぜか『You're the only…』だけの一発屋のような扱いをされることもある、そしてアニオタ&漫画オタからハンターハンターの『departure!』と『HUNTING FOR YOUR DREAM』で知られているのはsalvation（救い）ではある、というゴン太（ぶと）ハイトーン長髪イルカ様(当時アラフィフ)。その声を聴く者を、執拗に強く抱きしめてフライアウェイさせようとしてくる。

※小野正利さんは本当に大好きで大好きなボーカリストです。変なメタファーを用いて申し訳ございません。

　なお、曲終盤(10:01)は、SHO(かつて小野正利だった者)によるHiGシャウト。これより先、完全に『フランダースの犬』最終回放映。教会に辿り着いたネロとパトラッシュが、天使の導きで昇天するがごとく、聴く者の魂は浄化・救済される。

　何度でも聴いてください。

GALNERYUS - Angel Of Salvation (Live Shibuya Kokaido, Tokyo 2014)

https://www.youtube.com/watch?v=0IE5HAVaiqI