素材を見た瞬間、強烈すぎるインパクトに目を奪われます。
主人公である俊輔は、ひょんなことから政治の世界で巻き起こっている、「ある重大な争い」に巻き込まれることになる。
それは平成、または昭和の時代から日本社会の中に横たわっていた問題。日本国内を二分しかねないほどの熾烈な争いが長く行われていた。
それは『きのこ』、そして『たけのこ』。その二つの派閥の争いである。
その問題は政治家たちの間にも波及し、社会混乱を巻き起こしかねないほどにまで発展する。
まさに令和のハルマゲドン。戦いの火蓋は切って落とされようとしていた。
その戦いに巻き込まれることになった俊輔は、思わぬ境遇に追いやられ、戦争を終結させるべく一計を講じようとする。
とにかくテーマが楽しい。その上で、ラストで提示される答えも「強烈な斜め上」のものとなっていました。
身近なもので、おそらくは日常レベルでも「この戦い」は存在しているはず。自分がどっちの派閥なのか。それらを踏まえて読むと楽しさも上がるかも。
ちなみに、個人的には「たけのこ」かなあ……。