僕らは毎日を普通に過ごしている。
それは本当に些細な事の連続で、ドラマチックな展開なんかは滅多にない。
そうして過ごした時間が累積されて、知らず知らずの歳を重ねていきます。
本作にはそんなとても些細な日常が書かれています。
そして特別に何かが起こる訳でもなく、淡々と時間が過ぎてゆきます。
そして僕は泣きそうになりました。
ここにあるささやかな「やり取り」。僕は知らず知らずに自分が随分と多くの時間を過ごし、たくさんの思い出を手にしている事を、改めて思いました。
思い出というのは、記憶の中で様々な形を取っています。
時間であったり、やり取りであったり、風景であったり、音であったり、匂いで合ったり、そして「大切な人とのかけがえのない普通の時間」であったりします。
この様な「想いが宿る物語」、そうそう出会うはずはないでしょう。
カクヨムにはこんな素晴らしい物語があるのだと、声を大にして訴えたいです。
お勧め致します。
あなたの胸に、心に、感情に、感覚に、思い出に、深く響く傑作であるかと思います。
皆様、宜しくお願い致します( ;∀;)