タイムリーな社会問題を軸に、緊張感溢れるホラーが展開します。
昨今、ニュース界隈を騒がせている「闇バイト」の問題。それに応募してまんまと犯罪の片棒を担がされている人間たち。
主人公はそんな人々を嘲笑いつつ、興味本位で「闇バイト」と見られる求人にアクセスしてみることを始めてみます。
どうせ個人情報は相手に送られない。そう高をくくっていたが……。
ネット上という、どこに罠が仕掛けられているかわからない場所。その「あるもの」を踏んだことにより、どんどん恐るべき状況に追い込まれて行きます。
あまりにも巧妙すぎる。どこに落とし穴があるかわからない。読んだ人々はその不意打ちっぷりを見て「俺じゃなきゃ引っかかっちゃうね!!」と、『誰かの手刀』を見逃さなかった人のように呟くことになるでしょう。
だが、恐怖の足音は思わぬところから近づいてくる。
社会派でありながら、都市伝説ホラーに通ずる怖さを持った本作。同じ目に遭わないためにも、是非とも手に取っていただきたい。