第4話 かつての男子高校生、大学生活を謳歌する

あれからどれくらい時間が経つだろう。外国人との交流もインターネットを通してすることができたし、グループワークを通してコミュニケーション能力を磨いたりと大忙しだ。特に法律に関するグループワークは大変でコミュニケーション能力にとてつもない法律理解力が必要となってくる。かつて検察官を目標にしていた人間として、譲れない戦いだ。

「俺、超大企業に内定してて、入社することが決まっているんですよ。」

イケメンの同期がそう話していた。俺は留年することになったし、もう少し自分探しの時間が欲しいと思っていた。

かつての高校の同期とは今でもインターネット上でつるんでいる。故郷の唯一無二の仲間たち。俺は歓迎されないかと思いきや案外そうでもなかった。皆がエリート、皆が地元の伝説。そんな現状を打開することなく"維持すること"に務めようと初めて思った。

改めて、俺は北条龍聖。誕生日は1月18日。血液型はO型。好きなものは激辛料理。趣味はオタ活、哲学、武道。目標は現状維持と凡人であること。

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公立伝統名門男子校の劣等生はドイツに魅了される 大谷忠正 @koukiitinose

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