第3話

 ︎︎お嬢様にクビ宣言をされた次の日、街のハズレにある使っていない倉庫の二階にある休憩所兼事務所のような場所に連れてこられ、これからはここで朝から夕方まで指示があるまで待機するように言われた。

指示が無い場合は夕方には帰っていいらしい…

うん、究極の窓際族だわコレ


「これからどうしよう…」


事務所の窓から雲を眺め、現実逃避をしているとふと先日の勇者召喚の事が頭を過ぎった…


「ホントこの歳までなにやってんだかなぁ…色々想定外だったとは言ってもさぁ、せめて声ぐらい掛けろよオレ…昔は別にコミュ障じゃなかっただろ…」


何回目かの後悔をし、ぼんやりあの日の事を思い出していると…ふと違和感を覚えた


「…あれ?なんかオレの周りにだけやけに勇者多くなかったか?」



召喚された瞬間目の前が光に包まれ再び目を開けると勇者達が周りに召喚されていた



「…オレが召喚された時は魔法陣の中に勇者と二人だったのになぁ…人数多かったからかなぁ?」



今回の召喚では魔法陣をはみ出し多くの勇者達が召喚された



「…あれ?…勇者?今回の勇者って誰だっけ?」



『ようこそおいでくださいました勇者様』

頭で再生される王様の声がやけに不気味に響く


「全員…だよな?えっ…本当に?っていうか勇者ってそんな職業も称号もステータスに書いてあった覚えないんだけど…どうやって見分けてんだ…?」



『さあ!お次の勇者様もどうぞ!』

優しそうなシスターの声がなぜか今は胡散臭く感じる



「いや、まぁなんか分かるんだろ…多分…ステータス…では無いっぽいけど、だよな?」



空を見上げ勇者達のステータスを思い出そうとするが、混乱していたせいもありあまり思い出せない…



「ステータスか…そういえば、ここに来てから自分のステータスなんてほとんど見た覚えなかったな…まぁ、戦闘職でも無かったらふだん見る必要ないからなぁ…まぁクビになったら行くとこないし、底辺冒険者みたいになるんだろうな…鍛えないとなぁ…出来るかなぁ…」



『なに?すぐクビになりたいの?』

一年…一年で何が出来るだろうか…


「うーん、そう考えたら…他人の事考えてる場合じゃないんだよなぁ…」



ため息を吐き、憂鬱な気分になりながらステータス画面を開く


「ステータスオープン…はぁ?」



この冴えないおっさんがここからどうなっていくのか…ここから物語は始まる(かも知れない)

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ここまで書きたかっただけなので…続きはヤル気が出たら書きますw

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オレだけメニュー画面が2つあるんだが? アンサンブル @semble

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