第2話 連れていって


「速報です。先ほどお伝えした女子高生殺人の容疑で逮捕された○○容疑者が逃走し、遺体で発見された模様です。警察は自殺として捜査を続けているそうです…………」



「へえ…怖い人がいるもんだなあ…君もそう思うだろ?…黙ってちゃわかんないだろお?…もー、この後死ぬんだから出来ること全部やっといた方がいいよ?あ、でももう縛られてるしできることなんてほぼなかったね笑」


「…!」


「んー?何て言ってるか聞こえないよ?もっと大きな声ではい!せーの!」


「…!……!んーーー!!!んぐぅー!!」


「もー、全然喋らないから指一本折っちゃったよ?君のせいだよ?分かる?自☆己☆責☆任☆って、言うんだよ?」


「…」


「あれ?死んじゃった?ってありゃりゃ!もうこんなに折ったり刺したりしてたのおー!?もー僕ってば✨テヘペロ!うーん、やることないし、帰るかあ」


「るーんたった!るーんたった!きーえてっゆくのはっだれのっせい~。わーるいひとにはっ天罰おお~。お!地域の平和を守るけーさつさんだ!こんばんはー!」


「こんばんは、こんな夜中に歩いてたら危ないですよぉ、?最近連続通り魔の事件とかいっぱいありますからねえ、」


「ふぇー!?危ない人もいるもんだなあー?まぁ、ぼくにはかんけーないかあ!」


「いやいや、通り魔なんてどこにいるのか分からないんですから…気をつけて下さいよ?その通り魔も警察に変装してるなんて噂も…」


「そかそかあー?ま、おっけー!そんじゃけーさつのかた!ばいばあーい!」


「るんたったー!るんたったー!…んー?でもあの警察の人…この地域のひとじゃ………」


「だから、気を付けてくださいと、言ったのに…いやはや、最近は物騒ですねえ…消ーえてしまえば知らずまま~。悪しき人には静寂を~……」



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