いろいろ

@nakamuramikel

第1話 愛

僕は彼女が好きだ。


歩く旅に流れるような長い髪

休み時間に日に当たりながら本を読む姿

口元を隠して笑う癖

透き通るような声


たまらなく何もかもが好きだ。


あの日から僕の好意は愛に変わったんだ。


あの日、君が僕のことを好きだと伝えてくれた帰り道

今この世界にいるのは僕らだけだと思うくらいに。


だけど君は最近僕の前で笑ってくれない。


話しかけてもよく無視をする。


でも、ちょっと意地悪な君も愛しているよ


だから、ずっと一緒だよ…?

もう何処にも行かせないから…

他の誰よりも君を愛してるんだから、

だから君も笑ってよ?ねえ?


何度も話しかけても君は無視ばかり、

切るところを間違えたのかと心配になる。

そろそろちゃんと話してほしい…

もう何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も君に愛を伝えているのに…君はずっとこちらをぼーっと見つめているだけ…




そして…君は遠くへ行ってしまった。

いや、離れていったのは僕のほうか?

僕から君を離すあいつらを絶対に許さない。

許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない



ーーーーーーーーーーーーーー


「○月○日、今日のニュースをお伝えします。○○県○○市のマンションの一室にて行方不明だった18才の女子高生が遺体で発見されました。警察によりますと、部屋に住んでいたその女子高生と同級生である男子生徒を殺人の容疑で逮捕しました。容疑者は容疑を否認しており、捜査を続ける模様です。」

……CM……

「速報です。先ほどお伝えした女子高生殺人の容疑で逮捕された○○容疑者が逃走し、遺体で発見された模様です。警察は自殺として捜査を続けているそうです…………」



  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る