魅惑スキルを使ってしまった結果
第7話 全魔族との共存ですか?
2人とも、ベッドの上でマックスの前に全裸で座っている女達、は美人ではある、彼も、美人だと認めている。人間と魔族、角のあるなしを除き、どちらも女性としては長身で、いかにも知的ではあるが、強情そうな印象な、ストレートの美しい金髪に限りなく近い赤い髪の容姿端麗な女性だった。ただ、どちらも30歳少し前、"俺より年上なんだよな"、均衡のとれた容姿、"巨乳好みではないけど、胸はもっと大きい方が・・・お尻はもっと小さい方が・・・。可愛い、もうちょっと小柄な方が・・・"、ほのかに漂うそそるような匂い、"体臭がない方がいいんだけど"とマックスの好みからは微妙にずれていた。"ああ、それでも欲情してしまって・・・?魅惑のスキルを使った副作用かもしかして?ああー、もうなるようになれー!"
「2人とも愛しているよー!」
と全裸のマックスは二人を抱きしめて、一気に押し倒した。
「はい。私も~。」
と2人はしっかりハーモニーしていた。
"どうしてこうなったんだろう?"
"魔王を倒した後、凱旋した俺達勇者チームと各国各部族軍。論功行賞も終わり、まあまあ満足したものが与えられた。これで終わりかと思っていた。俺は確かに、ニーナの仲介で同盟して、ともに魔王打倒に戦ってくれた魔族の部族との恒久的和平、共存を考え、それを主張して、説得に回った。今後、彼らが他の魔族との防壁にもなりうることなどの利益もといた上でのことだが、何とか全体に了解が生まれたし、条約締結の方向に進んでくれた。これで一安心、終わったと思っていた。
が、である。勇者アルバートの奴ときたら、なんと
「魔族の全てと共存したい。彼らだって、ニーナの話を聞くと、家族をもって、安定した暮らしをしたい、平安であればあった方がいいと思っているんじゃないかな?魔王が出て、人間界などに侵攻して虐殺、略奪を働き、勇者が出て魔族達を殺しまくるという繰り返しは悲しいじゃないか?全ての根を断って、恒久的な平和を築けないだろうか?」
なんて言い出したのだ。
「侵攻、略奪だって、食糧などの不足が原因だから、彼らの農業、牧畜を俺達の技術で改善すれば解決するし、魔獣のことも魔族の協力を得れば・・・。魔法石とかで魔界に入ってということも、摩擦の原因だから、魔族との交易ができれば、それも解決するだろうけど。」
とつい言ってしまったら、
「流石だ。マックスの言う通りだよ。賢者様の考えには、かなわないな。一緒に魔族との共存の実現を図ろうじゃないか?」
と目をキラキラさせて、俺の両手を握り締めた。俺は、本当は難しいと言いたかったんだけれども・・・、いや、はっきり言っておこう。
「しかし、アルバート。それは口で言うのは易く、行うのは困難だぞ。」
しかし、アルバートは、
「そうだね。生半可な気持ちではダメだね。僕も真剣に取り組むよ。」
と・・・。こら、女ども勇者を止めてくれー。
「勇者の言う通りだわ。」
「私も賛成だわ。」
「私達も一緒にやる。」
「そこまで考えていてれて・・・。」
と4人とも感激ー。馬鹿野郎ー。
というわけで、俺は色々と説得に駆けずり回ることになってしまった。"
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