精神疾患9年生を卒業した私のどん底から這い上がった方法

ナユリ

第1話 壊れた心の始まり-自己紹介

はじめまして。ナユリと申します。

知っている方も知らない方もいると思いますので、

ここで自己紹介させてください。


私は中学2年生の頃、大切な人との別れといじめによって、精神疾患を発症しました。助けを求めることができないまま抱え込んだ結果、自己肯定感や自尊心を失い、どん底の日々を過ごしました。


しかしそんな中、高校生ながら「I elpis cafe」という団体を立ち上げ、Yahoo!トップニュースや新聞に取り上げられるなど、社会と繋がる一歩を踏み出しました。その一方で、入退院を繰り返す厳しい現実に直面し、大学を中退することになりましたが、3年間の努力の末に統合失調症の寛解を迎えることができました。


現在は、統合失調症の寛解を迎え、自分の体験を通じて「どん底から這い上がる力」を伝えるために本を執筆しています。

誰もが「生きる意味」を見つけられるよう、私の経験が少しでも役立てば幸いです。


ここからまず、10話分けてお話させて頂けたらいいなと思います。

1話〜8話は私の体験談、残り2話はどうどん底から這い上がるかを話したいと思います。


長くなりましたが、自己紹介と内容については以上です。


よろしくお願いいたします。




1話 壊れた心の始まり


中学2年生の春、私の心が大きく揺れた。

大切な人から突然「もう別れよう」と告げられたあの日から、私の世界は暗闇に包まれた。


大好きだった。


私は昔から依存の心が強く、

親にも厳しく育てられてきた。

何かしようとすると否定され、正しい道を歩ませようと親は必死だった。

親も体調が悪く、鬱になってしまい、

私は唯一の羅針盤だった親が脆くなってしまった事、そしてそれが心配で心配でたまらなかった。

大好きな親のために学年1位を取った。

生徒会選挙にも出て、学級委員も務めた。

親にとって誇りであり続けたかった。


そんなギリギリの中出来た大好きな人だったからこそ、特別であった。


それだけでは終わらなかった。

クラスでのいじめが始まり、無視や心ない言葉が日常になった。

元彼の新しい彼女は私の大親友。

そんな大親友から、

「上履きを隠したでしょう?私があなたの彼氏を取ったから。」

「酷い。酷い。許さない。」


私から奪われたものは大きかった。


「誰か助けて」と心の中で叫び続けたが、親にも友達にもその声を届けることができなかった。

助けを求める勇気が出せず、私はすべてを自分の中に抱え込んだ。

その結果、心は壊れていき、自分自身がどうしてこんな目に遭うのかもわからなくなっていった。


部屋に閉じこもることが増え、学校に行くたびに心が重くなる。

何日も眠れない夜、涙が止まらない夜が続いた。誰にも頼れない孤独の中で、私は自分の存在価値を見失い始めていた。


そんな日々の中で、私の心は静かに、しかし確実に悲鳴を上げていた――

それが、統合失調症という長い闘いの始まりだった。

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精神疾患9年生を卒業した私のどん底から這い上がった方法 ナユリ @nayuri_milk_candy_xxx_

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