第9話 幸せに向けて
カランカランと扉が開いて、健斗がスズナリにやって来た。
照子が「おはよう。健斗君。今日はお休みなのよ」と健斗に声を掛けた。
健斗が「あの、俺、今日は少し自分探しの旅に浅草へ行こうと思います」と照子に話し掛けた。
照子が「あら?浅草に行くの?あそこは浅草寺があって、広いわよね?」と健斗に嬉しそうに話をして居た。
健斗が「そうなんですよ?俺もやっと、仕事も出来るようになったし、いつかは恋人も出来たらなって思うけど」と楽しそうに話し掛けた。
照子が「そう。健斗君にも素敵な恋人が出来ると良いわね?」と健斗に声を掛けた。
健斗が「ありがとう。今からちょっくら、浅草に行って来るわ」と照子に返事を返した。
健斗がカランカランとスズナリのお店のドアを閉めた。
照子が「行ってらっしゃい」と健斗を見送った。
その頃、照子の息子靖幸はスズナリに来て「母さん、今日仕事休みだろう?」と照子に声を掛けた。
照子が「あぁ、今さっきまで、健斗君が来て居たから話して居たけど、靖幸の家に行ってみようかしら?」と靖幸の返事に答えた。
靖幸が「お、この車に乗って、俺の家に行こう。千紗子も息子も待ってる」と照子に話し掛けた。
照子が「やっと、新しい命に出会えるのね?」とワクワクして居た。
シートベルトをして、照子は、靖幸の車に乗って走って行った。
家に向かうと、照子は「千紗子さん、こんにちは。あら、この子ね?」と小さい手をした奏に指をギュッと握られた。
千紗子が「遠いところまで、わざわざありがとうございます。この子は奏です。よろしくね♪」と奏の手を照子の肩にくっつけた。
照子は「可愛いわね?本当に私達、小さい頃ってこんな感じだったのね?」と奏の頭を撫でた。
その頃、健斗は浅草の浅草寺で祈りを捧げて居ると、横で女性が1人立って居た。
その女性は、遥香で「あの、すみません。ここ初めてなんですけど、浅草のおすすめのスポットってありますか?」と訊ねて来た。
健斗は「天ぷらが有名かな?」と遥香に声を掛けると、遥香が「良かったら、一緒に天ぷらを食べに行きませんか?」と健斗に声を掛けた。
健斗が「良いですよ。どうせ、暇ですし」と遥香の手を握り、お店へと向かって行った。
遥香が「美味しいですね」と健斗に話し掛けて、健斗が「そうですね?」と遥香に笑顔を見せた。
健斗が「良かったら、俺と付き合って頂けませんか?」と遥香に急な告白をした。
遥香は「もちろん。本当にこんな美味しい天ぷらとそばを食べられて幸せです」と健斗に微笑んだ。
そうして、お店に戻った健斗は、スズナリに行くと照子が居て、「あの、俺にも彼女が出来ました。名前は、遥香です。よろしくお願いします」と遥香が健斗の横に立ち、遥香を紹介した。
照子が「そう。良かったわね?日頃の行いが良かったのね」と嬉しそうに話をした。
遥香が「照子さんですよね?遥香です。よろしくお願いします」とお辞儀をしたのだった。
そうして、遥香と健斗は末長く幸せに暮らした。
ホームレスの日々 影山 みはつ @mihatsu1865
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