第8話  絆

健斗が「いらっしゃいませ」とお店の店番をして居た。

その頃、照子は「靖幸」と靖幸の名前を呼んで、結婚式の会場に向かって居た。

「新郎新婦ご入場です」と式場で、アナウンスが流れて、靖幸達が結婚式場に入場して来た。

皆から、パチパチと言う拍手と共に大勢の声援に答えていた。

靖幸が「えー、皆様、本日は私達の結婚式にご参加して頂き、ありがとうございます」と一言だけマイクに向かって話をした。

千紗子が「千紗子です。この度はお日柄もよく、皆さま、お忙しい中、ご参加頂き嬉しく思います」と式場でマイクに向かって来賓の方々に言葉を掛けた。

照子が「あの、私は靖幸の母で照子と言います。この度はお忙しい中、ご多幸の中、ご来賓頂きありがとうございます。私は、靖幸が小さい頃から見守って来ました。本当に女で一つで靖幸を育てて来て、この子の成長と共に私自身も成長して来たと思います。お二人が末長く幸せに過ごせますように祈っております」と千紗子達の前で、来賓の挨拶をした。

来賓の席で皆が、照子に拍手を送った。

靖幸が「えーっと、2人の幸せを祝してカンパーイ」とマイクに向かって話をした。

皆がワイワイ騒ぐ頃、靖幸が照子に「今日は、結婚式に来てくれてありがとう。これからも家族として、息子として、千紗子とも仲良くして欲しい」と話し掛けた。

千紗子が「これからも末長くよろしくお願いします。お母さん」と照子にお辞儀をした。

照子が「よろしくね?千紗子さん」と千紗子に話しをした。

そうして、結婚式を無事に終えて、照子はスズナリに帰って来た。

スズナリに帰ってくるやいなや、健斗が「お帰りなさい」と照子にブラックコーヒーを淹れて渡した。

照子が「ありがとう。今日は、息子の晴れ着姿を無事見る事が出来たわ。店番してくれて助かったわ」と健斗に話を始めた。

健斗が「いえいえ、こちらこそ、良かったですね?息子さんの結婚式に行けて」と照子に笑顔を見せた。

照子が「うん。でも、お店を見ていて貰えて無事に結婚式に行けて良かったわ」と嬉しそうにして居た。

健斗が「あー、俺もいつか幸せになりたいな」と靖幸の幸せを羨ましく思って居たのだった。


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