迷いは無い、理由も無い。
─────速報です。先日、東京と肩を並べる程の大都会・大阪でテロが発生しました。国防省の調査によると、それは同時多発テロとみられ、大阪のあらゆる駅で同様の事件が起きているそうです。梅田駅、大阪駅などで甚大な被害をもたらしており……
───ピッ
その情報を聞いていた関東地方組は息を呑んだ。全国会議に関して大きな理由は特に解説も無かったのだが、本能的に理解してしまった彼らはすぐに彼らだけで会議を始めた。
京滋「これは相当な物だ、」
普段はふざけ、変態な東京も真剣な表情を浮かべ、スラスラと紙に何かを執筆している。
徹「なぁ京滋、これ何が起きていると思う?」
京滋「なぜあのような事が……おそらく元凶となるグループは海外だと考えている。」
ミヤ「確かに、可能性がない訳ではないよな。」
そういう会話を繰り広げ、意見をまとめたりする役を東京・京滋が担い、話を進める千葉・徹。それと、可能性や根拠を述べる役を茨城・ミヤが背負う。神奈川・翔太がすることは現地から状況調査と会議参加。群馬・唯は情報屋に調査内容を伝え、埼玉・玉城は敵を倒す為に人脈を使う。そして……栃木・隼は事故発生線の調査。まだ場所が判明していないのだ。
各々の活動を続け、しばしの沈黙の後翔太が発言する。
翔太『緊急事態、大介さんが意識不明だそうです。』
唯「確認は取れた、今からそちらへ行く。大介の様子を伺いに行く」
翔太「梅田駅最寄りの総合病院だそうです、早いうちに行ってください。」
そう言った後、唯は神通力的な力で瞬間移動し大阪に来た。すぐに先程の総合病院に向かい走り出して、大介の所へ向かう。
一方そのころ、会議室では…
玉城「……ん、色々…終わった…!?」
京滋「玉城、どうした?」
玉城「…どういうことだ……」
ミヤ「玉城!早く言え、!」
声を荒らげながら玉城の胸倉を掴もうとしたが、玉城はサラリと避ける。珍しく冷や汗をかく玉城の様子を見かね、徹が声をかける。
徹「何か、悪いことがあるのか?」
玉城「……大変なことになった」
「……一週間のうちに大阪と梅田を殺さないと…」
────東京、愛知、福岡を爆破し、国家転覆をする
そう。爆破予告だ。
玉城「相手は海外グループだが、組織名は分からない。このままではまずい、」
ミヤ「……爆破…!?」
京滋「今すぐ
徹「嗚呼、すぐに。」
電話を手に取り、紀保と寧々に電話をかける。東京、愛知、福岡の被害を止めるために会議を重ねるのみだ。
爆破予告予定日まで──あと1週間
大阪事変ー46の都道府県と1の府たちの奮闘ー 保冷剤 @Horeizai0225
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。大阪事変ー46の都道府県と1の府たちの奮闘ーの最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます